投資初心者向け企業分析では、投資初心者でも読みやすい「ブリッジレポート」をもとに様々な企業をご紹介しています。
今回は、介護サービス事業を展開している株式会社シダーをご紹介します。
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シダーはどんな会社?
まずは、シダーの沿革や事業内容を確認していきましょう。
会社概要
医療機器の販売会社であった同社は、2000年10月に商号をシダーに変更して介護事業へ参入しました。
「時代とともにかわりゆくニーズを捉えて、生き生きと暮らしていけるステージを。」という考え方をもとに、介護事業の中でも特にリハビリテーションを重視しています。
代表者などの概要は以下の通りです。
代表取締役社長 | 座小田 孝安 |
所在地 | 福岡県 |
決算期 | 3月 |
株価(3/3終値) | 161円 |
時価総額(3/3時点) | 1,848百万円 |
現在は東証マザーズに上場していますが、新市場区分では「スタンダード市場」に選択申請しています。
東京証券取引所は2022年4月4日に、「プライム・スタンダード・グロース」の3つの市場区分に見直すんだワン!
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事業内容
シダーは、本社のある福岡県を中心に介護サービスを全国展開している会社です。
事業内容としては、以下の3つのサービスを主に展開しています。
- デイサービス
- 施設サービス
- 在宅サービス
これらのサービス施設を集積させる事で、3事業のシナジーを高めるだけでなく、理学療法士等の職員が地元で安定して働く事のできる環境造りにも力を入れています。
人材不足が大変な業界だから、やりがいを持ちながら働ける環境は大事だよね!
これらの事業を、詳しく見ていきましょう。
デイサービス
「リハビリテーションを中心としたサービスを積極的に行い、皆様が元気な生活が送れるよう支援する」をテーマに、デイサービス「あおぞらの里」を展開しています。
こちらでは、60~80人規模の大型デイサービスを施設で行っており、リハビリなどの専門スタッフが多数在籍するなど施設規模を活かしたサービスが利用できます。
また、個別に選択できる多様なサービスや、高齢者をイメージしない明るい空間が特徴です。
マッサージルームにシアター、トレーニングルーム、大浴場やカラオケまであるんだって!
施設サービス
施設サービスでは、24時間・365日体制で介護スタッフが常駐している有料老人ホーム「ラ・ナシカ」を展開しています。
ひとりひとりの体調に合わせた最適なトレーニング・食事メニューが提供されるなど、デイサービスと同等のリハビリ体制が整っています。
部屋はすべて個室で自由にコーディネートをすることができ、ホーム仲間と楽しいひと時を過ごせるように季節の催しなどのイベントも開催されるようです。
在宅サービス
在宅サービス事業では、「住み慣れた自宅が一番安心できる」といった声に応えるため、介護や療養の必要な人が自宅で安心して生活できるよう様々なサービスを提供しています。
リハビリの専門スタッフによる日常生活訓練や身体機能訓練、ホームヘルパーによる身体介助・生活援助サービスを自宅で受けることができるのが特徴となっています。
国家資格者指導の下だから、安心だね!
直近の業績・事業戦略
続いて、シダーの2022年3月期上期業績と、事業戦略ビジョンについて見ていきましょう。
業績:2022年3月期上期決算
まず、最新の業績を見てみましょう。
売上高は前年同期比1.1%増の78億55百万円となりましたが、営業利益は前年同期比69.1%減の1億70百万円となりました。
新規施設の開設費用が重く、売上原価(人件費・経費)が大幅に増加したのが、営業利益の大幅減少の理由のようです。
また、新型コロナウイルス感染拡大に伴って施設の利用が控えられ、売上高の伸びが緩やかになってきています。
セグメント別では、コロナ化で在宅サービスの利用が増えたことで、売上高は前年同期比15.9%増の5億45百万円となりました。
デイサービス事業も、サービスの質向上により施設稼働率の向上に努め、徐々に利用再開者が増え回復傾向にあります。
事業戦略ビジョン
続いて、展開されているの2つの事業戦略について見てみましょう。
高齢化社会が進む日本で需要は拡大し続けると考え、施設開設に注力していくようです。
また、デイサービス事業においてさらなる利用者回復のため、温泉の提供も始めました。
専用車両を導入して、関東地区は湯河原、九州地区は別府から温泉を直送し提供することができます。
今後の注目点
デイサービス事業で回復基調を取り戻すなど増収にはなりましたが、新規施設に係る初期費用がかさばり利益水準は低いものにとどまりました。
今後は、今年開設した有料老人ホーム2施設や既存の有料老人ホームにおける稼働率が鍵となってくるでしょう。
いずれにしても、介護の需要は右肩上がりで、稼働率向上のペース次第では減益幅も抑えられる可能性があります。
懸案であった人材の確保については、政府が検討する来年2月からの賃上げ効果には期待しつつも、業界大手に属する同社だけにそのスケールメリットを活かしたいところです。
実績・予想とも2桁減益が響いたのか株価は低調に推移しており、来期増益の可能性も考慮すると株価の見直し余地は大きいと言えそうです。
【まとめ】株式会社シダー
今回は株式会社シダーのアナリストレポートから、同社の事業内容や注目点などを簡単にご紹介しました。
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