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20%超のリターンをあげた"誰でもマネできるポートフォリオ"とは?

投資の世界では年率5~10%のリターンをあげられれば優秀。そんな中、2023年度(2023年4月~2024年3月)に22.67%のリターンをあげて注目を集めている投資家がいます。

それは、GPIF(Government Pension Investment Fund)。別名「年金積立金管理運用独立行政法人」です。

なんか聞いたことあるような…

GPIFは国民の年金積立金を長期的に投資・運用し、その収益を年金特別会計に納付することで、将来にわたる年金財政の安定化を図ることを目的とする機関です。

要するに、私たちの年金積立金を元に投資をして、将来の年金を払えるようにお金を増やしてくれる機関なのです。

この記事では、GPIFのポートフォリオや投資先を「業務概況書」を元に分析し、”誰でもマネできる”ポートフォリオをご紹介します。

編集長である曽根原が解説していきます!

監修者:たけぞう
監修者:たけぞう

監修者たけぞうのプロフィール
合同会社 Next Meeting 代表取締役。1988年に証券会社へ入社し約30年間勤務。
東京証券取引所において、4年間の“場立ち”を経て20年間以上証券ディーラーとして活躍。多い時には約10億円の資金運用を託され、重圧と戦いながら約50億円の収益を上げる。
現在は個人投資家である傍ら「誰にでも、わかりやすく」にこだわりラジオ、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝え、一人でも多くの投資家が株で収益を上げられるように専門家として日々活動を行っている。
書籍:50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資
X(旧Twitter):@noatake1127
いろはにマネー連載企画:たけぞうxいろはに株ブログ
当社主催イベント登壇実績:Bridge Live Seminar

GPIFの基本ポートフォリオ

GPIFの基本ポートフォリオは公開されていて、以下の通りです。

GPIFのポートフォリオ
GPIF 業務概況書より

括弧内の数値は”乖離許容幅”のことで、例えば「外国株式なら比率が18%~32%の範囲内であれば許容する」という意味です。

4資産に分散投資することを重視しています。

4資産で分割していて、意外とシンプルなんだ!

2024年3月末時点でのポートフォリオは以下の通りとなっていて、概ね大きな乖離が無いよう運用されています。

GPIFのポートフォリオ
GPIF 業務概況書より

GPIFの基本ポートフォリオとして、国内株・海外株・国内債券・海外債券に25%ずつ投資する点を覚えておきましょう。
資産ごとに±6~8%の乖離許容幅が認められていますが、先日公表されたGPIFの資料をみると、ほぼ25%で運用されていますね。

基本ポートフォリオは何度も見直されている

ここは少しディープな内容なので、興味のない方は読み飛ばしてください…

GPIFの基本ポートフォリオは直近では5年ごとに見直しが行われています。

過去の変遷は以下の通りです。

第1期中期目標期間(2006~2009年度)

リスク水準を国内債券による市場運用のリスクと同程度に抑えつつ実質的な運用利回り1.1%(名目運用利回り3.2%)が確保されるよう、以下の基本ポートフォリオを策定しました。

国内債券国内株式外国債券外国株式短期資産
資産構成割合67%11%8%9%5%
乖離許容幅±8%±6%±5%±5%

運用初期ということもあり、国内債券・株式を中心にした保守的な運用でした。

第2期中期目標期間(2010~2014年度)

第2期中期目標期間は、①2010年4月~2013年6月・②2013年6月~2014年10月・③2014年10月~2015年3月の3つのフェーズに分かれています。

①:年金制度の抜本的な見直しを予定していたことなどから、第1期の基本ポートフォリオを引き続き採用しました。

②:2012年10月の会計検査院による指摘を踏まえ、直近のデータ等を検証した結果新たな基本ポートフォリオを以下のように定めました。

国内債券国内株式外国債券外国株式短期資産
資産構成割合60%12%11%12%5%
乖離許容幅±8%±6%±5%±5%

国内債券の比率が減少し、外国債券・株式の比率が上がりました。

③:2014年6月、五年に一度実施される公的年金の財政検証の結果が公表、かつ厚労大臣から基本ポートフォリオの見直しを前倒しで行うよう要請があったことから、大幅な見直しが行われました。

デフレ脱却など、長期的に経済・運用環境が変化し、物価・賃金の上昇が想定される中で、従来の国内債券中心のポートフォリオでは、年金財政上必要な運用利回り(実質的な運用利回り1.7%)を達成することは困難と判断。複数のシナリオを検証した上で、以下の基本ポートフォリオに変更しました。

国内債券国内株式外国債券外国株式
資産構成割合35%25%15%25%
乖離許容幅±10%±9%±4%±8%

国内債券の比率が若干高いものの、現在のポートフォリオにかなり似通ってきました。

第3期中期目標期間(2015~2019年度)

定期的な検証を行ったうえで、2014年10月に変更した基本ポートフォリオを引き続き採用しました。

現在|第4期中期目標期間(2020年度~2024年度)

厚生労働省が実施する財政検証の結果や厚労大臣から与えられた中期目標、近年の経済情勢を踏まえて基本ポートフォリオが再度策定されました。

先進各国の政策金利が歴史的な低水準で推移していて、特に国内はその傾向が顕著になっている状況等を踏まえ、以下のポートフォリオとなりました。

国内債券外国債券国内株式外国株式
資産構成割合25%25%25%25%
乖離許容幅各資産±7%±6%±8%±7%
債券・株式±11%±11%

各資産の乖離幅だけでなく、債券・株式の乖離幅も定められました。

2023年度の資産別リターンは以下の通りで、国内債券のみマイナスとなりました。

  • 国内債券:-1兆円(-2.00%)
  • 国内株式:+19兆円(+41.41%)
  • 外国株式:+19兆円(+40.06%)
  • 外国債券:+7兆円(+15.83%)
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