今回はIPO企業の中から、9月26日に東証グロースに上場したINGS(245A)をご紹介します。(同日は「グロースエクスパートナーズ」、「キッズスター」、「アスア」が上場予定です)
INGSは、「らぁ麺 はやし田」や「CONA」などといった飲食事業を運営する企業です。
想定時価総額は43.0億円で、小売業のIPOとなっています。
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INGSのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはにマネー独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 9月26日(木) |
いろはにマネー独自の初値予想 | A(1.5倍以上1.7倍未満) ※想定価格1,770円から、2,655円~3,008円 |
企業Webサイト | https://ingsinc.co.jp/ |
取り扱い証券 | SMBC日興証券(主幹事)、大和証券、岩井コスモ証券、楽天証券など |
SMBC日興証券が主幹事を務めているね!
INGSのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 1,770円 |
仮条件 | 1,770~1,940円 |
ブックビルディング期間 | 9月9日(月)~9月13日(金) |
当選発表日 | 9月17日(火) |
公開価格 | 1,940円 |
申込期間 | 9月18日(水)~9月24日(火) |
上場日 | 9月26日(木) |
初値 | 2,700円 |
初値は2,700円になったね!
INGSのIPO初値予想【アマギフプレゼント】
時価総額が43億円と小柄かつ、VC比率が0%と余計な売り圧力がないことは初値の上昇にプラスの影響を与えるでしょう。
一方、軟調なグロース市場に上場する点はマイナスの影響を及ぼす恐れがあります。
これらの点から、IPO評価: A(予想レンジ1.5倍以上1.7倍未満=2,655円~3,008円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
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詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
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初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
INGSの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
SMBC日興証券(主幹事) | 94.02% | 580,600株 |
大和証券 | 3.03% | 18,700株 |
岩井コスモ証券 | 0.42% | 2,600株 |
楽天証券 | 0.42% | 2,600株 |
極東証券 | 0.42% | 2,600株 |
東海東京証券 | 0.42% | 2,600株 |
あかつき証券 | 0.42% | 2,600株 |
丸三証券 | 0.42% | 2,600株 |
SBI証券 | 0.42% | 2,600株 |
当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
SBI証券 | 91 | 18 |
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
|
必要 |
楽天証券 | 59 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
SMBC日興証券 | 52 | 18 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
松井証券 | 67 | 0 | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 不要 |
岡三証券 | 49 | 3 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
マネックス証券 | 51 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
※取扱数、主幹事数は2023年のデータ
松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の株式会社MAcompanyは代表取締役である青柳氏の資産管理会社となっています。
第2位と合わせると、青柳氏が75%超を保有しています。
株主名 | 比率 |
---|---|
株式会社MAcompany | 48.07% |
青柳 誠希 | 27.88% |
小島 直人 | 12.50% |
株式会社ナシエルホールディングス | 2.60% |
株式会社菅野製麺所 | 1.12% |
下遠野 亘 | 0.96% |
有限会社和光 | 0.96% |
株式会社プレコフーズ | 0.77% |
株式会社フードサプライ | 0.64% |
持木 惣 | 0.64% |
ロックアップ期間は180日間設定されているよ!
INGSの業績情報
決算期 | 2019年8月 | 2020年8月 | 2021年12月 | 2022年12月 | 2023年12月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 1,090 | 1,985 | 2,026 | 3,489 | 5,261 |
成長率 | ー | +82.1% | +2.1% | +72.2% | +50.8% |
経常利益 | 88 | 96 | 452 | 497 | 265 |
成長率 | ー | +9.1% | +370.8% | +10.0% | -46.7% |
経常利益率 | 8.1% | 4.8% | 22.3% | 14.2% | 5.0% |
当期純利益 | 65 | 21 | -108 | 213 | 68 |
成長率 | ー | -67.7% | ー | ー | -68.1% |
EPS | 32.5 | 10.9 | -54.0 | 106.5 | 34.1 |
BPS | 144.7 | 155.6 | 101.6 | 208.1 | 242.2 |
*2019年3月7日付で普通株式1株につき100株、2023年7月21日付で普通株式1株につき5株の割合で株式分割を実行。
2023年8月期は売上高5,621百万円(前年同期比+35.5%)、営業利益265百万円(前年同期比+49.0%)となりました。
外食業界はここ数年、新型コロナウイルス感染拡大や原材料高騰といった難しい局面にありながらも、INGSは売り上げの増加が続いており、その点は評価できるでしょう。
また、新たなブランドの展開、ランチ需要、デリバリーや通販、対面式サービスを伴わない販売手段にも力を入れており、これからの成長に期待です。
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INGSの事業内容
直営店部門で培ったノウハウやレシピを生かし、店の開業を希望する店舗オーナー様に対して、当社のPB商品を販売、開業に関する支援、店舗運営ノウハウを提供し、プロデュース店として全国的に展開しています。
以下はINGSの事業の収益構造を表した図です。
ラーメン事業とレストラン事業はそれぞれ2つの部門に分かれています。
以下で、事業について詳しく見ていきましょう。
ラーメン事業
ラーメン事業は売り上げ全体の約54%を占めていて、直営店部門では「らぁ麺林はやし田」を含む8ブランドを展開しています。
目論見書より
「らぁ麵はやし田」は、ファミリーマートでカップ麺が販売されたこともある人気店だワン!
筆者は「金目鯛らーめん鳳仙花」が好きで、リピートしたこともあります!
プロデュース事業では、フランチャイズでありながら、「個人店のような店舗」を目指しています。
屋号はオーナーごとに独自のものを使用し、盛り付けやトッピング・サイドメニューは自由選択可能(麺・タレ・スープはINGS製)。
また加盟金・研修費を0円としていることが特徴で、着実に店舗数を伸ばしています。
24年7月末時点では、約61%がプロデュース/ライセンス店、39%が直営店です。
レストラン事業
レストラン事業は売り上げ全体の約46%を占めていて、3ブランドを所有しています。
目論見書より
どちらのブランドも、低価格が売りの1つだよ!
レストラン事業のライセンス部門は、「CONA」と「焼売のジョー」の2ブランドを扱っています。
レストラン事業の場合はラーメン事業とは異なり、屋号は独自ではなく上記ブランドでの展開です。
直近IPOの初期予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
オプロ | 8/21 | B(1.3~1.5倍) | 1.29倍 |
Faber Company | 7/31 | C(1.0~1.3倍) | 1.19倍 |
Heartseed | 7/30 | A(1.5~1.7倍) | 1.33倍 |
Liberaware | 7/29 | S(1.7倍~) | 1.46倍 |
タイミー | 7/26 | C(1.0~1.3倍) | 1.28倍 |
初値はおおむね予想通りとなりました。
日経平均も徐々に回復しつつある中で、今後の動きに引き続き注目です。
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
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