いろはにマネー > たけぞうの「いろはに株ブログ」 > たけぞうの「いろはに株ブログ」2024年4月アーカイブ > 4月19日(金)☆昨日の日経平均は『前日比117円高』で終了!TSMCの『今年の半導体市場見通し引き下げ』によりSOX指数は続落
4/18の日経平均は前日比117円高(+0.31%)、TOPIXは前日比14P高(+0.54%)で終了しました。グロース250指数は前日比9P高(+1.50%安)でした。
半導体露光装置のASMLの第1四半期の受注が減ったため、半導体関連が続落で始まり、一時、日経平均は316円安の3万7644円まで売られる場面もありました。しかし、 騰落レシオ短期(6日平均)が58%台と売られ過ぎシグナルも出ており、次第に買いが入り日経平均、TOPIX共にプラスとなりました。
グロース市場の売買代金は、今年最低の955億円でした。
個別銘柄は、八十二銀行(8359)は海外業務を手掛ける「国際統一基準行」の資格返上を求める株主提案が報じられ、大幅高となりました。
以下のような地銀にも連想買いが入りました。
- 滋賀銀行(8366)
- 群馬銀行(8334)
- 千葉銀行(8331)
ディスコ(6146)は、日経新聞が2024年3月期の連結営業利益は前の期比6%増の1170億円強になり、4年連続で最高益の見込みとの報道で買われました。
14時30分に発表された台湾のTSMCが四半期ベースで過去最高を更新した事を受け、以下が上昇しました。
- アドバンテスト(6857)
- SCREENホールディングス(7735)
反面、富士フイルム(4901)は、24年3月期営業利益は従来予想の2900億円から 2770億円に引き下げた事で大幅安となりました。
原油安を受け、以下などが売られました。
- INPEX(1605)
- 石油資源開発(1662)
三菱地所(8802)と住友不動産(8830) は、ゴールドマン・サックスが投資判断を「中立」に引き下げが影響し続落となりました。
今日の米国市場はNYダウは前日比22ドル高、ナスダック前日比81P安、S&P500 前日比11P安で終了しました。
ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が、「利下げの 決定を急ぐ必要性を感じない」と述べた事やTSMCが2024年の半導体市場見通しを下げた事が嫌気され、半導体関連株中心に売りが広がり、ナスダックとS&P500は続落となりました。
NYダウはユナイテッドヘルスが堅調でプラスで引けました。
部門別売買動向
4月18日発表した4/8~4/12の投資主体別売買動向(東証、名証2市場の合計)によると、海外投資家は現物株を2週連続で買い越しました。
買い越し金額は5955億円と、前の週 (1兆1821億円の買い越し)から買い越し額は縮小しました。
現物と先物を合算すると海外投資家は8310億円の買い越しとなりました。日経先物を247億円売り越し、TOPIX先物は2601億円買い越しました。
個人投資家は現物株を3週ぶりに売り越しました。
売り越し額は2053億円。前の週は6348億円の買い越しとなっています。
今日のニュースから
●TSMC、2024年の半導体市場見通しを下げ-スマホ・PC販売低迷で(ブルームバーグ)
TSMCが発表した1-3月(第1四半期)決算は、4-6月の売上高見通しが市場予想を上回るなど好調な内容で、人工知能(AI)関連需要から追い風を受ける半導体メーカーの成長を再確認した。だが、今回の市場見通しの下方修正は、半導体メーカーの中でもAI処理用の最先端チップを設計・製造するメーカーと消費者製品向けチップを手がけるメーカーとの間で明暗が分かれていることを浮き彫りにする。
Bloombergより(2024年4月19日)
TSMCが昨日発表した決算発表は市場予想を上回る好決算でした。
しかし、同社が2024年の半導体市場見通しを下方修正した事で、SOX指数(半導体指数)は続落となりました。
前日決算発表したASMLは、市場予想を下回る結果となり、大幅安となりました。今日も2%を超える下落となっています。
今後は半導体関連の中でも、株価の明暗が分かれる可能性もありそうです。
本日の予定
◆4/19(金)
【国内】
3月全国消費者物価指数(8:30)