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セルシードに将来性はある?株価急騰の理由や今後の動向を徹底分析

セルシードに将来性はあるの?
株価急騰の理由はなんだろう?

このようなお悩みを解決します。


🔰いろはに結論

  • 市場規模の拡大や新技術の販売・事業化などから、将来性が期待される
  • 好材料による将来性への期待や米国での特許査定により、過去に株価が急騰
  • 赤字が続くが、長期的に見れば将来性は明るい

セルシードは、日本発・世界初の再生医療基盤技術「細胞シート工学」を軸として事業を展開するグロース企業です。

東京女子医科大学発のバイオベンチャー企業で、今注目されているバイオ産業の企業となっています。

しかし同社の株価は乱高下しており、その不安定さから将来性を懸念している方も多いでしょう。

そこで今回は、セルシードの株価が乱高下した理由と今後の動向を分析し、将来性を考察していきます。

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    ※当メディア『いろはにマネー』も(株)インベストメントブリッジが運営しています。
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執筆:いろはにマネー編集部
執筆:いろはにマネー編集部

いろはにマネーは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。
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セルシードの将来性は?

セルシードの将来性は? 見出し画像

💡このパートの要約

  • 長期にわたって市場規模の大幅な拡大が期待される
  • 成長戦略の1つである「細胞培養器材」のビジネス拡大に期待感
  • 細胞シート技術の導入に向けた準備が着々と進む

セルシードの将来性を考える上で何が大事なのかな?

セルシードを含むバイオ産業は、まだ成長段階にある業種です。

したがって、長期的な目線で分析をしていくことが大事になります。

以下の3つの観点から将来性について詳しく検討していきましょう。

マーケットの大幅な拡大が期待

再生医療の市場規模が今後大きく拡大していくことが予測されており、セルシードも同様に成長していくことに期待が高まります。

再生医療やその周辺産業の市場規模に関する以下の表をご覧ください。

単位:億円再生医療(国内)再生医療(海外)周辺産業(国内)周辺産業(海外)
2020年95010,00095011,000
2030年(予測)10,000120,0005,50052,000
2050年(予測)25,000380,00013,000150,000
同社資料よりいろはにマネー作成

このように2050年の再生医療の市場規模は、国内で2.5兆円、海外では38兆円になると見込まれています。

2050年までの30年間で、国内の再生医療の市場規模は約26倍も拡大するんだね…!

セルシードは再生医療製品の研究開発・販売を行っており、市場規模の拡大に伴って今後も大きな成長が期待できます。

細胞培養器材のビジネス拡大

セルシードの将来性は、細胞培養器材事業の拡大にかかっています

実際に「細胞培養器材のビジネス拡大」は、中期経営計画における成長戦略の1つです。

この細胞培養器材を拡大させるために、以下2つの取り組みに注力をしています。

  • 新規事業の開拓
    「大量に細胞を培養する技術」のニーズを発掘することで新規開拓を目指す。
  • 海外での販路拡大による販売体制の強化
    研究用細胞の大量培養を目的とした製品販売が、海外で急拡大。

実際に2023年は海外売り上げが大幅に増加し、器材事業の売上は過去7年間で3倍にまで成長を遂げました。

この結果、23年12月期は器材事業の売上高が過去最高を記録することに。

今後も同事業をさらに拡大させるために、市場ニーズを満たすソリューションの製品開発を続けていく方針です。

国内だけでなく、海外での販売も鍵になりそうだね!

細胞シート技術の導入に向けた準備が進む

細胞シート技術の導入に向けた準備が着々と進んでいる点も、セルシードの将来にとってプラスに働く要因となるでしょう。

現在、同社が開発した「同種軟骨細胞シート」の治験届を提出し、検証的試験を行う準備を進めています。

これに伴い、複数の提携先候補と契約締結に向けた交渉も積極的に推進中です。

治験が始まって、契約も締結されることに期待したいね!

また、食道再生上皮シートの製造販売承認申請が2025年に予定されている点にも期待が高まります。

申請から承認までは1年ほどかかるとされていますが、承認・販売が実現されれば、セルシードの業績が大幅に向上することは間違いないでしょう。

早ければ2026年には販売が承認されるんだね!

セルシードの株価はなぜ乱高下している?

セルシードの株価はなぜ乱高下している? 見出し画像

💡このパートの要約

  • 2023年3月、好材料が続き将来性が期待される
  • 2024年7月、軟骨細胞シートが米国で特許査定されたことにより株価急騰
  • 決算発表後に株価が上がりやすい傾向がある

まずは過去2年間の株価推移を見てみましょう。

株価が大きく変動している時期が2回あるね。
なぜだろう?

ここでは、株価がなぜ大きく変動したのか、その要因について解説していきます。

それぞれ見ていきましょう。

好材料が続き将来性が期待される

まず、2023年3月に株価が大きく急騰していることが分かります。

これは好材料が続き将来性が大きく期待されていたことが要因です。

この時期に出ていた好材料は以下の通り。

  • 同種軟骨細胞シートの治験届提出に向けた準備が進む
  • 米食品医薬品局(FDA)によるメディカルデバイスマスターファイル登録
  • 22年12期の会社計画を上回る好決算の発表

メディカルデバイスマスターファイル登録って何だろう?

メディカルデバイスマスターファイル登録(MAF)は、資材供給メーカーが機密情報を当該医療機器メーカー(ここでいうセルシード)に教えることなく米食品医薬品局(FDA)に登録しておく制度のことです。

これにより、米食品医薬品局(FDA)に申請・許可を求める場合に、トラブルなく情報提供をスムーズに行うことが可能になります。

様々な好材料が重なって株高に繋がったんだワン!

軟骨細胞シートが米国で特許査定

続いて2024年7月にも株価が大きく上昇しています。

これは、移植用の軟骨細胞シートが米国で特許査定を受けたことが一番の要因です。

細胞シートの製造及びその他利用方法に関して特許を得たことで、将来的な収益増加に貢献することが期待され、買いが集まる展開となりました。

技術を独占的に利用できると、競合と大きな差が付くよね!

決算発表後に株価が上がりやすい

セルシードの株価を見る上で押さえておきたいのが、決算発表後に株価が上がりやすい傾向にあることです。

以下の株価チャートをご覧ください。

上のチャートから、22年12月期決算と24年12月期2Qの決算発表の後に株価が急騰していることが分かります。

セルシードを含めバイオベンチャーは、積極的に投資を行い、技術力の強化に注力している成長段階です。

そのため、利益が伴わずに赤字である企業が多く、決算発表前には買われにくいセクターとなっています。

この反動もあり、決算発表後には資金が集まりやすく、株価も上がりやすくなっているのが特徴的と言えるでしょう。

株を買うタイミングを決める際には、決算の時期も大事だね!

決算発表後に必ず株価が上がるわけではないから注意だワン!

一般的な決算前後の値動きについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参照してみてください。

セルシードの事業内容・業績

セルシード業績アイキャッチ画像

💡このパートの要約

  • セルシードは、「細胞シート工学」を基盤技術として再生医療事業を展開
  • 現在の売上の95%は再生医療支援事業が占める
  • 赤字が続くが、製品の販売承認や事業化次第では業績向上が見込める

ここでは、セルシードの事業内容と業績についてまとめます。

事業内容

セルシードは大学の研究結果を独自技術とし、同社が治験・製品化を行うことで、患者に製品を届けるというビジネスモデルを取っています。

そしてセルシードでは、日本発・世界初の「細胞シート工学」を基盤技術として、以下の事業を展開しています。

それぞれの事業の特徴を見ていきましょう。

再生医療支援事業

再生医療支援事業では、細胞培養器材や受託サービスを提供しています。

細胞培養器材

温度を20℃に下げるだけで、細胞を剥離し、無傷な細胞を1枚のシート状に保ったまま回収することが可能な器材

これにより、細胞シートを用いた治療法の研究・開発が進む。

受託サービス

細胞培養センターで、細胞シートの製造や施設運営・申請資料作成に関連する受託事業を行う。

細胞シート再生医療事業

細胞シート再生医療事業では、細胞シート製品の研究開発から製造・販売までを行っています。

特に細胞シート製品として、以下2つを展開中です。

食道再生上皮シート

扁平上皮がんの手術を行った際に発現する可能性がある「食道狭窄(食道が異常に狭くなる状態)」を防止する細胞シートのこと。

創傷治癒(細胞が傷ついた際に、自然に元に戻ろうとする働き)の促進による食道狭窄の防止などの効果が期待できる。

同種軟骨細胞シート

多指症(正常より指数が多い状態)の治療のために手術で切除した組織から採取した軟骨細胞をシート状に培養し、軟骨の欠損部位に移植する再生医療等製品のこと。

2024年6月に米国で特許査定を受ける。

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業績

続いてセルシードの業績も見ていきましょう。

2020年12月期2021年12月期2022年12月期2023年12月期2024年12月期(予想)
売上高199161126190170
営業利益-719-864-743-697-920
経常利益-744-887-754-710-920
当期純利益-783-914-759-846-940
単位:百万円
同社決算短信よりいろはにマネー作成

セルシードでは、売上に対して研究開発費などが多くなっており、連続して赤字を計上しています。

また24年12月期は、同種軟骨細胞シートの治験開始による開発費用増加によって減益見込みです。

しかし、食道再生上皮シートの製造・販売の承認や、特許を取得した軟骨細胞シートの事業化が実現できれば、セルシードの業績にプラスの影響をもたらすことは間違いないでしょう。

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ブリッジレポートの紹介

💡このパートの要約

  • 株式会社インベストメントブリッジでは「ブリッジレポート」を発行している
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  • ブリッジレポートを読むことで様々な企業のIR情報がわかる
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ブリッジレポートってなんだろう?

ブリッジレポート」とは、株式会社インベストメントブリッジが提供する企業のIRレポートです。

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ブリッジレポート「セルシード」
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【まとめ】セルシードは新技術の事業化が見込まれ、将来性が高い

【まとめ】セルシードの将来性 見出し画像

セルシードの将来性について、よく分かったよ!

最後にこの記事の重要なポイントをまとめます。


🔰いろはに結論

  • 市場規模の拡大や新技術の販売・事業化などから、将来性が期待される
  • 好材料による将来性への期待や、米国での特許査定により、過去に株価が急騰
  • 赤字が続くが、長期的に見れば将来性は明るい

過去の株価推移からも分かる通り、材料1つで大きく株価が変動する可能性は非常に高いです。

しかし長期的に見れば、市場規模の拡大や新技術の販売・事業化に伴って今後成長していくことは間違いなく、セルシードの将来性は非常に明るいと考えられます。

今後の動向にもしっかり注目していきましょう。

その他にも、日本の個別株について分析した記事が沢山あるので、ぜひあわせてご覧ください。


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