この記事がおすすめな人
- 決算説明会動画を見る前に基本的な内容を確認したい
- 最後まで決算説明会動画を視聴する時間がなく、注目箇所だけ教えてほしい
あなたは今まで決算説明会に参加されたことはありますか?
決算説明会は、社長など企業トップが自社の決算の振り返りや成長戦略について投資家に向けて説明する場です。
個人投資家が参加することはなかなか難しいのですが、ブリッジサロンのようなIR情報サイトでは決算説明会動画を掲載しているため、個人投資家でも決算説明会の模様を見ることができます。
今回は、決算説明会動画を視聴する前に読んでいただきたい、決算説明会レポートをお届けします。
この記事では、決算説明会動画で詳しく話されている箇所の分数も記載しているので、気になる部分は是非動画の該当箇所をご覧ください!
今回は21年2月12日の株式会社ブロードリーフ(3673:東証一部)の決算説明会動画より、決算説明会レポを作成しました!
会社概要
ブロードリーフってどんな会社なの?
カーアフター産業事業者の業務を支えるITネットワークや、業務アプリケーションで高シェアを保持しています。
数千万台に及ぶ自動車整備履歴情報や数万社の顧客を持っていることから、「カーアフター産業をリードできる唯一のIT企業」と言えます。
業務ソフトウェアの販売によって大きく成長し、現在もソフトウェアの販売が売上の中心となっていますが、更なる成長を追求するためにパッケージベンダーからプラットフォーマーへの進化を目指しています。
国内外合わせた子会社6社と共にグループを形成しており、「感謝と喜び」という企業理念を掲げて以下の2つの事業を展開しています。
カーアフター産業は中古車・カーパーツ・整備・車検などの新車販売後に発生する産業のことだワン!
プラットフォーム事業
Broadleaf Cloud Platformの基本機能(「.NS2」 / 「.NS3Ai」 等の基本料)を提供しています。
ネットワーク型システムの利用に不可欠なネットワークサーバーや自動車関連の車両情報、日々更新される部品関連情報のデータベースを提供し、ネットワークサーバー利用料、データベース利用料を受領しています。
自動車部品の電子受発注システム「BLパーツオーダーシステム」の提供や、リサイクル部品の在庫情報を共有するリサイクル部品流通ネットワーク「パーツステーションNET」を運営しています。
アプリケーション事業
カーアフター産業に属する事業者や旅行取扱い事業者、携帯電話販売代理店事業者などへ業種特化型業務アプリケーションの開発・販売を行っています。
特定業種固有の業務フロー、見積や請求管理等の汎用的な顧客ニーズを織り込んで利便性を向上させています。
中期経営計画(2019-2021)での注力製品の一つが「OTRS(Operation Time Research Software)」で、これは経営工学に基づいてつくられた生産・製造現場の作業時間短縮・省力化・コスト低減など、企業のカイゼン活動を支援するソフトウェアです。
20年12月期の決算概要(動画:2:25~3:20)
連結業績は以下のようになっています。
20年12月期は売上高が211億円と前期比6.3%減、営業利益は41億円と8.6%減となっていて、減収減益となっていることが分かります。
新型コロナウイルスの影響で案件凍結が発生したことや商談機期間が長期化したことで、減収減益となってしまいました。しかし、オンライン商談が浸透したことで第4四半期における営業活動は通常通りになりました。
次に、事業別の業績です。
プラットフォーム事業
顧客数(ストック)に比例する売上は増加しましたが、ソフトウェアの年間販売数(フロー)に連動する売上が減少しました。
アプリケーション事業
自動車系は商談長期化を背景に年間販売数(フロー)は減少したが、顧客数(ストック)は純増しました。
しかし、非自動車系とOTRSは案件凍結も影響して売上が伸び悩みました。
前期比で減収減益でしたが、顧客数増加に伴い月額売上は増加しました。
また、クラウド開発投資によって無形資産が増加しました。
減収減益って聞いてびっくりしたけど、ストック収益は増えているのね!
中期経営方針(動画:12:17~14:27)
2021-23年の取組テーマとしては、2つのDXが掲げられました。
また、以下の4つの重点施策を打つ予定です。(動画:14:36~16:08)
DXを推進しながら、SDGsも意識できているんだ!すごい!
21年12月期の業績予想(動画:40:20~41:02)
通期業績予想は、以下のようになっています。
⻑期の高度成⻑を支えるべく投資を進めるとともにクラウド化を順次進めるため、減収減益予想となっております。
また、新配当政策も導入しました。
減配にはなってしまうけど、成長投資を積極的に実施していく大山社長の強い意志を感じられたワン!
トピックス(動画:44:20~)
自動運転関連
2020年11月11日、国土交通省が自動運転レベル3を掲載した車両に対して世界で初めて型式認定しました。
そこで、同社は自動車社会の変化の傾向や自動車特定整備制度に伴う行政の動向について、DXの観点を踏まえた緊急ウェビナーを実施しました。
Maasプラットフォーム
これに対して、大山社長は以下のように述べています。
フィリピンのパサイ市において、新交通インフラ運営プラットフォームを当社グループがワンストップで提供し、運用が開始されました。これは、新交通インフラの実証実験ではなく実用フェーズとなっています。
決算説明会レポは以上です。
この記事を見て同社に興味を持った方は、ぜひ決算説明会動画をご覧になってください!