今回はIPO企業の中から、3月27日に東証グロースに上場したシンカ(149A)をご紹介します。
同日は「ダイブ」、「コロンビア・ワークス」が上場しました。
シンカは、コミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」の開発、販売及びその他関連する業務を行う企業です。
想定時価総額は33.2億円で、情報・通信業のIPOとなっています。
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シンカのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはにマネー独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 3月27日(水) |
いろはにマネー独自の初値予想 | S(1.7倍以上) ※想定価格1,050円から、1,785円以上 |
企業Webサイト | https://www.thinca.co.jp/ |
取り扱い証券 | SMBC日興証券(主幹事)、SBI証券(副)、マネックス証券 、 楽天証券 など |
主幹事引受数が多い、SMBC日興証券が主幹事となって取り扱っているね!
シンカのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 1,050円 |
仮条件 | 1,050円~1,100円 |
ブックビルディング期間 | 3月11日(月)~3月15日(金) |
当選発表日 | 3月18日(月) |
公開価格 | 1,320円 |
申込期間 | 3月19日(月)~3月25日(月) |
上場日 | 3月27日(水) |
初値 | 1,671円 |
初値は公開価格の約1.27倍となったよ!
シンカのIPO初値予想
想定時価総額は33.2億円と、東証グロース市場では比較的小さい水準で、オファリングレシオが低いことが魅力です。
加えて、事業内容が現在成長しているDX分野である点もプラスに働くでしょう。
しかし一方で、上場日前後に上場する企業が多いことが懸念点となっています。
これらの点から、IPO評価: S(予想レンジ1.7倍以上=1,785円以上)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
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初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
シンカの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
SMBC日興証券(主幹事) | 95.65% | 682,000株 |
SBI証券(副) | 1.74% | 12,400株 |
マネックス証券 | 0.87% | 6,200株 |
楽天証券 | 0.87% | 6,200株 |
ひろぎん証券 | 0.43% | 3,100株 |
岡三証券 | 0.43% | 3,100株 |
当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
SBI証券 | 89 | 13 |
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
|
必要 |
楽天証券 | 65 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
SMBC日興証券 | 47 | 24 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
松井証券 | 55 | 0 | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 不要 |
岡三証券 | 38 | 0 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
マネックス証券 | 60 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
※取扱数、主幹事数は2022年のデータ
松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主は同社代表取締役社長の江尻高宏氏です。
また、第8位のスターティアレイズ株式会社と第9位の株式会社J.C.O.Sは、シンカの特別利害関係者です。
株主名 | 比率 |
---|---|
江尻高宏 | 19.70% |
DCI ベンチャー成長支援投資事業有限責任組合 | 19.15% |
株式会社ナンディ | 10.40% |
SBI AI&Blockchain 投資事業有限責任組合 | 9.29% |
東京神奈川イノベーション応援1号投資事業有限責任組合 | 5.18% |
リード・グロース 3 号投資事業有限責任組合 | 5.05% |
NVCC8 号投資事業有限責任組合 | 4.31% |
スターティアレイズ株式会社 | 3.86% |
株式会社J.C.O.S | 3.71% |
河邉幸夫 | 1.94% |
第10位の河邉幸夫氏は、玉海力剛という名で活躍した力士兼格闘家だよ!
シンカの業績情報
決算期 | 2019年12月 | 2020年12月 | 2021年12月 | 2022年12月 | 2023年12月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 255 | 387 | 577 | 768 | 1,040 |
成長率 | ー | +51.8% | +49.1% | +33.1% | +35.4% |
経常利益 | -350 | -241 | -91 | -150 | 98 |
成長率 | ー | ー | ー | ー | ー |
経常利益率 | ー | ー | ー | ー | 9.4% |
当期純利益 | -368 | -268 | -89 | -136 | 108 |
成長率 | ー | ー | ー | ー | ー |
EPS | -171.0 | -112.0 | -33.4 | -50.6 | 40.5 |
BPS | 158.8 | 189.0 | 155.7 | 105.1 | 145.6 |
※2023年10月25日付で普通株式1株につき40株の割合で株式分割を実施。
※EPS及びBPSは2018年12月期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定した数値を記載。
売上高・経常利益ともに右肩上がりで推移しています。
2022年12月期までは、経常利益と当期純利益はマイナスでしたが、2023年12月期からはプラスに転じました。
経常利益の成長率は165.3%、当期純利益の成長率は179.4%と驚異の成長率を見せています。
長らく停滞していた売上を好調にさせた理由としては、ターゲット変更とOEM販売の開始が挙げられます。
これからのシンカにも期待したいね!
シンカの事業内容
シンカは「ITで世界をもっとおもしろく」を経営理念に、オフィス固定電話着信時に顧客の属性や会話履歴をポップアップしたり、各種機能と連携したりできる「カイクラ」を提供しています。
以下が同社の事業系統図です。
同社は、「カイクラ」のアクティブユーザーの利用料収入から収益を得るビジネスモデルです。
カイクラ
- 企業内コミュニケーションのDX化を実現
- 顧客との会話を自動で記録・整理し、一元で管理できる
- テキストデータの要約や頻出単語の分析まで行う
「カイクラ」は固定電話とSMSなどの異なるツールでのコミュニケーションを一元管理できるツールです。
こうしたコミュニケーション支援によって、相手の確認などに手間をとらず顧客満足度も従業員満度も向上します。
アクティブユーザー数も拠点数も増加中なので今後の伸びにも注目です。
現在成長中で将来性もあるDX部門の企業だワン!
直近IPOの初期予想と騰落結果
直近の2月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
光フードサービス | 2/28 | S(1.7倍以上) | 2.20倍 |
Cocolive | 2/28 | B(1.3~1.5倍) | 2.24倍 |
VRAIN Solution | 2/22 | B(1.3~1.5倍) | 1.74倍 |
Veritas In Silico | 2/8 | C(1.0~1.3倍) | 2.00倍 |
SOLIZE | 2/7 | B(1.3~1.5倍) | 1.30倍 |
史上最高値を更新した2月、ほとんどのIPO銘柄で初値は公開価格を大きく上回りました。
全体的に強い上昇を見せてくれたという印象です。
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
IPO投資におすすめのネット証券3選
- SBI証券
公式サイト:https://www.sbisec.co.jp/
2023年のIPO取扱数No.1。IPO投資をするなら必ず持っておきたい証券会社です。 - マネックス証券
公式サイト:https://www.monex.co.jp/
IPOが完全平等抽選制なので、初めてのIPO投資でも平等に抽選に参加できます。 - SMBC日興証券
公式サイト:https://www.smbcnikko.co.jp/
主幹事になることが多いので、IPOの割当率が高い証券会社です。