毎週月曜日に更新する『投資初心者向け注目ニュース』では、いろはにマネー会員様に向けて、先週の振り返りや今週の注目トピックを分かりやすくお伝えします。
今週も、いろはにマネー編集長の曽根原がお届けします!
SBI証券が業務停止の可能性!?
証券取引等監視委員会は15日、SBI証券に対し、株価操作の疑いで業務停止命令を出すよう、金融庁に勧告する方針を固めました。
これはSBI証券がIPOの引受け時に不正な株価操作を行っていたことが発端となっています。
出典:証券監視委、SBI証券に処分勧告へ IPOめぐる株価操作で
SBI証券は新規株式公開の主幹事を多数手掛けており、初値を公開価格以上にするために不正を行っていたと指摘されています。
この勧告を受け、SBI証券を擁するSBIホールディングスの株価は下落しました。
もし、業務停止命令が出された際には更なる下落も考えられますね。
実は過去にもSMBC日興証券が同様の株価操作で業務停止処分を受けていることから、SBI証券も同レベルの処分が下される可能性が高いとみられています。
SBI証券の株価は現在、業務停止命令が出されるのではないかとの観測から売られており、今後の展開が注目されます。
また、SBI証券はこの件に対し、謝罪文を公開しています。
業務停止命令が出たとしても、「SBI証券の口座が使えなくなる」ということにはならないでしょう。
現在SBI証券を利用している方は特に慌てる必要は無いですが、ニュースは引き続き見ておきましょう。
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先週の株価推移・重要イベント
21日の日経平均は3万3140円となりマイナス536円で3営業日ぶりに反落しました。
18日から12月22日に日経平均株価の推移に影響を与えた主な要因は、以下の2点が考えられます。
- 日銀の金融政策会議と植田日銀総裁の会見
- 円高の進行
この2点について解説していきます。
日銀の金融政策会議と植田日銀総裁の会見
日銀は19日の金融政策決定会合で、来年の賃上げ動向を中心に経済・物価情勢を入念に点検することを発表しました。
マイナス金利解除や、YCC(イールドカーブコントロール)調整などの小幅な修正もない「現状維持」だったため、株価は460円高と急反発しました。
マイナス金利解除など金融政策正常化のタイミングが市場の大きな関心になっていて、来年も引き続き日銀の動向には注意が必要です。
日銀の決定次第で株価は大きく動くでしょう。
円高の進行
日米の金利差縮小を見込んだ円高が進んでいることも、株価に影響を与えた要因の一つとされています。
ただ、今回の円高は一時的なものだという声もあります。
先ほど説明した日銀の金融政策決定会合の後、株価は一時的に上昇しましたが21日からは下落となりました。
今週金曜日(29日)は大納会といい、今年最後の東証での取引日となります。
マクドナルド株主優待条件を変更!株主優待のもらい方は?
日本マクドナルドホールディングスは19日、株主優待の実施条件を変更することを発表しました。
優待食事券の配布を1年以上の継続保有株主に限定することになりました。
中長期保有を促すための施策と考えられます。
日本マクドナルドホールディングスの株主優待は、バーガーやドリンクと交換できる食事券を、保有株数に応じて年2回配布しています。
2023年は従来通りですが、配布条件は段階的に変更される予定です。
24年6月末の権利確定分からは半年以上、さらに24年12月末以降は1年以上の継続保有が必要となります。