今回はIPO企業の中から、9月26日に東証グロースに上場したのアスア（246A）をご紹介します。（同日は「グロースエクスパートナーズ」、「INGS」、「キッズスター」が上場予定です）
アスアは、物流会社を対象とした安全活動等に関するコンサルティング、通信機器の販売及び、CRMの開発等を行う企業です。
想定時価総額は15.9億円で、サービス業のIPOとなっています。
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アスアのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはにマネー独自の初値予想を見てみましょう。
| 上場日 | 9月26日（木） |
| いろはにマネー独自の初値予想 | C（1.0倍以上1.3倍未満） ※想定価格630円から、630円～818円 |
| 企業Webサイト | https://www.asua.ne.jp/ |
| 取り扱い証券 | SBI証券、楽天証券など |
IPO取り扱い数No.1のSBI証券が取り扱っているね！
アスアのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
| 想定価格 | 630円 |
| 仮条件 | 630~680円 |
| ブックビルディング期間 | 9月9日（月）～9月13日（金） |
| 当選発表日 | 9月17日（火） |
| 公開価格 | 680円 |
| 申込期間 | 9月18日（水）～9月24日（火） |
| 上場日 | 9月26日（木） |
| 初値 | 1,004円 |
初値が公開されたね！
アスアのIPO初値予想【アマギフプレゼント】
時価総額15.9億円、吸収金額6.9億円と小型IPO案件となります。
同社代表取締役社長の間地氏が、所有する会社と合わせて約9割の株式を保有していますが、ロックアップがかかっているため上場時に余計な売り圧力はありません。
しかしながら、同日上場企業が多いことで資金が分散する恐れがあります。
これらの点から、IPO評価： C（予想レンジ1.0倍以上1.3倍未満＝630円～818円）と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
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初値予想アンケート
詳しい評価項目を知りたい方はこちら（クリックで開きます）
- 発行済み株式数：想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ：小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合：大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場：グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性：成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率：VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率：大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数：少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去１ヶ月の日経平均リターン：高い方が人気。投資家心理に影響。
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初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説！過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
アスアの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
| 証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
|---|---|---|
| 東海東京証券（主幹事） | 91.31% | 997,600株 |
| SBI証券 | 2.61% | 28,500株 |
| 楽天証券 | 2.61% | 28,500株 |
| 丸三証券 | 1.30% | 14,200株 |
| あかつき証券 | 1.30% | 14,200株 |
| 岡三証券 | 0.87% | 9,500株 |
当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
| 証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
| SBI証券 | 91 | 18 |
完全平等抽選: 60％
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30％
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
|
必要 |
| 楽天証券 | 59 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
| SMBC日興証券 | 52 | 18 | 完全平等抽選: 10％ ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
| 松井証券 | 67 | 0 | 配分予定数量の70％以上を抽選 | 不要 |
| 岡三証券 | 49 | 3 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
| マネックス証券 | 51 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
※取扱数、主幹事数は2023年のデータ
松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン！
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の株式会社間地は同社代表取締役社長の資産管理会社となっています。
あわせて88%を超える大株主ですが、引き続き安定株主として一定の議決権を有するとの事です。
また、第3位の浅井慎司氏は同社の事業本部長を務めています。
| 株主名 | 比率 |
|---|---|
| 株式会社間地 | 44.54％ |
| 間地寛 | 43.65％ |
| 浅井慎司 | 2.23％ |
| アスア社員持株会 | 2.23％ |
| 株式会社MTG | 0.89％ |
| 株式会社中京銀行 | 0.45％ |
| 天野裕介 | 0.36％ |
| ー | 0.21% |
| ー | 0.20% |
| ー | 0.18% |
※8位以降は同社従業員のため省略
ロックアップ期間は180日間だよ！
アスアの業績情報
| 決算期 | 2019年6月 | 2020年6月 | 2021年6月 | 2022年6月 | 2023年6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,098 | 1,094 | 1,143 | 1,227 | 1,238 |
| 成長率 | ー | -0.4% | +4.5% | +7.3% | +0.9% |
| 経常利益 | 135 | -10 | 61 | 108 | 114 |
| 成長率 | ー | ー | ー | +77.0% | +5.6% |
| 経常利益率 | 12.3% | 0% | 5.3% | 8.8% | 9.2% |
| 当期純利益 | 74 | -14 | 25 | 71 | 69 |
| 成長率 | ー | ー | ー | +184.0% | -2.8% |
| EPS | 36.2 | -7.2 | 12.3 | 34.3 | 33.4 |
| BPS | 234.1 | 221.1 | 243.2 | 194.2 | 223.8 |
※2020年5月17日付で普通株式1株につき50株の株式分割を実行。
2023年6月期は売上高1,238百万円（前年同期比+0.9%）、経常利益114百万円（前年同期比+5.6%）と増収総益でした。
コンサルティング事業による、Webコンサルティングの実施や定額クラウドサービス「TRYESレポート」の販売拡大が増収につながったようです。
一方で、2020年6月期の赤字は、新型コロナウイルスの影響による売上高の減少及び東京支店の移転による特別損失等によるものでした。
物流業界は、2024年問題をはじめとする働き方改革など市場規模は約24兆円と大きく、同社のニーズは高そうです。
しかしながら、現状の売上利益ともに横ばいで頭打ち感が否めないので、同社の今後の成長に期待しましょう。
物流業界におけるDX化はライバルも多く、差別化が鍵になるね！
アスアの事業内容
アスアのミッションは、「コンサルティング」×「クラウドサービス」で物流業界を人とデジタルの力で改善すること。
物流事業者のドライバーの本音を引出し、安全対策への動機づけを行っています。
- コンサルティング事業
物流事業者の安全活動を継続的にサポート
- TRYESサポート（対面型コンサルティングサービス）
- TRYESレポート（安全活動支援の定額クラウドサービス）
- CRMイノベーション事業
エコドライブをメッセージングサービスで支援
- メッセージングサービス
- システム開発、その他
- 通信ネットワークソリューション事業
一般企業のDX化を通信インフラで支援
- 通信機器販売・工事
- その他
同社の売上構成は以下の通りになっています。
物流業界に焦点を当てたコンサルティング事業が、売り上げの半分を占めるメイン事業です。
各事業について詳しく見ていきましょう。
コンサルティング事業
アスアのメイン事業である、コンサルティング事業の主なサービスは2つ。
コンサルティング事業は、ドライバーの安全活動をアウトソーシングすることで、管理者の負担を減らすことが期待できます。
①TRYESサポート
TRYESサポートは、燃費データや事故データといったデータを収集、リアルタイムで共有するサービス。
収集したデータはわかりやすくまとめられ、ミーティングなどドライバー教育の際に役立てられます。
アスアは燃費改善と交通事故の関係を示す論文も発表しているワン！
加えて経営者・管理者・ドライバーの3階層に分けて対面ミーティングを実施。
オンラインでは個別型ミーティングにも対応しており、ドライバーの声を吸い上げ、現場の声を反映させることが可能です。
②TRYESレポート
TRYESレポートは、安全活動の定額クラウドサービスで、以下画像の6つのサービスが利用できます。
安全活動資料やeラーニングに活用できる資料が豊富。
ドライバーの受講履歴や議事録の自動出力機能で、管理業務の負担を軽減できます。
安全活動の題材や資料を自社で用意しなくてもいいから助かるね！
CRMイノベーション事業
CRMイノベーション事業は、モビリティ向け、CRM向け、ヘルスケア向け、ReCoo向け（レクー：エコドライブを通して交通事故とCO2を削減）が存在。
中でも、コンサルティング事業で集積されたデータベースを応用できるモビリティ向けについてご紹介します。
ユーザーの車両の走行・運転行動データを収集・分析し、運転へのフィードバックを行うサービスです。
分析結果を、AIながらAIを感じさせない「心に届くメッセージ」としてフィードバックします。
トヨタ自動車にも導入実績があるサービスです。
大手企業への導入実績もあるんだね！
通信ネットワークソリューション事業
創業当初からの事業で、「法人向け」通信ネットワーク機器販売事業を行っています。
東海地区を中心に約3,000社に、複合機やネットワーク環境等を提供。
販売の90％は取り換え・交換であるため、安定的・継続的な収益が見込めます。
創業以来の古くからある事業なんだね！
直近IPOの初期予想と騰落結果
直近でIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
| 企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
|---|---|---|---|
| オプロ | 8/21 | B（1.3~1.5倍） | 1.29倍 |
| Faber Company | 7/31 | C（1.0~1.3倍） | 1.19倍 |
| Heartseed | 7/30 | A（1.5~1.7倍） | 1.33倍 |
| Liberaware | 7/29 | S（1.7倍~） | 1.46倍 |
| タイミー | 7/26 | C（1.0~1.3倍） | 1.28倍 |
初値はおおむね予想通りとなりました。
日経平均も徐々に回復しつつある中で、今後の動きに引き続き注目です。
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
IPO投資におすすめのネット証券3選
- SBI証券
公式サイト：https://www.sbisec.co.jp/
2023年のIPO取扱数No.1。IPO投資をするなら必ず持っておきたい証券会社です。 - マネックス証券
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IPOが完全平等抽選制なので、初めてのIPO投資でも平等に抽選に参加できます。 - SMBC日興証券
公式サイト：https://www.smbcnikko.co.jp/
主幹事になることが多いので、IPOの割当率が高い証券会社です。
