・ルネサスエレクトロニクスの今後の業績は?
・ルネサスエレクトロニクス株は買った方が良い?
このようなお悩みを解決いたします。
この記事の結論
- 車載用の半導体に強みがある
- 総務省による5G基地局の増加で成長が期待できる
- ルネサスエレクトロニクス株を買うならネット証券がおすすめ
日本を代表する半導体企業、ルネサスエレクトロニクス(6723)をご紹介します。
同社は半導体の一つであるマイコンを製造している企業です。
マイコンってどういうものなの?
マイコンは複数の機能・装置をまとめてチップ化したもので、電子部品の心臓部を構成している部品です。
同社は自動車、産業、インフラ、IoT分野など幅広い業界に提供している、産業発展には欠かせない企業です。
そんな同社の株は買い時なのでしょうか?
今回は、ルネサスエレクトロニクスのビジネスモデルや業績予測など、投資に役立つ内容を解説しています。
この記事を読めば、ルネサスエレクトロニクス株への投資判断の参考になるワン!
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ルネサスエレクトロニクスはどんな会社?
まずは、ルネサスエレクトロニクスの沿革やビジネスモデルについて見ていきましょう。
会社概要
ルネサスエレクトロニクス株式会社は、2002年創立の日本を代表する半導体メーカーです。
代表取締役社長 | 柴田 英利 |
所在地 | 東京都江東区 |
株価(10/27終値) | 1,235円 |
時価総額(10/27終値) | 2,435,351百万円 |
配当金(前期実績) | 0円/株 |
優待情報 | なし |
新製品の研究開発、設備投資などのために内部留保を重視していて、現時点では配当や優待の実施は検討していないんだワン!
同社の歴史、沿革については以下の画像をご覧ください。
同社は日立製作所、三菱電機、NECの半導体部門を起源としていて、歴史ある強力な技術基盤を築くことができています。
強みのあるマイコンに加えて、シナジーの高いアナログ製品の強化もM&Aを通じて行いました。
アナログ製品ってどういうものなの?
アナログ信号と呼ばれる電気や音声、圧力、温度など、連続していて数値化されていない情報を、PCが処理できる0と1のデジタル信号へ変換する役割を持っています。
他社との統合や買収を通じて、事業を拡大したんだね!
同社は、従業員への行動指針として「Renesas Culture」を掲げており、その内容は以下のようになっています。
この行動指針が導入された2020年以降、経常利益は連続増益中なんだワン!
事業内容
ルネサスエレクトロニクスは、主に以下の2つの事業を展開しています。
- 産業・インフラ・IoT事業…FA(ファクトリーオートメーション)、基地局、家電向けに半導体を提供
- 自動車事業…自動車エンジン・車体制御、車載情報機器(カーナビ等)向けに半導体を提供
実際に、2021年度12月期の売上高と営業利益の内訳を見てみましょう。
売上も利益の割合も、2つのセグメントで半々くらいなんだね!
産業・インフラ・IoT事業の中では、インフラ事業が最も売上の割合を占めています。
インフラ整備ってそんなに半導体が必要なのかな…?
インフラ整備の中でも、5Gでの需要が高まっています。
基地局やデータセンターでは多くの半導体が必要となるため、同社にとっては追い風となっているのです。
現在、総務省は2023年末までに5Gの基地局を全国で28万局整備することを目標としています。
この数値は大手携帯各社の今後10年間の設備投資額を鑑みて引き上げられたもので、急ピッチでの建設を進めています。
国策に携われているのは競合優位性にもなるんだワン!
事業展開
日本国内だけでなく、世界で12もの生産拠点を構えています。
そして、世界の主な国・地域に研究施設をおき、研究・開発を行ないつつ、営業活動も行なっています。
同社で働いている従業員は、世界全体で2万人以上にものぼります。
また、地域ごとの売上高は以下のようになっています。
前年度は、全ての販売地域で増収となっているんだね!
前年度は新型コロナウイルスの感染拡大によって需要が急拡大したため、大きな増収となりました。
続いて、各地域が売上高に占める割合を見てみましょう。
世界中で収益を上げているんだね!
実は、同社は意図的に販売地域やプロダクトを分散させています。
例えば、プロダクトミックスや多様な供給先といった方法を取っています。
分散効果でリスクも低減させているんだね!
また、多様な人材ポートフォリオにより社内でのシナジー実現も目指しています。
ルネサスエレクトロニクスの業績
次に、同社の業績と今後の見通しについて見ていきましょう。
業績:2021年12月期
2021年12月期の連結決算は以下の通りです。
(単位:百万円) | FY12/20 | FY12/21 | 増減率 |
---|---|---|---|
営業収益 | 715,673 | 994,418 | +38.9% |
営業利益 | 65,142 | 183,601 | +181.8% |
親会社の所有者に帰属する当期利益 | 45,626 | 127,261 | +178.9% |
営業収益は前年度より38.9%増の9,944億円となりました。
営業利益も前年度より181.8%増の1,836億円と増収増益になりました。
理由として、以下の3つが挙げられます。
- 新型コロナウイルス感染拡大による自動車生産減少からの回復で、自動車事業の収益増
- 産業・インフラ・IoT事業での需要獲得
- 2021年8月末に買収が完了したDialog Semiconductor社の連結開始
このDialog Semiconductor社は同社にとって、大変価値のあるものでした。
2017年に買収したIntersilは歴史ある半導体企業でありますが、赤字体質で業績は低迷していました。
また、IDTも売上が毎年下落傾向でルネサスに買収された2019年には赤字転落し、売上シェアが数%にまで落ち込んだ日本法人は縮小を余儀なくされました。
今回のDialog Semiconductor社の買収で利益率の高い産業・インフラ・IoT事業が自動車事業を上回ることができました。
柴田社長も「車載だけで成功するのは難しい」と述べていて、脱自動車依存が見受けられるワン!
過去5年間の業績推移は以下の通りです。
コロナウイルスの感染拡大から回復するだけでなく、成長機会とも捉えているんだね!
業績:2022年12月期3Q(累計)
2022年12月期第3四半期連結決算の主要項目は以下の通りです。
(単位:百万円) | FY12/21 3Q | FY12/22 3Q | 増減率 |
---|---|---|---|
営業収益 | 679,861 | 1,110,040 | +63.3% |
営業利益 | 117,124 | 327,942 | +180.0% |
親会社の所有者に帰属する四半期利益 | 73,564 | 185,438 | +151.7% |
営業収益は前年同期比63.3%増の1兆1,100億円となり、営業利益は同180%増の3,279億円となりました。
増収増益となった主な原因は、為替益と製品ミックスの改善が挙げられます。
前述したDialog Semiconductor社の買収によって、高利益率の産業・インフラ・IoT事業へのシフトが進み、高い成長率を秘めています。
同社は海外売上比率が70%近くあるため、為替が円安に触れると利益が出やすくなっています。
第4四半期からは為替エクスポージャーを減らす施策を検討しており、円/ドルレートが1円動く毎に約30億円の損益(円安-、円高+)が発生するようになっています。
円高へのリスクヘッジをしているんだワン!
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ルネサスエレクトロニクス株は買うべき?
ルネサスエレクトロニクスの株は今が買い時なの?
前述したとおり、同社の収益構造は半導体事業となっています。
そのため、株価の上下要因として、半導体市場の動向が大きく関わってきます。
昨今の半導体市場では競争が激化してきています。
過去5年間でM&Aや市場撤退などで、時価総額1000億円以上の企業が約1/3に、時価総額が1000億〜1兆円の企業が半分近くにまで減っています。
半導体銘柄の中でも技術力が高く、成長性が見込める企業を見極める必要があるね!
世界半導体市場統計(WSTS)は、今年の半導体市場の成長率見通しを13.9%としています。
市場の高い成長が見込まれているんだね!
しかし、この値はWSTSが8月に従来予想の16.3%から引き下げたものです。
また、2023年の成長率予測は4.6%にとどまり、19年以降で最も低い伸びにとどまる見通しです。
半導体関連銘柄は買わないほうがいいのかな…
依然とプラス成長ですし、今年に関しては2桁成長と成長市場です。
WSTSによれば、来年の売上の伸びは日本が5%と地域別で最高となる見通しです。
米州が4.8%、アジア太平洋が4.7%と続き、ロシアのウクライナ侵攻が大陸全体の経済に波及している欧州の伸びは3.2%にとどまる見通しとなっています。
日本での売上も一定割合ある同社は、堅調な株価推移が見込めそうです。
現在の株価とともに、各証券会社の株式アナリストによるレーティング・目標株価についても見てみましょう。
更新日 | 証券会社 | レーティング | 目標株価 |
---|---|---|---|
2022/08/12 | SBI | 買い継続 | 1,900円 |
2022/07/29 | GS | 買い継続 | 1,700円 |
2022/07/29 | UBS | Buy継続 | 3,400円 |
2022/07/13 | シティG | 3継続 | 1,130円 |
2022/07/13 | 東海東京 | OP継続 | 1,900円 |
2022/07/12 | JPM | Over継続 | 2,260円 |
2022/6/28 | SMBC日興 | 1継続 | 1,930円 |
2022/6/20 | モルガンS | Over継続 | 2,000円 |
2022/6/01 | みずほ | 買い継続 | 2,300円 |
買い〜中立の評価がならんでいるね。
直近6ヶ月間の目標株価の平均値は、2,111円となっています。
そのため、2022年10月27日時点の終値が1,235円であることを考えると、多くの証券会社のアナリストは株価は上がると考えていることが分かります。
是非参考にしてみて下さい。
あくまでも参考程度にするんだワン!
ルネサスエレクトロニクスに投資するには?
ルネサスエレクトロニクス株を実際に取引するにはどうすればいいの?
ルネサスエレクトロニクス(6723)に投資するには、まず証券口座を開設しましょう。
ネット証券なら初心者でもスマホ1台で開設〜取引ができるのでオススメです。
今回は、いろはに投資がおすすめする以下のネット証券3社についてご紹介いたします。
SBI証券
SBI証券の特徴
- 国内株式個人取引シェアNo.1
- 単元未満株の買付手数料が0円
- 最低取引手数料が0円
- 取引でTポイントやPontaポイント、Vポイントなどが貯められる
- 全IPO企業のうち97.5%を取り扱い(2022年3月通期)
SBI証券は、いろはに投資の「おすすめの証券会社」アンケートで総合1位を獲得しており、ユーザー満足度の高さも特徴のネット証券です。
また、SBIグループ全体で口座開設数は840万突破と、日本最大級の証券会社となっています。
2022年7月4日からS株(ミニ株)の買付手数料が完全無料になりました。
これまでの買付手数料は、取引翌月にキャッシュバックされるため実質無料でしたが、取引する際には手数料(0.55%)を支払う必要がありました。
SBI証券のS株(単元未満株)は、今までよりもさらに、初心者に優しく、経済的にも買付しやすくなったのです。
Tポイントを使えたり、取引手数料も業界最安値水準であったりとメリットが多い証券会社なので、これから株式投資を始める方は是非口座開設しておきましょう。
三井住友カード・東急カードといったクレジットカードでポイントを貯めながら積立投資もできるよ
関連:SBI証券の評判・口コミは悪い?アンケート結果からメリット・デメリットを解説!
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LINE証券 *2024年3月口座閉鎖
LINE証券はサービス終了となり、2024年8月頃に野村證券へ統合されることになりました。
詳しくは「LINE証券が撤退!おすすめの移管先や手数料を解説」で紹介しています。
LINE証券の特徴
- 1株から株が買えるので、数百円の資金で株式投資を始めることができる
- LINEポイントやLINE Payを利用して株式投資ができる
- スマホのLINEアプリだけで口座開設~投資ができる
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LINE証券のミニ株は「いちかぶ」と呼ばれ、あなたが普段使っているLINEアプリから1株単位で投資できる点が魅力的です。
LINE証券の「いちかぶ」には「スプレッド」という取引コストが0.35~1.0%かかるのですが、こちらも日中の取引だと業界最低水準です。
スプレッドは、一株の基準価格に対してLINE証券が上乗せする差額のことだワン!
少額投資をしたい人におススメだね!
楽天証券
楽天証券の特徴
- 取引手数料100円ごとに1ポイント付与
- 口座開設から2か月間取引手数料が0円
- 最低取引手数料が0円〜(上限は税込22USD・税込0.495%)
- 楽天銀行との連携「マネーブリッジ」採用
口座開設をしてから2か月間は取引手数料が0円に加えて、ポイントバックがあるのが楽天証券のおすすめポイントです。
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関連:楽天証券の評判や口コミは悪い?メリット・デメリットや手数料をわかりやすく解説!
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まとめ【ルネサスエレクトロニクス】
今回は、ルネサスエレクトロニクス株の現状と今後の動向をご紹介しました。
最後に、この記事の結論をおさらいします。
- 車載用の半導体に強みがある
- 総務省による5G基地局の増加で成長が期待できる
- ルネサスエレクトロニクス株を買うならネット証券がおすすめ
ルネサスエレクトロニクスは、半導体業界のリーディングカンパニーとして、そして世界的な企業として様々な事業に取り組んでいます。
今後の成長に期待し、投資を考えている方は証券口座の開設からはじめてみましょう!