今回はIPO企業の中から、9月27日に東証グロースに上場したAiロボティクス(247A)をご紹介します。
Aiロボティクスは、自社開発のAIシステムを用いた、スキンケア商品・美容家電等の企画・開発及び販売をする企業です。
想定時価総額は189.8億円で、化学業のIPOとなっています。
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AiロボティクスのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはにマネー独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 9月27日(金) |
いろはにマネー独自の初値予想 | C(1.0倍以上1.3倍未満) ※想定価格1,670円から、1,670円~2,170円 |
企業Webサイト | https://ai-robotics.co.jp/ |
取り扱い証券 | SBI証券(主幹事)、SMBC日興証券、大和証券、岩井コスモ証券 、松井証券など |
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AiロボティクスのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 1600~1670円 |
仮条件 | 1670~1760円 |
ブックビルディング期間 | 9月10日(火)~9月17日(火) |
当選発表日 | 9月18日(水) |
公開価格 | 1,760円 |
申込期間 | 9月19日(木)~9月25日(水) |
上場日 | 9月27日(金) |
初値 | 2,514円 |
初値は2,514円になったね!
AiロボティクスのIPO初値予想【アマギフプレゼント】
時価総額189.8億円、吸収金額24.2~25.3億円と中型のIPO案件です。
業績が好調で成長性を感じられる点やオファリングレシオが低い点は初値の上昇にプラスの影響を与えるでしょう。
一方で、調達金額が大きくやや荷もたれを感じる水準であることが懸念点です。
これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍以上1.3倍未満=1,670円~2,170円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
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詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
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初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
Aiロボティクスの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
SBI証券(主幹事) | 86.98% | 1,319,300株 |
岡三証券 | 8.70% | 131,900株 |
SMBC日興証券 | 2.60% | 39,500株 |
大和証券 | 0.86% | 13,100株 |
あかつき証券 | 0.17% | 2,600株 |
岩井コスモ証券 | 0.17% | 2,600株 |
極東証券 | 0.17% | 2,600株 |
松井証券 | 0.17% | 2,600株 |
マネックス証券 | 0.17% | 2,600株 |
当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
SBI証券 | 91 | 18 |
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
|
必要 |
楽天証券 | 59 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
SMBC日興証券 | 52 | 18 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
松井証券 | 67 | 0 | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 不要 |
岡三証券 | 49 | 3 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
マネックス証券 | 51 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
※取扱数、主幹事数は2023年のデータ
松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の龍川 誠氏が同社の代表取締役社長となっています。
また、第2、3、4、7位はそれぞれVCで、成長性の高さを評価されていることがうかがえます。
株主名 | 比率 |
---|---|
龍川 誠 | 19.06% |
SBIインキュベーション株式会社 | 12.85% |
NVCC9号投資事業有限責任組合 | 7.18% |
ニッセイ・キャピタル12号投資事業有限責任組合 | 5.95% |
桑山 好美 | 5.46% |
桑山 友美 | 5.46% |
ニッセイ・キャピタル10号投資事業有限責任組合 | 4.76% |
株式会社ブランジスタ | 4.48% |
株式会社エニグモ | 4.48% |
見城 徹 | 3.28% |
第11位には音楽プロデューサーの秋元 康氏がいるんだよ!
Aiロボティクスの業績情報
決算期 | 2020年3月 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 600 | 1,567 | 1,607 | 3,645 | 7,061 |
成長率 | ー | +161.2% | +2.6% | +126.8% | +93.7% |
経常利益 | 49 | 94 | -78 | 283 | 1,234 |
成長率 | ー | +14.9% | ー | ー | +336.0% |
経常利益率 | 8.2% | 6.0% | -4.9% | 7.8% | 17.5% |
当期純利益 | 60 | 79 | -388 | -264 | 825 |
成長率 | ー | +31.7% | ー | ー | ー |
EPS | 10.0 | 13.2 | -64.6 | -44.0 | 137.5 |
BPS | -45.0 | -31.8 | -96.5 | -140.6 | -3.0 |
※2024年6月14日付で普通株式1株につき2,000株の株式分割を実行。
2024年3月期は売上高7,061百万円(前年同期比+93.7%)、経常利益1,234百万円(前年同期比+336.0%)で増収増益となりました。
化粧品ブランドや美容家電ブランドを中心とした自社ブランドの販売が好調のようです。
2022年3月期の赤字は、同社の完全子会社であったYunth株式会社及び17skin株式会社に係る株式評価損並びにAIマーケティング事業に係るソフトウェアの減損損失によるものでした。
現在は両社とも吸収合併し、「D2Cブランド事業」を開始しました。
今後は、美容家電ブランド「Brighte」を堅調に成長させるため、人事採用を積極的に行い、D2Cブランド事業を強化していくようです
国内のスキンケア市場は1.3兆円にものぼるんだよ!
Aiロボティクスの事業内容
Aiロボティクスは、新しい自由を創造する会社として、独自開発AIシステム「SELL」を軸に、AIマーケティング、D2Cブランド事業を行っています。
2018年に広告運用の自動化を行う目的で独自開発したAIシステム「SELL(セル)」を用いて「AIマーケティング事業」を開始しました。
その後、自社の事業として商品の企画及び販売を行うため、それまで経営支援を目的に出資を行っていたスキンケアブランドを展開するYunth株式会社及び17skin株式会社の株式取得を行い「D2Cブランド事業」を開始しました。
事業内容は以下の通りです。
「AIマーケティング事業」で開発していた「SELL(セル)」については、蓄積したノウハウやデータを自社ブランドのマーケティングに活用しています。
D2Cブランド事業
「AIマーケティング事業」で蓄積されたデータを基に「SELL(セル)」の機能拡張を行いました。
商品の企画開発、クリエイティブ作成、広告運用、CRM施策、CS対応、需要予測まで、ブランド運営を取り巻く業務データ等を分析し、改善を行い、連続的にヒット商品を生み出すことを追求しています。
「SELL(セル)」の活用
D2Cブランド事業における「SELL(セル)」の活用領域は商品企画力や顧客満足度の向上、需要予測精度や顧客獲得率の向上など幅広い領域で活用されます。
AIチャット対応、AIバナー自動作成やAI記事自動作成など効率的な業務のために様々な分野でAIが活用されているね!
販売方法
Aiロボティクスでは、「自社ECサイト販売」「ECモール販売」「店頭卸販売」を通じて、商品を販売しています。
主力ブランドである「Yunth」の商品は延べ約300万個以上(2024年7月現在)出荷しています。
「自社ECサイト販売」は、商品を必要な時に都度購入する通常購入に加えて、同一商品を一定の間隔で継続的に購入していただく定期購入サービスも展開しています。
特に、定期購入サービスを重視した販売活動を行っています。
新規の定期購入者を増やしていくこと及び定期購入者の顧客生涯価値を維持・向上させることで継続的な収益が見込まれるストック型ビジネスモデルを採用しています。
「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2023 特別賞」や「楽天上半期ランキング2024 美容・コスメ・香水
ジャンル賞1位」を受賞することで集客力の向上を図っているよ!
「店頭卸販売」は、自社のECサイトやECモール等での直接販売に加え、販売チャネルの強化や認知度の向上を目的として、店頭販売のための代理店に対する卸販売を行っています。
展開ブランドと商品ラインナップ
主要ブランドは、スキンケアブランドの「Yunth」、美容家電ブランドの「Brighte」の2つです。
「Yunth」は、youth(若さ)にかけた造語で、スキンケアブランドとして、商品のラインナップを拡大させており、今後も同ブランドでの商品開発を予定しています。
主力商品である「生VC美白美容液」はメラニンの生成を抑制し、シミやそばかすを防ぐ効果のある商品です。
SNSを中心に認知拡大を行っていて、Aiロボティクスの業績を牽引する商品なんだね!
一方の「Brighte」は、bright(明るい、光る)にelectronic(電子)を連想させる「e」を付け加えることが由来となっています。
中価格帯の美容家電ブランドとしての位置づけであり、今後も同ブランドで商品を展開していく予定です。
Aiロボティクスにおいて、初めて著名タレントを起用したブランディングも行い、顧客への認知拡大に取り組んでいます。
販売については、これまでのECサイトを中心とした販売に加え、家電量販店向けの卸販売も新たに行っています。
直近IPOの初期予想と騰落結果
直近でIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
オプロ | 8/21 | B(1.3~1.5倍) | 1.29倍 |
Faber Company | 7/31 | C(1.0~1.3倍) | 1.19倍 |
Heartseed | 7/30 | A(1.5~1.7倍) | 1.33倍 |
Liberaware | 7/29 | S(1.7倍~) | 1.46倍 |
タイミー | 7/26 | C(1.0~1.3倍) | 1.28倍 |
初値はおおむね予想通りとなりました。
日経平均も徐々に回復しつつある中で、今後の動きに引き続き注目です。
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
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IPOが完全平等抽選制なので、初めてのIPO投資でも平等に抽選に参加できます。 - SMBC日興証券
公式サイト:https://www.smbcnikko.co.jp/
主幹事になることが多いので、IPOの割当率が高い証券会社です。