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【株式投資】2023年の振り返りと2024年の見通し

【株式投資】2023年の振り返りと2024年の見通し

🔰Key Points

👉この記事では、当社所属のアナリストによる「株式市場の振り返りと見通し」をお届けします。来年の株式投資に向けた参考になれば幸いです。

  • 23年の日経平均株価は前年比27.6%上昇と、主要国でもかなり高い水準になった。
  • 24年は135~145円/$のレンジを想定。中国の景気動向にも注目。
  • 24年末の日経平均は37,500円を予想。
  • 8月下旬に開かれる「ジャクソンホールシンポジウム」に要注意。
この記事を書いた人:森本 章
この記事を書いた人:森本 章

1990年 関西大学法学部卒業、三洋証券(株)へ入社。1998年 極東証券(株)へ入社。
(株)極東証券経済研究所では20年超にわたり金融、自動車、ソフトウエア、ゲーム・アミューズメントなどを担当。
23年4月 (株)インベストメントブリッジへ入社し、アナリストとして幅広い企業を担当。
日本証券アナリスト協会 認定アナリスト。国際公認投資アナリスト
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2023年の振り返り

日経平均株価の2023年のチャート
出所:TradingView

23年の日経平均株価は前年比27.6%上昇(12/26現在、以下同)。主要国でもかなり高い上昇率となりそうだ。

年前半、特に4-6月に急騰し後半は高値圏もみ合いで推移した。年初来高値(引値ベース)は7/3の33,753円、その後幾度か高値にトライする場面はあったが跳ね返された(年末に再度トライ)。

前半は海外株式市場が堅調だったことに加えて日米金利差拡大が円安につながり、更に相場を押し上げた形。

一方、グロース250(昨年末はマザーズ指数)は7.6%下落、特に年後半がさえなかった。

尚、NYダウは13.3%、ナスダックは44.0%の上昇。 ただし、年後半は過去高値を更新するNYダウや独DAX指数との比較では見劣りするパフォーマンスとなった。

背景には国内と海外の金利情勢の違いとそこから生まれた円安基調のピークアウトがあった。

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2024年の見通し

ここでは、以下の4つに分けて見ていこう。

  1. 主なイベント
  2. 外部環境
  3. 日本株の予想
  4. 四半期毎の見通し

主なイベント

1.日米の金融政策会議

日米の金融政策会議

2.そのほかの重要イベント

そのほかの需要イベント

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外部環境

1.金利と為替

日本は金融緩和縮小、海外主要国は金融緩和となるだろう。為替に大きな影響を与えることとなる。

23年秋以降に見られたように、これら金融政策の動向は円高要因となるため、折に触れて円高方向となる可能性はある。

しかし、日本は海外との比較で金利の低い状態は継続するだろう。また、訪日外国人の増加や足元の資源価格の落ち着きに伴い経常収支も改善すると思われ、大幅な円高にはならないと見ている。

135~145円/$のレンジを想定。

2.資源等価格、国内物価

原油価格は不確実性が高まっており、予想しがたいところ。海運市況についても同様である。

一方で原油を含む資源価格全体としては、中国の景気動向が鍵を握りそうだ。

足元減速している中国経済が当局の対策などで本格回復に向かえば、資源価格上昇に弾みがつく可能性がある。

3月の開催が予定されている人民代表大会で大きな対策が出ると期待感から上昇する可能性も秘めている。

国内物価は大きな流れとしてはモノからサービスに上昇の軸足が移行することにより、前年比2%超を維持すると見ている。

ただし、為替や資源価格次第では再び3%台に入ることも考えられる。

3.海外株式市場

米国は、24年は大統領選挙の年だが、当該年は選挙前年の次にパフォーマンスが良い。特に前半は選挙に向けての経済対策等も考えられ、23年後半の流れを受けた上昇が期待できる。

ただし、足元のNYダウはかなり急騰しており、年初は反落からスタートか。

欧州は景気悪化の傍ら金融緩和期待で株価は昨年10月以降に大幅に上昇した。米国株の上昇も後押ししてこちらも年前半は堅調に推移しそうだ。

欧米ともに年後半はじり貧になりそう。

中国は政府の経済対策に尽きる。3月の人民代表大会に注目。

新興国では引き続きインドが期待できそうだ。4-5月の総選挙では与党が勝利しモディ政権の継続が見込まれ、政治的な安定感も増すだろう。

ブリッジサロン

日本株の予想

24年末の日経平均は37,500円を予想する。

年前半は3月末頃に36,000円、後半は12月に37,500円の高値を予想。


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