今回はIPO企業の中から、3月28日に東証グロースに上場した情報戦略テクノロジー(155A)をご紹介します。(同日は「カウリス」が上場しました)
情報戦略テクノロジーは、顧客のDXを実現する「0次システム開発」や適切なマッチングを実現する「未来マッチング」などのDX関連サービスを提供する企業です。
想定時価総額は59.8億円で、情報・通信業のIPOとなっています。
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情報戦略テクノロジーのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはにマネー独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 3月28日(木) |
いろはにマネー独自の初値予想 | S(1.7倍以上) ※想定価格600円から、1,020円~ |
企業Webサイト | https://www.is-tech.co.jp/ |
取り扱い証券 | みずほ証券 (主幹事)、アイザワ証券 、あかつき証券、岩井コスモ証券、SBI証券など |
IPO取り扱い数No.1のSBI証券が取り扱っているね!
情報戦略テクノロジーのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 600円 |
仮条件 | 380円~460円 |
ブックビルディング期間 | 3月11日(水)~3月15日(火) |
当選発表日 | 3月18日(月) |
公開価格 | 460円 |
申込期間 | 3月19日(火)~3月25日(月) |
上場日 | 3月28日(木) |
初値 | 1,021円 |
初値は公開価格の約2.22倍となったよ!
情報戦略テクノロジーのIPO初値予想
想定時価総額は59.8億円と、東証グロース市場では比較的小さい水準であり、VC比率は0%と低いことからもプラスに働くでしょう。
加えて、事業内容が現在成長しているDX分野である点も魅力的です。
しかし一方で、上場日前後に上場する企業が多いことが懸念点となっています。
これらの点から、IPO評価: S(予想レンジ1.7倍以上=1,020円~)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
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初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
情報戦略テクノロジーの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
みずほ証券 (主幹事) | 93.04% | 2,214,900株 |
アイザワ証券 | 0.87% | 20,700株 |
あかつき証券 | 0.87% | 20,700株 |
岩井コスモ証券 | 0.87% | 20,700株 |
SBI証券 | 0.87% | 20,700株 |
極東証券 | 0.87% | 20,700株 |
松井証券 | 0.87% | 20,700株 |
マネックス証券 | 0.87% | 20,700株 |
丸三証券 | 0.87% | 20,700株 |
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当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
SBI証券 | 89 | 13 |
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
|
必要 |
楽天証券 | 65 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
SMBC日興証券 | 47 | 24 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
松井証券 | 55 | 0 | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 不要 |
岡三証券 | 38 | 0 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
マネックス証券 | 60 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
※取扱数、主幹事数は2022年のデータ
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主は同社代表取締役の高井淳です。
また、ベンチャーキャピタルはありません。
株主名 | 比率 |
---|---|
高井 淳 | 47.42% |
株式会社ISTホールディングス | 37.08% |
コタエル信託株式会社 | 6.99% |
近藤 将人 | 2.97% |
礒谷 幸始 | 2.80% |
情報戦略テクノロジー社員持株会 | 1.75% |
廣田 重徳 | 1.00% |
ロックアップ期間は180日間となっているよ!
情報戦略テクノロジーの業績情報
決算期 | 2018年12月 | 2019年12月 | 2020年12月 | 2021年12月 | 2022年12月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 2,488 | 3,296 | 3,463 | 3,856 | 4,939 |
成長率 | ー | +32.5% | +5.1% | +11.3% | +28.1% |
経常利益 | 55 | 48 | 69 | 136 | 332 |
成長率 | ー | -12.7% | +43.8% | +97.1% | +144.1% |
経常利益率 | 2.2% | 1.5% | 2.0% | 3.5% | 6.7% |
当期純利益 | 39 | 33 | -93 | 25 | 285 |
成長率 | ー | -15.4% | ー | ー | +1,040.0% |
EPS | 4.6 | 3.9 | -10.9 | 3.0 | 33.6 |
BPS | 21.6 | 25.5 | 14.6 | 18.3 | 51.5 |
※2019年7月30日付で普通株式1株につき10,000株の割合で株式分割を実施。EPS及びBPSは当該株式分割による調整後の金額を記載
※2021年12月期より連結決算に移行。2022年12月期からは連結子会社の吸収合併により単独決算
売上高・経常利益ともに右肩上がりで推移しています。
2022年12月期の売上高は前年同期比28.1%増の4,939百万円、経常利益は同144.1%増の332百万円でした。
理由としては、事業の大半を占める、顧客から直接DX支援の受注を獲得する「0次システム開発」で収益が安定的に成長していることが挙げられます。
このシステム開発は、取引先変更により発生するコストが大きいことから、競合他社への切り替えが発生しにくいことが特徴的です。
受注の継続性が高いんだワン!
市場の規模も大きいため、これからも成長することが期待されます。
EPS・BPSも順調に伸ばしているね!
情報戦略テクノロジーの事業内容
情報戦略テクノロジーは「すべてを、なくしていく。」を企業理念に、システム開発におけるすべての課題を「なくしていく」ことで顧客の「DX」を実現することを目指しています。
システム開発の効率化を行っているんだワン!
事業系統図は以下の通りです。
同社はDX関連事業の単一セグメントとし、以下の2つの事業を展開しています。
それぞれ見ていきましょう。
0次システム開発
「0次システム開発」とは、顧客とエンジニアが提案・相談を繰り返しながら協働して開発していく、ビジネスの状況変化に対応して変更可能なアジャイル型の開発手法です。
IT業界には多重下請け構造がよく見られます。
多重下請け構造とは
多重下請け構造とは、クライアントから元請け企業に委託された業務が、2次請け企業、3次請け企業と何層にもわたり再委託されている構造のことです。
品質責任の所在が分かりづらく、労働環境の悪化にもつながるという問題点があります。
それに対し、「0次システム開発」は顧客とエンジニアが提案相談を繰り返しながら一緒に開発する手法です。
すぐに変更が可能だから、変化が激しいビジネスの状況変化に対応できそうだね!
具体的なメリットは以下の通りです。
- 開発・改善の迅速化
「作っては見せ」を繰り返しながら開発を進めていくため、詳細な要件定義が必要なく、開発・改善のハイスピード化が図れる - リソースの集中が可能
「お客様の要望どおり作りましたという証拠」としてのドキュメントが不要或いは最小限になるため、システムの開発・改善に時間及びコストを集中できる - 必要十分量に抑えたテストを行い、大幅なコストカットを実現
重要度が低い部分も含め全てテストし尽くすのではなく、必要十分なテストを都度行いながら開発を進め、不具合が発生したら即対応するスタイルのため、余計なテストコストをカットできる
WhiteBox
DXや内製支援に対応できる国内のエンジニアは少なく、企業が欲する優秀なエンジニアをそろえることは容易ではありません。
そこで同社が提供しているサービスが「WhiteBox」です。
「WhiteBox」はまだ市場にでていない優秀なエンジニアが所属する企業に先んじてアプローチすることができる「未来マッチング機能」がついた国内唯一のプラットフォームです。
未来マッチング機能では、従来のマッチングと比べて、幅広い人材にアプローチすることができます。
直近IPOの初期予想と騰落結果
直近の2月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
Cocolive | 2/28 | B(1.3~1.5倍) | 2.24倍 |
光フードサービス | 2/28 | S (1.7倍以上) | 2.20倍 |
VRAIN Solution | 2/22 | B(1.3~1.5倍) | 1.74倍 |
Veritas In Silico | 2/8 | C(1.0~1.3倍) | 2.00倍 |
SOLIZE | 2/7 | B(1.3~1.5倍) | 1.30倍 |
日経平均が続伸する中、すべてのIPO銘柄で初値が公開価格を上回っています。
そして、3銘柄では初値騰落結果が2.00倍を上回りました。
2月22日には日経平均が過去最高値を更新し、IPOにも追い風となっています。
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
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