・上場とかIPOってよく聞くけど、イマイチ理解できてないな…。
・経済について詳しくないから、わかりやすく教えてほしい…
このようなお悩みを解決します。
🔰いろはに結論
- 上場とは株式を証券取引所で自由に売買可能にすることで、IPOとも呼ばれる
- IPO投資とは、新規上場する企業の株を購入し、上場後に売却することで利益を得る投資方法
- 上場すると社会的な信用が高まるが、多大な労力やコストがかかる
経済ニュースを見ていれば、上場やIPOという言葉を耳にする機会も多いでしょう。
とはいえ「名前しか知らない…」「自分とは縁が遠いものでは?」と、意味まではなかなか理解できていないはず。
結論から言うと、上場とは誰でも取引所で株式を売買できる状態にすることです。
今回は上場の基本情報からメリット・デメリットまで、図解も含めつつ初心者向けにわかりやすく解説します。
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IPO投資とは?
IPO投資ってよく聞くけど、なんのこと?
IPO投資とは、新規上場する企業の株を購入し、上場後に売却することで利益を得る投資方法です。
IPO投資のメリット
- 公募価格(購入価格)よりも初値(売却価格)が高くなることが多い
→短期間で利益が見込める! - 購入する際に手数料がかからない
- 抽選方式だと当たる確率は低いが、落選しても損失はない
未上場企業はIPOを通じて新たに上場し、投資家に株式を購入してもらうことで資金調達や知名度の向上を図ります。
このIPO株に投資するのがIPO投資です。
もちろん初値で売らずに長期保有しても良いんだワン!
IPO投資は高い確率で利益が見込める投資方法であるため、投資家から高い人気があります。
ただ、IPOと聞いてもいまいち企業が何をするのかわかりませんよね。
比較的「おいしい」と言われているIPO投資ですが、そもそもIPOとは何か、そして企業にどのようなメリット・デメリットがあるのかについても以下で詳しく見て行きましょう。
IPO投資についてさらにくわしく
上場(IPO)とは?
IPOとは、Initial Public Offeringの頭文字を取った言葉で、株式会社が株式を証券取引所(市場)で自由に売買できるようにすることです。
正式には新規株式公開と訳されますが、基本的には上場と同じ意味合いで用いられます。
上場するって言われても、どんなイメージなのかな?
と感じる人も多いはずなので、図解で確認していきましょう。
株式会社は上場・非上場にかかわらず株式を発行しています。
上場していない企業は「未公開企業」と呼ばれ、厳しい審査をクリアして上場し「公開企業(上場企業)」になるのです。
上場企業は日本にある企業全体のうち、0.1%程度しかないんだワン!
記事後半では、上場のメリットやデメリット、IPO投資についても解説しています。
上場するための条件
上場するのは大変と聞いたけど、一体どんな基準があるの?
日本で一番市場が大きい東京証券取引所で上場するための条件を、以下の表にまとめました。
上場基準は取引所によって異なります。
特に日本最大の取引所として有名な東証プライムでは時価総額で250億円以上と、高い基準を設けているのです。
東証プライムにはトヨタ、三菱商事、イオンなどの大手企業も含まれるワン!
【身近な例で考えよう】上場と投資家の関係性
企業が上場すると、投資家は証券取引所を通じて、その企業の株を売買できるようになります。
上場の意味は分かったけど、上場と投資家が株を買うことに何の関係性があるの?
上場と投資家の関係性を、身近な例から考えてみます。
コンビニなどの小売店で食べ物を買うと想定した場合、そもそもなぜ店舗で食品を買えるのでしょうか。
それは小売店がお客さんの代わりに商品を仕入れ、店舗を通じて消費者に提供する流通システムがあるからですよね。
同様に株式市場も、小売店のような存在である「証券取引所」が設けられ、そこで株式を自由に売買できます。
証券取引所は東京証券取引所(東証)が有名ですが、大阪取引所などの小さい取引所も日本各地に設置されています。
証券取引所をコンビニと思えばわかりやすいね!
上場のメリット3つ【なぜ企業は上場しようとするの?】
上場ってイケイケな印象があるけど、実際どんな良いことがあるの?
上場するメリットとしては、大きく以下の3つが挙げられます。
どれも上場企業ならではの魅力となっているので、一つずつ確認していきましょう。
①資金調達がしやすい
上場をすれば資金調達の幅が広がるため、下記のような用途に使うことができます。
- 新設備の導入
- 優秀な人材の獲得
- 新規事業の立ち上げ
未公開企業も株の売買はできますが、市場で株式が公開されていないため売買する相手を自力で探す手間がかかるのです。
上場すれば株式市場という場を利用しつつ、スムーズに株を買ってくれる投資家を見つけて資金調達できます。
また自社株と引き換えに資金を提供してもらえるため、利息を含めた返済がいらないのも利点ですね。
業績を伸ばすためにも、素早く資金調達できるのは良さそう!
②社会的な信用を得やすい
上場するとニュース等でも大きく取り上げられ、企業の知名度はグッと上昇します。
また上場する際は経営状況などを含めた厳しい基準があるため、それを突破したという社会からの信用も得られるのです。
あなたも周囲で「上場企業に務めている」と言う人がいれば、安定した企業で働いている印象を持つかもしれません。
世間一般に企業名が知られれば、消費者が商品・サービスを利用する意欲も高まるため、メリットは大きいと言えます。
確かに『上場企業』というネームバリューは惹かれるもんね!
③優秀な人材が集まりやすい
上場企業というブランドがあると、優秀な人材を確保する場合にも効果を発揮してくれます。
例えば事業内容や規模が似ている、上場企業のA社と非上場企業のB社があった場合、まずはA社に興味を持つでしょう。
新卒採用・中途採用の両方において優位性を確保できるのは、上場企業の大きな強みですね。
求職者のみならず現従業員にも、「上場企業で働いている身だ」という意識を与えられてモラル向上につながりますよ。
読売新聞やサントリーのように、大手だけど上場していない企業もあるワン!
上場のデメリット3つ
上場のデメリットとしては、以下の3つがあります。
順に一つずつ確認しましょう。
①上場の維持コストが高い
上場を維持するには、以下のような年間コストがかかります。
コストの種類 | 金額の目安 |
年間上場料 | 48万円〜456万円 |
監査費用 | 1,000万円~数千万円 |
株式事務代行手数料 | 約400万円~数千万円 |
その他費用 (IR活動、株主総会、TDnet利用料など) | 数十万円~数百万円 |
大きな費用が発生してしまうため、上場するにはかなりの売上と利益が必要になってきます。
上場のステータスを保持するには金銭的な余裕も必要だね…。
②買収される可能性がある
上場によって不特定多数が株式を購入できるようになれば、株式の買い占めが起きる可能性も否定できません。
株式が買い占められれば経営権が奪われる危険性もあるため、安定した株主数の獲得も意識する必要があります。
とはいえ買収によって事業をさらに成長させられる可能性もあるので、デメリットばかりではない点も覚えておきましょう。
株式を自由に売買できることはリスクでもあるんだ…。
③株主の要望に応える必要がある
上場すれば経営者の独断で事業を運営しづらくなり、株主の声にも耳を傾ける必要があります。
また株主は早く利益を受け取ろうとして短期的な成長を求める場合もあるため、長期的な経営戦略が立てづらくなる場合があります。
さらに会社法で年1度は株式総会の開催を求められ、事業報告書の作成や会場費などのコストもかかってきます。
未公開企業と比べれば、経営のプレッシャーは圧倒的に大きくなることは留意しておくべきでしょう。
投資家の利益も考えた健全な経営が必要なんだね!
IPO投資をする方法は?
上場する企業に投資してみたいけど、どうすればいいんだろう?
上場時に値上がりする銘柄は多いため、「IPO銘柄に投資したい」と考える投資家は多いです。
その人気ゆえに、IPO株は購入に際して抽選が行われるため、通常の取引とは異なった手順が必要になります。
では、具体的にはどのようにすればIPO銘柄を買うことできるのでしょうか?
IPO投資をするための手順は以下の4ステップ。
それぞれわかりやすく解説していきます。
また、「IPO投資のやり方/始め方は?買い方や見極めるコツを初心者向けに解説」の記事ではさらに詳しく手順を説明しているので、是非ご覧ください。
口座開設
IPO投資をするには、まず証券口座が必要です。
以下はそれぞれの証券会社のIPO株取引実績。
SBI証券が最も多くIPO株を扱っているんだね!
IPO株の取り扱いが多い=IPO株を買いやすい証券会社となるので、しっかりと取扱実績を調べてから口座を作るようにしましょう。
また、IPO投資では複数の口座を用いる事で購入時の抽選を有利に進められます。
既に一つの証券会社で口座を持っている人も、新しく口座を作るメリットは大きいと言えるでしょう。
IPO投資向けの証券口座についてより詳しく知りたい方は「IPOにおすすめの証券会社ランキングは?投資家286人に独自調査」も併せてご覧ください。
ブックビルディングに申し込む
口座を開設した次は、ブックビルディングへの申し込みが必要です。
ブックビルディングとは?
- IPO株を「何円で何株買いたいのか」証券会社に申告すること
- 投資家は証券会社が設定した仮条件の範囲内で購入希望価格を決める
- ブックビルディングの結果に基づいて、公開価格が決まる
仮条件とか公開価格って何!?
ブックビルディングへ申し込む際に重要な要素となってくるのが仮条件と公開価格。
仮条件
- 証券会社が市場を調査し、上場前に設定する仮の株価の価格帯
- 仮条件は機関投資家へのヒアリングや類似企業との比較、株式市況などさまざまな点を考慮して決められる
- ブックビルディングでは仮条件の範囲内で購入希望価格を申告できる
公開価格
- 実際に投資家が購入する際のIPO株の株価
- 公開価格はブックビルディングでの需要に応じて、仮条件価格の±20%以内で決定される
- IPO株を購入できた場合、公開価格<初値となれば利益が、公開価格>初値となれば損失が発生する
どちらもブックビルディングに直接かかわる価格となっています。
仮条件の範囲内で購入希望価格を申告できるなら、みんな一番低い価格で出すんじゃないの?
確かに株取引では安く買って高く売ることを目指しますが、ブックビルディングにおいてはいかに高い価格で申告をするかが鍵になってきます。
なぜ高い価格で申請するのか?
それは、IPO株の当選確率を上げるためです。
前述した通り、IPO株は多くの投資家が狙っている人気の株であり、購入時には抽選が行われます。
しかしながら、抽選の対象となるのは公開価格以上でブックビルディングをした投資家のみ。
確実に抽選に参加できるように、仮条件の上限価格でブックビルディングを行うんだね!
IPOスケジュールを見てもわかる通り、ほとんどの場合で公開価格=仮条件の上限額となりますので、ブックビルディングでは仮条件の上限価格か「成行」で申し込みをするよう心がけましょう。
また、多くの証券会社では当選後に支払いが発生しますが、一部ではブックビルディングの段階で支払いが発生します。
もちろん、落選した場合資金は返ってきますが、当落が発表されるまでの1〜2週間はその資金を動かすことができなくなるので、注意が必要です。
当落結果を確認する
ブックビルディング期間が終了して数日が経つと、抽選の結果が発表されます。
当選した場合は、購入申込を一定期間内に行わないと当選が無効となってしますので、抽選日には必ず当落結果を確認するようにしましょう。
利益を確定する
IPO株はほとんどの場合で初値が公開価格を超えます。
したがって、上場日に株式を売却することで、高い確率で売買益を得ることができます。
もちろん、上場日してから数日後さらに株価が伸びることもありえますので、手元に何割か株式を残しておくのも作戦の一つと言えるでしょう。
🔰IPO投資に便利な3つの機能を提供中!
①IPO初値予想一覧・検索機能
IPO初値予想や初値騰落率、主幹事証券などで企業が検索できます。
②主要サイトのIPO初値予想まとめ
主要5サイトの初値予想の基準を統一し、パッとIPO初値予想を比較できるページ!
「各サイトを見比べるのはめんどくさい…」といった方は是非ご利用ください。
③IPOスケジュールが自動更新されるGoogleカレンダー
IPOスケジュールをGoogleカレンダーに登録し、自動でスケジュールや金額・初値予想が更新される機能です。
※会員限定ですが、会員登録は無料・メールアドレスやSNSで簡単に登録できます。
上場に関するよくある質問
最後に、上場について気になる人も多いであろう疑問について紹介します。
ではそれぞれ順番に解説していきます。
①上場後の株価は急落するの?
IPO株は、高い確率で初値が公開価格を超えるので、上場日にある程度株を売りに出すことが鉄板となっています。
しかし、もし上場日に株を売らなかったら、その後株価は急落するのでしょうか?
もちろん、一部の優良企業は上場日から数日経っても株価の上昇が続きます。
一方で、ほとんどの場合、IPO企業は上場日の終値をしばらく更新できません。
上場後の値動きは企業の業績や知名度、話題性に大きく依存します。
したがって、株価が上がりそうな材料があまりない場合は、上場日に株式を売ってしまう方が無難であると言えるでしょう。
いろはにマネーでは、上場してから一週間後の騰落率などもまとめていますので、こちらも併せてご参考にしてください。
②抽選にはどうやったら当たりやすくなるの?
IPO株は高い確率で利益が見込める分、抽選の倍率はかなり高いものが多いです。
しかしながら、以下の3つの裏ワザを行うことによって、当選確率を上げることが出来ます。
- できるだけ多くの証券会社から申し込む
- 完全平等抽選の証券会社を使う
- SBI証券を使う
まず、複数の証券会社から申し込みを行うことにより、抽選回数を増やすことができます。
本来なら一人につき一回までしか抽選には参加できないものの、複数の証券会社から申し込みを行うことで抽選への参加回数自体を増やし、当選の確率を上げることが可能です。
また、ご家族がいる場合は、複数名で抽選に応募することでも当選確率を上げることができるので、トライしてみるとなお良いでしょう。
次に、完全平等抽選の証券会社を使うことです。
IPO株の抽選には優遇抽選と完全平等抽選の二種類があります。
優遇抽選では、過去の取引実績や預かり資産額などが参照されながら抽選が行われ、基本的には多くの資産を持っている人ほど抽選に当たりやすいです。
一方で、完全平等抽選では資産額に当選確率が左右されず、全員に平等の機会が与えられます。
優遇抽選で当選するには数千万円〜数億円単位の資本が必要となるので、ほとんどの人にとっては完全平等抽選の方がおすすめであると言えるでしょう。
最後に、SBI証券を使うことでも当選確率を上げることができます。
SBI証券にはIPOチャレンジポイントというものがあり、こちらをうまく活用すれば、狙ったタイミングで当選の確率を上げることが可能です。
基本的に、IPO株の抽選に外れれば外れるほど次の抽選が有利になるので、IPO株を積極的に狙う方にはSBI証券が特におすすめであると言えるでしょう。
何回落選しても諦めずに抽選に参加し続けることも大事だワン!
上場(IPO)とは?まとめ
上場って、理解できると面白い仕組みなんだね!
上場(IPO)・IPO投資とはどのようなものかについて、メリットやデメリットも交えながら説明してきました。
最後に、本記事の重要なポイントを3つにまとめます。
- 上場とは株式を証券取引所で自由に売買可能にすること
- 上場すると社会的な信用が高まる一方、多大な労力やコストがかかる
- IPO投資は誰でもできて値上がりする可能性大。IPO投資を始めるならSBI証券がおすすめ!
IPO銘柄の中には、成長性が高く株価の大幅な上昇が期待できる企業も多く存在しています。
もし株式投資に興味があれば、証券会社で口座を開いてみましょう。
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