いざ株式投資を始めようと思い立っても、一体何を指標に売買したらいいか分からない…
そんな方は、この記事で
- 株式投資にはどんなスタイルがあるのか
- それぞれのスタイルのメリット・デメリット
を勉強してみましょう!
🔰いろはに結論
- 株式投資のスタイルには「テクニカル」と「ファンダメンタルズ」がある
- テクニカル分析はチャートを見る
- ファンダメンタルズ分析は決算などの数字を見る
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どんな株式投資のスタイルがあるの?
まず、株式投資には、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析という二つのスタイルがあります。
テクニカル? ファンダメンタルズ? なにそれ?
両者の概要と具体的な指標を見ていきましょう!
テクニカル分析とは
テクニカル分析とは、狙っている銘柄の取引価格(株価)や売買実績(出来高)をグラフ化したチャートから時系列パターンを分析し、将来の値動きを予測するという分析手法です。
特に、株取引で重要な「買い時と売り時を見定める」ために有効な手段の一つです。
株式投資では、安い時に買い、高い時に売ることで売買差益が得られるんだワン!
よく「株のトレーダー」と聞くと連想される、たくさんのパソコンモニターに表示されたチャートの一つひとつがテクニカル分析の対象となります。
株価の詳細については以下の記事で学習できます!
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テクニカル指標にはどんなものがある?
ローソク足(あし)
下の画像を見てください。いわゆるローソク足です。
ローソク足は、区切られた時間(作り方によって日足(ひあし)、15分足など色々と変えることができる)における株価の推移を一本で表していて、始値、終値、高値、安値の4つの値で構成されています。
なるほど!
ローソク一本に色々な情報があるんだね。
グーグルマップって、指で拡大していくとそれに合わせてどんどん狭い範囲の詳細な地図が現れますよね?
ローソク足も同じで、「週足をさらに細かく見ると日足の集合体、日足をさらに細かく見ると15分足の集合体」となっていて、細かい株価の動きが読み取れます。
ローソク足の詳細については、以下の記事で学習できます!
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移動平均線
移動平均線・・・難しそうな言葉が出てきたな~
図を先に見た方が早く理解できます。まずは下の図を眺めてみましょう。
黒い線が日足のチャート(つまり日足の連なり)、赤い線が5日平均線、青い線が25日平均線です。
見てみると、赤い線と青い線は、黒い線よりも遅れて、しかし黒い線を追いかけるような形を取っていることがわかります。
青い線はより長い期間の平均であるため、赤い線と比べてなだらかになっていますね。
株価推移の平均が分かる線なのかな?
その通りで、移動平均線とは一定期間の株価推移の平均値を線にしてつなぎ合わせた株価指標です。
移動平均線には「5日移動平均線」、「25日移動平均線」、「13週移動平均線」などがあります。
移動平均線は期間を変えるだけなのでどんな日数でも作れますが、上記の3期間で見ることが多いです。
そして、より短期で平均をとった方がローソク足のチャートの形に近づいていきます。
逆に、長期で平均をとると、大局的な相場の流れが見えることになります。
移動平均線と株価の関係を知ることで、株が買われるトレンドなのか、売られるトレンドなのかに勘付くこともできますよ。
これも、5日平均線が25日平均線とクロスした時に…などとパターンがたくさんありますが、ここでは割愛します。
テクニカル指標はどこで確認できるの?
テクニカルに必要な株価チャートは、Yahoo!ファイナンスで見ることもできますし、各証券会社の取引ツールで見ることも出来ます。
より詳細なテクニカル分析は証券会社のツールを利用することが多いです。
以上のローソク足と移動平均線が、テクニカル分析で用いる代表的な指標です。
実際は他にも色々ありますが、まずはこの二つを理解しましょう。
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ファンダメンタルズとは
ファンダメンタルズとは国や企業の経済状態を表す指標であり、「経済の基礎的条件」と訳されます。
国や地域の場合、経済成長率、物価上昇率、財政収支、雇用統計などがファンダメンタルズに当たり、企業の場合は売上高や利益といった業績、資産や負債などの財務状況が挙げられます。
ファンダメンタルズの内容はすぐに市場価格に影響を与えるものではないことが多いのですが、中長期で見れば企業の本質的な価値が株価に反映されるはずなので、中長期投資を考える人にとって重要な指標と言えます。
「大幅増益」「大幅減益」といった時には、株価が大幅に変動する場合もあるワン!
ファンダメンタルズ指標にはどんなものがあるの?
ファンダメンタルズ分析とは、企業の価値を推定して、いまその本質的価値に対して株価が割安なのか割高なのか判断するために行うものです。
割安なら今買っておいた方が良い一方で、売却に適したタイミングとは言えません。
逆に割高なら、今買うのは見送るか、株を持っているなら売却のタイミングであると言えます。
さて、ファンダメンタルズの定義もさまざまですが、株式投資においては企業の安定性・成長性・収益性・効率性を見るために、自己資本比率、EPS、ROE、キャッシュフローなどといった数字を使います。
成長性 | 安全性 | 収益性 | 効率性 | 割安かどうか |
---|---|---|---|---|
売上高成長率 | 流動比率 | 営業利益率 | 総資本回転率 | 時価総額 |
利益成長率 | 自己資本比率 | 経常利益率 | EPS | |
資本増加率 | ROE | PER | ||
ROA | PBR |
上記の指標などをもとに、企業の将来性を総合的に判断していく必要があります。
株式でよく用いられる、上記のような株式指標について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
ファンダメンタルズはどこで確認できるの?
ファンダメンタルズも見てみたい!
これらの数字は、企業ウェブサイトの「IR情報」という場所にアップロードされている「決算短信」や「有価証券報告書」等の開示資料を使って確認することができます。
ただ、最初から決算短信に載っている損益計算書や貸借対照表を見ようとするとかなり難解かもしれません。
そこで個人投資家向け企業レポートである「ブリッジレポート」などを見ると、とても分かりやすい形で確認できます。
他にも、Yahoo!ファイナンスでは株価や時価総額などを確認できます。
ファンダメンタルズ分析をしていきたいあなたは、まずは決算情報を読み解く力をつけていきましょう!
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テクニカル分析とファンダメンタルズ分析、どっちがおすすめ?
結局、どっちのスタイルが良いの?
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析のメリットとデメリットを確認しましょう。
テクニカル分析 | ファンダメンタルズ分析 | |
---|---|---|
メリット | ・デイトレードなどの短期投資で使いやすい ・株価の動きを視覚的に理解できる | ・中長期投資に向いている ・経済指標を見る癖がつく |
デメリット | ・予想外の値動きをすることがある ・決算などの突発的な出来事には対応できない | ・中長期で企業の業績が悪化する可能性がある ・銘柄分析や情報収集に労力がかかる |
どちらもメリット・デメリットがあるので、一概にどちらの方が優れているとは言えません。
投資家の中にはテクニカルしか見ない人も、ファンダメンタルズしか見ない人もいますし、両方見る人もいます。
しかし、一般的にはテクニカルは短期的な株価の動きを予想するために使い、価格差(値ざや)を利用して収益を出そうとする売買で用いられます。
ファンダメンタルズは、中長期投資での企業価値や成長性を計るために使われます。
短期投資であればテクニカル、中長期投資であればファンダメンタルズが良さそうだね!
ただ、株式市場においては、テクニカルだけで挑む人(いわゆるチャーティスト)というのはかなり少数派だと言われています。
『トムソーヤの冒険』の著者マーク・トウェインが
歴史は同じようには繰り返さないが、韻を踏む。(The past does not repeat itself, but it rhymes.)
と言ったように、「過去がこうだったから、次もこうなる」という断定は不可能であり、チャートだけでは長期で勝ち続けることが難しいという考えを持つ人も多数います。
投資家の中には、社長の話を聞いて(人柄を見て)投資するかどうか決める人もいるワン!
テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析どちらも簡単に勉強をしてみた上で、あなたにあった投資スタイルを採用してみてはいかがでしょうか?
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