・新NISAで高配当株に投資したいけど、どこも株価が上がってるような…
・IT系の銘柄で、隠れ高配当株ってないかな?
このようなお悩みを解決します。
🔰いろはに結論
- 情報通信業とは、情報の処理や伝達などIT関連サービスを提供する事業のこと
- 情報通信業は、ディフェンシブセクターで不況時も影響を受けにくい
- クレオ(9698)など、業績が良く安定的に配当を出している企業を紹介
近年、インターネットや先端テクノロジーは私たちの生活に浸透してきています。
その中でも、スマートフォンやIoT機器などは無くてはならないインフラの一つです。
今回は、情報通信業の見通し、今注目したい隠れ高配当銘柄などをわかりやすく解説していきます。
隠れ高配当!情報通信関連銘柄5選
今回は、配当利回り3.5%以上のおすすめ銘柄を厳選しました。
▼クリックで解説箇所へ移動します。
銘柄 | 銘柄コード | 市場 | 株価 | 時価総額 | 配当利回り | PER |
---|---|---|---|---|---|---|
クレオ | 9698 | 東証スタンダード | 1,136円 | 97.5億円 | 4.49% | 11.4倍 |
ランドコンピュータ | 3924 | 東証プライム | 825円 | 148億円 | 4.24% | 11.7倍 |
GMOリサーチ&AI | 3695 | 東証グロース | 2,751円 | 46.1億円 | 4.17% | 13.1倍 |
ソフトマックス | 3671 | 東証グロース | 786円 | 47.2億円 | 3.82% | 10.2倍 |
駅探 | 3646 | 東証グロース | 392円 | 23.6億円 | 3.57% | 26.0倍 |
2024/5/17時点。配当利回り順で掲載
<注意事項>
本記事は特定のテーマについての一般的な情報提供を目的としており、個別株式の売買を推奨、勧誘するものではございません。
また、本記事で紹介する企業(銘柄)はいろはにマネー編集部の判断で選出しており、紹介企業の将来性や株価を予測するものではなく、売買を推奨するものではございません。
投資判断は自己判断・自己責任にてお願い致します。
情報通信業とは?【基礎情報】
情報通信業とは、固定電話、携帯電話、ケーブルテレビなどの通信産業と、インターネットサービスプロバイダーや企業を含むインターネット産業の総称です。
情報の受発信を行ったり、それを実行するソフトウェアの開発を行ったりすることで、情報管理を支援しています。
特にスマートフォンは、無くてはならない社会インフラとなっているもんね!
携帯電話とインターネットの融合による移動通信分野の新たな発展など、あらゆる分野で新技術が急速に登場し、各社がしのぎを削っています。
情報通信業の市場トレンドは?【今後の見通し】
情報通信業は日々新たな技術が生まれ、成長を続けています。
ここでは、情報通信業を見ていくうえで重要な2点について解説します。
ディフェンシブ銘柄
スマートフォンやインターネットといった情報通信に関わる機械は生活インフラとなり、私たちの生活に必要不可欠と言えます。
つまり、情報通信業は景気の良し悪しに関係なく必要とされるので、景気が悪くなったとしても影響は限定的です。
このような銘柄をディフェンシブ銘柄と言い、情報通信銘柄も該当します。
ディフェンシブ銘柄とは?
ディフェンシブ銘柄とは、不況時でも株価が大きく変動しない銘柄のことです。
景気が後退しても業績が悪化しにくいため、守りに強いと言われています。
情報通信銘柄のほかに、電気やガスなどの公益事業株や生活必需品株もディフェンシブ銘柄です。
こうしたディフェンシブ銘柄は、下落幅が限定的で価格が安定しやすいという特徴があります。
値動きが小さい分、値上がりよりも配当重視の方が向いているね!
5Gの普及・6Gの開発
IT技術はあらゆる業界・企業で活用されていて、将来性が見込める分野です。
そのなかでも、最近では5Gの普及や6Gの開発が加速しています。
5G・6Gとは?
高速通信規格のことで、4Gよりも向上した通信速度や低遅延などが特徴。
総務省は、令和5年度末の目標として全国の5G人口カバー率95%を掲げていましたが、令和4年度末には96.6%となり、インフラ整備目標を1年前倒しで達成しました。
そしてこの5Gよりも優れた性能をもつのが、現在開発中の6Gです。
6Gが広がっていけば、情報通信銘柄の活躍の幅も広がるワン!
このように情報通信銘柄は将来性がありつつも、安定した値動きをする企業も多いです。
以下では、情報通信銘柄の中から配当利回り3.5%以上の「隠れ高配当株」を5つ厳選してご紹介します。
情報通信銘柄の隠れ高配当株5選【日本株】
まずは一覧表で5社を見てみましょう。
今回は、配当利回りが3.5%以上であるということを条件に注目企業を厳選してみました。
銘柄 | 銘柄コード | 市場 | 株価 | 時価総額 | 配当利回り | PER |
---|---|---|---|---|---|---|
クレオ | 9698 | 東証スタンダード | 1,136円 | 97.5億円 | 4.49% | 11.4倍 |
ランドコンピュータ | 3924 | 東証プライム | 825円 | 148億円 | 4.24% | 11.7倍 |
GMOリサーチ&AI | 3695 | 東証グロース | 2,751円 | 46.1億円 | 4.17% | 13.1倍 |
ソフトマックス | 3671 | 東証グロース | 786円 | 47.2億円 | 3.82% | 10.2倍 |
駅探 | 3646 | 東証グロース | 392円 | 23.6億円 | 3.57% | 26.0倍 |
2024/5/17時点。配当利回り順で掲載
プライム市場の全銘柄の平均配当利回りが2.18%だから、3.5%は高い水準だね!
株主優待は最低保有株数を100株以上としている企業が多い中、配当金は単元未満株でも株数に応じて受け取ることができます。
投資できる資金が少ないという人は、単元未満株で投資してみても良いでしょう。NISAにも対応しています。
単元未満株投資のメリットやデメリットについては、「ミニ株(単元未満株)におすすめの証券会社や銘柄を紹介」という記事を参照してみてください。
ここからは、先ほどあげた5社の詳細を見ていきましょう。
①クレオ(9698)
2024年に入って株価は大幅に伸びていて、その後も堅調に推移しているワン!
2023年12月末に2024年3月期末配当の増配を発表し、株価が大きく上昇したんだワン!
クレオ(9698)は、企業向け人事給与・会計ソリューションなどのソリューションサービスやシステム受託開発サービスを提供しています。
代表者などの会社概要は次の通りです。
代表取締役社長 | 柿﨑 淳一 |
所在地 | 東京都 |
決算期 | 3月 |
株価 | 1,136円 |
時価総額 | 97.5億円 |
配当予想 | 51円 |
主力事業は次の4つです。
- ソリューション事業
- 受託開発事業
- システム運用・サービス事業
- サポート・サービス事業
配当推移
長期的に配当金は増加傾向で、2025年3月期は50円(配当利回り4.49%)と高配当になっています。
24年3月期は創立50周年を記念した増配で一時的なものという声もありましたが、今後も高い配当利回りは続くと期待できます。
7期連続で増配しているよ!
実際にX(旧Twitter)で投資家の投稿を見てみると、クレオの高配当を評価する声が多いです。
Xの投稿を見る
認知度が高いとは言えない企業ですが、その分「隠れ高配当株」としての妙味がありますね。
売上・利益も安定的に推移していて、配当利回りも高いから狙い目かも!
②ランドコンピュータ(3924)
株価は上昇傾向が続いていて、特に2023年半ばから急激な上昇が見られるワン!
2023年10月31日に株式分割を発表、増配も発表されたんだワン!
代表者などの会社概要は次の通りです。
代表取締役社長 | 福島 嘉章 |
所在地 | 東京都 |
決算期 | 3月 |
株価 | 825円 |
時価総額 | 148億円 |
配当予想 | 36円 |
ランドコンピュータ(3924)は金融関連を中心にシステム開発を行う企業で、主な事業内容は次の3つです。
- システムインテグレーション
- パッケージベースSI&サービス
- インフラソリューション
特に、システムインテグレーションにおける金融・公共分野と、パッケージベースSI・サービスにおけるSAP・会計パッケージ分野が堅調に推移しています。
配当推移
配当金は過去10年で増加傾向にあり、特にここ数年は大幅増配となっています。
配当利回りは4.24%、配当性向も50%程度です。
実際にX(旧Twitter)で投資家の投稿を見てみると、増配を喜ぶ声や、株価の上昇を期待する声が見受けられました。
Xの投稿を見る
増配だけじゃなくて、株式分割といった材料も出してくれるのは嬉しいね!
③GMOリサーチ&AI(3695)
2022年半ばに急激な伸びを見せて、そこから下落したものの直近は安定した値動きだワン!
代表者などの会社概要は次の通りです。
代表取締役社長 | 細川 慎一 |
所在地 | 東京都 |
決算期 | 12月 |
株価 | 2,751円 |
時価総額 | 46.1億円 |
配当予想 | 114.84円 |
GMOリサーチ&AI(3695)は、調査・集計・分析業務の受託サービスを提供しています。
提供している主なサービスは次の4つです。
- ネットリサーチ
- 海外調査
- セルフ型アンケート
- マーケティングソリューション
サンプルパネル提供市場ではシェア率1位を獲得し、成長が著しいセルフサービスプラットフォーム市場でも頭角を現しています。
2024年5月1日からは社名を「GMOリサーチ」から「GMOリサーチ&AI」へと変更しました。
AI技術の急速な発展と業界への広範な影響を受け、この分野でのリーダーシップを強化し、業界革新の先導を図る意欲を示すため(同社HPより抜粋)と表明しています。
AIはこれからも注目の分野だから、新サービスにも期待したいね!
配当推移
GMOリサーチ&AIも配当金が順調に増加していますが、過去には減配するタイミングもあったようです。
ここ数年は大幅に増配しています。
実際にX(旧Twitter)で投資家の投稿を見てみると、長期での保有を検討する声が見受けられました。
Xの投稿を見る
④ソフトマックス(3671)
売上高や純利益が順調に増加していて、株価も上昇傾向だワン!
代表者などの会社概要は次の通りです。
代表取締役社長 | 堀江 俊郎 |
所在地 | 東京都 |
決算期 | 12月 |
株価 | 786円 |
時価総額 | 47.2億円 |
配当 | 30円 |
ソフトマックス(3671)は、WEB型電子カルテや医療会計システムといった、医療系情報システムの開発・販売を行う企業です。
クラウド対応のWEB型電子カルテを実用化することによって、医療DXを推進しています。
提供している主なサービスは次の4つです。
- WEB型電子カルテシステム
- 医療会計システム
- 健診システム
- リハビリシステム
情報通信業の中でも医療に特化した企業なんだね!
配当推移
過去10年で3倍以上の増配となっていて、ここ3年は30円で安定しています。
2024年12月期の売上高は56億円、営業利益は6億5700万と増収増益予想です。
⑤駅探(3646)
昨年後半~年初にかけて株価は下落したけど、5月には自社株買いを行うなど株主還元を強化しているワン!
代表取締役CEO兼COO | 金田 直之 |
所在地 | 東京都 |
決算期 | 3月 |
株価 | 392円 |
時価総額 | 23.6億円 |
配当 | 14円 |
駅探(3646)は、鉄道乗り換え案内を中心とした交通情報サイトの運営や広告サービスを展開するITサービス企業です。
提供している主なサービスは次の7つです。
- 乗換案内・時刻表・運行情報
- 駅探PICKS
- 交通費精算・通勤費計算サービス
- 国内チケットレス出張手配サービス
- データ販売・データ生成サービス
- MaaSソリューション
- 広告掲載・アライアンス
配当推移
増配していないけど、大丈夫かな…
駅探は2021年3月期に業績が低迷し、その際に減配。その後は配当金を維持しています。
その後業績は回復傾向にあり、25年3月期は増収・大幅増益を予想しています。
配当利回りが高く、今後の増配が見込める今のうちに仕込んでおくのも一つの手かもしれませんよ。
しかも、株価は400円程度だから1単元でも買いやすいね!
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【まとめ】情報通信銘柄の中でも、隠れ高配当株に注目
情報通信銘柄について、よくわかったよ!
この記事では、情報通信銘柄の基礎知識や市場動向、関連銘柄について詳しく解説しました。
最後に、本記事の重要なポイントを振り返りましょう。
- 情報通信業とは、情報の処理や伝達などIT関連サービスを提供する事業のこと
- 情報通信業は、ディフェンシブセクターで不況時も影響を受けにくい
- クレオ(9698)など、業績が良く安定的に配当を出している企業を紹介
情報通信銘柄に興味がある方は、まずは以下の5社から検討してみましょう!
隠れ高配当!情報通信関連銘柄5選
- クレオ(9698):企業向け人事給与・会計ソリューションなどのソリューションサービスやシステム受託開発サービスを提供。
→詳細分析記事アリ! - ランドコンピュータ(3924):金融関連を中心としたシステム開発を行う企業。
- GMOリサーチ(3695):調査・集計・分析業務を受託。GMOインターネットのグループ企業。
- ソフトマックス(3671):WEB型電子カルテや医療会計システムといった、医療系の情報システムを開発・販売。
- 駅探(3646):鉄道乗り換え案内を中心とした交通情報サイトの運営や広告サービスを展開。