「新NISAがきっかけで積立投資を始めたけど、個別株投資もチャレンジしてみたい…」という人は多いもの。
個別株こそ投資の醍醐味と考える人も多いですが、積立投資以上に知識のインプットや投資戦略の決定が必要となります。
いろはにマネーでは著名投資家の方々へ、“個別株投資のいろは”についてインタビューを実施。
ワンランク上の投資家を目指すあなたに役立ててほしい、実体験やポイントをじっくりと伺います。
インタビュアー
高配当株を安く買うには情報に触れること
まずは、プラズマコイさんの投資スタイルをお伺いできますでしょうか。
基本的には日本の高配当株への投資です。
資産の7、8割は高配当株に投資して、残りは主に米国株のS&P500インデックスに投資しています🎏
インデックス投資とは
特定の株価指数の動きと連動する運用成果を目指す投資信託やETFに投資すること。
詳しく知りたい方は「インデックスファンドとは?」も併せてご覧ください。
どのような経緯で高配当株メインの投資をしようと思われたのですか?
投資を始めたての頃は右も左も分からず適当に、今思うとグロース株中心に投資していました。
記憶に残っているのは、初めて買った企業の株価が半分になったことです。
決算が悪く、株価が急落しており、当時の取得単価で確か50万円か60万円ぐらいで買ったのですが、30万円ぐらいで損切りして株式市場の洗礼を受けました😅
それでも事前に読んでいた株の本で大体の場合に失敗エピソードが載っていたので、落ち込みはしましたが最初の失敗は誰にでもあるものとして、他の投資手法を模索し始めました🎏💭
合わせてFX、ビットコインも「とりあえずやってみる」という気持ちで余剰資金でやっていました🎏
ですがコロナが来て、急激な円安で当時のFX残高は半分になってしまいました。
ビットコインは儲かっていましたが、激しい値動きに疲れてしまって結局両方ともやめちゃいました。
残ったのが高配当株投資です。
主観も多分にありますが、兼業投資家の多くの方は、配当金を目当てとした高配当株(配当株)投資が合っているかと思います。
実際、新NISAの買付ランキングからも高配当株の人気度が伺えます🎏
確かに今、高配当株がすごくブームになっていますね!
コロナ後は日米共に金融緩和の影響でグロース株の流れだったと思うのですが、バリュー株が人気ですよね!
高配当株もバリュー株の一種として人気化していると思います。
コイもコロナ禍の暴落で割安になったタイミングで買いやすくなりましたし、そこから2年くらいは割安な企業が多かったですね🎏
プラズマコイさんは投資する高配当株をどのように見つけていらっしゃるんでしょうか?
最近では色々な調べ方をしています。
四季報は書籍・デジタルどちらも使ってスクリーニングしますし、最近ではYoutubeや株探で情報収集することもありますね🎏
近頃の日本株は軒並み上がっていますから、割安な高配当株は見つけにくくなっています。
その中でも、増配を発表したタイミングで株価が上がりきらないうちに買うことで、高い利回りを狙うことはできます。
株価が高いタイミングで無理して買う必要はないですが、日頃からニュースを見たり情報収集をすると、まれに割安のタイミングで高配当株が買えるかなと思います🎏
プラズマコイさんは普段どれだけの時間を株に費やしていらっしゃるのですか?
誤解を恐れずに言うと仕事をしているか株をやっているか、です。(笑)
休日もXやnoteをやっているので、本業の時間以外はほとんど株のことをしていますね。それでも体が資本なので運動と睡眠はしっかり取るように意識しています🎏
株が趣味なので、楽しいんです。(笑)
高配当株を売るタイミングは不祥事や今後の業績見通しが暗いとき
今持っている銘柄を売るタイミングはあるのでしょうか?
基本的には配当金が目当てなので「減配しなさそうであれば」持ち続けるスタイルです🎏
それでも決算が悪かったり、不祥事を起こしたり、あとは減配のタイミングでは売ることがあります。
ただし、買うときは向こう3年以上は売らなくても良さそうな企業さんを買い増します🎏
株価が上がっていても基本的には売らないということでしょうか?
原則は含み益がどれだけ出ても売りません。
それでも、売りたくなったら売っちゃってもいいと思います🎏
株は楽しく続けたいと思うので「売りたくて売りたくて震える」なんてことがないように売っちゃいます(笑)
売りたくなるってことは、そこまで信じられる企業さんじゃないってことで、少なくとも今のコイには合わない企業さんだと思っています🎏
他にも、より割安な株がある際には、株を売ることがあります。
例えば、自分の持っている銘柄の配当利回りが元々4%で買ったのに、今は3%になってしまった。他の銘柄で利回りが魅力的なものがある。
となれば今持っている銘柄は売って、魅力的な銘柄と入れ替えることもあります。
株がストレスにならないような付き合い方をすることがとっても大切だと思います🎏
結果的に含み益が出ればキャピタルゲインを得る形にはなり、含み損があれば損失にはなりますが、キャピタルゲインを得る目的というよりも、もっと配当が素敵な銘柄があるから売ってしまおうという感じです。
いくらでも株を買えるなら売ることはないですけど、お金は有限です!
キャピタルゲインとは
売買時の株価の差額によって発生する利益。
配当といったような継続的な利益はインカムゲインと呼ぶ。
高配当株の一番の魅力は、現金による副収入
プラズマコイさんは、どうして高配当株をメインにしているのでしょうか?
高配当株の一番の魅力は、副収入で安定して現金を得られることですね。
やっぱりキャピタルゲインを狙うと安定しないし、不調時は投資元本がどんどん減ってしまって精神的にも辛くなってしまいます。
業績・財務・配当をチェックして優良企業を買ってさえいれば、株価は長期的には上昇すると期待できますし、最悪株価が下がっても「配当金を目当て」としているのであれば株価下落時も精神的に耐えやすいのが魅力です🎏
配当金を目当てとした高配当株投資は「無理せず長く続けるための投資法」なんです。
初心者の人に人気の”インデックス投資”はどう考えていますか?
「将来のための資産を増やす」という意味ではインデックス投資は王道ですし、やるべきです。
実際、コイもインデックス投資はしています🎏
ただ、インデックス投資だけだと「今の生活を豊かにする」ことには繋がらないと思います。
インデックス投資はコツコツ積み立てるものなので、その分手元のキャッシュ(現金)は減っていく一方なんですよ。
高配当株であれば年に数回お金が振り込まれてくるので、それを趣味や生活費に充てることができ、今の生活を豊かにできます。
そのため、コイは配当金をもらえる投資の素晴らしさをお伝えできるよう、Xやnoteの活動を行なっています🎏
インタビュー後編では、プラズマコイさんのNISAへの考え方、高配当株投資を始める方へのアドバイスなどを伺いました。