今回はIPO企業の中から、6月20日に東証スタンダードに上場したタウンズ(197A)をご紹介します(同日は「PostPrime」、「WOLVES HAND」が上場予定です)。
タウンズは、感染症迅速診断キットの製造・販売を行う企業です。
想定時価総額は440億円で、製造業および販売業のIPOとなっています。
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タウンズのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはにマネー独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 6月20日(木) |
いろはにマネー独自の初値予想 | C(1.0倍以上1.3倍未満) ※想定価格440円から、440円~571円 |
企業Webサイト | https://www.tauns.co.jp/ |
取り扱い証券 | 大和証券(共主)、三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共主)、モルガン・スタンレーMUFG証券(共主)、みずほ証券、SMBC日興証券 など |
大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券が共同主幹事になっているね!
タウンズのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 440円 |
仮条件 | 440〜460円 |
ブックビルディング期間 | 6月5日(水)~6月11日(火) |
当選発表日 | 6月12日(水) |
公開価格 | 460円 |
申込期間 | 6月13日(木)~6月18日(火) |
上場日 | 6月20日(木) |
初値 | 430円 |
初値は想定価格を下回る430円となったね
タウンズのIPO初値予想【アマギフプレゼント】
想定価格が440円と低いことはプラスの影響を与えるでしょう。
一方、公募比率が9.4%と非常に低いこと、売出し比率が高いことはマイナスに影響しそうです。
さらに、同日上場予定が2社、前後1週間の上場予定が計7社もあることから、買いが集まりにくいことが想定されます。
これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍以上1.3倍未満=440円~571円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
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詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
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初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
タウンズの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
大和証券(共主) | 60.87% | 14,763,800株 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共主) | 22.52% | 5,462,300株 |
モルガン・スタンレーMUFG証券(共主) | 9.65% | 2,341,000株 |
みずほ証券 | 1.13% | 274,100株 |
SMBC日興証券 | 0.87% | 210,900株 |
野村証券 | 0.87% | 210,900株 |
SBI証券 | 0.87% | 210,900株 |
静銀ティエーム証券 | 0.43% | 105,400株 |
FFG証券 | 0.43% | 105,400株 |
アイザワ証券 | 0.26% | 63,200株 |
岩井コスモ証券 | 0.26% | 63,200株 |
極東証券 | 0.26% | 63,200株 |
東海東京証券 | 0.26% | 63,200株 |
東洋証券 | 0.26% | 63,200株 |
丸三証券 | 0.26% | 63,200 株 |
松井証券 | 0.26% | 63,200株 |
マネックス証券 | 0.26% | 63,200株 |
楽天証券 | 0.26% | 63,200 株 |
当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
SBI証券 | 89 | 13 |
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
|
必要 |
楽天証券 | 65 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
SMBC日興証券 | 47 | 24 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
松井証券 | 55 | 0 | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 不要 |
岡三証券 | 38 | 0 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
マネックス証券 | 60 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
※取扱数、主幹事数は2022年のデータ
松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主のCITIC Capital Japan Partners III, L.P.はベンチャーキャピタルです。
また、第3位、第5位、第6位もベンチャーキャピタルで、VC比率は61.72%となっています。
株主名 | 比率 |
---|---|
CITIC Capital Japan Partners III, L.P. | 55.26% |
野村 雅貴 | 30.82% |
Ariake-T1 投資事業有限責任組合 | 5.56% |
株式会社くふうカンパニー | 2.78% |
Ariake Secondary Fund I LP | 0.56% |
CCJP III Co-Investment, L.P. | 0.34% |
内山 義雄 | 0.15% |
中澤 真士 | 0.14% |
従業員 | 0.11% |
従業員 | 0.11% |
ロックアップ期間は180日間となっているよ!
タウンズの業績情報
決算期 | 2019年6月 | 2020年6月 | 2021年6月 | 2022年6月 | 2023年6月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 17,456 | 15,673 | |||
成長率 | ー | ー | ー | ー | -10.2% |
経常利益 | 6 | -9 | -54 | 11,210 | 4,953 |
成長率 | ー | ー | ー | ー | -55.8% |
経常利益率 | ー | ー | ー | 64.2% | 31.6% |
当期純利益 | 3 | -10 | -55 | 4,480 | 3,034 |
成長率 | ー | ー | ー | ー | -32.3% |
EPS | 0.0 | -0.1 | -0.6 | 44.8 | 30.4 |
BPS | 47.4 | 47.3 | 46.7 | 73.5 | 84.8 |
※2022年度に連結子会社の(株)タウンズを吸収合併しており、2021年以前は実質的な事業活動を行っていないため、売上高を計上していません。
2023年6月期の売上高は15,673百万円、経常利益は4,953百万円となりました。
2022年と比較して売上高、経常利益ともに下がっています。
この原因としては新型コロナウイルス感染症の流行の縮小が挙げられます。
タウンズはコロナウイルス関連製品への売上依存度が5割以上を占めており、新型コロナウイルス感染症の流行度合いにより業績に大きな影響を受けるという課題があります。
しかし、新しい検査技術や新製品の開発、それに伴う新たな市場の開拓など、コロナ関連製品以外の売上拡充に取り組んでおり、今後が期待されます。
これからのタウンズに期待したいね!
タウンズの事業内容
タウンズではインフルエンザや新型コロナウイルスといった、様々な感染症を迅速に診断するための検査薬を製造・販売しています。
具体的には以下のような製品を扱っています。
「イムノエース(敬称略)」は新型コロナウイルスの抗原検査キットだよ!
これらの製品は感染症迅速診断キットとして使用されて、国内外へ販売をしています。
高品質な製品と顧客サービスを提供する当社は、エンドユーザーの病院及び開業医のみならず、WHOなどの国際機関、研究機関やバイオベンチャー企業などにも製品を提供します。
WHOなどの権威的な国際機関にも製品提供をしているんだね!
これらの製品はイムノクロマト法という独自の特殊な技術を利用することで、特別な装置なしで迅速な診断を可能にしています。
直近IPOの初期予想と騰落結果
直近の4月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
コージンバイオ | 4/25 | S(1.7倍~) | 1.07倍 |
レジル | 4/24 | C(1.0~1.3倍) | 1.00倍 |
Will Smart | 4/16 | C(1.0~1.3倍) | 0.95倍 |
ハンモック | 4/11 | C(1.0~1.3倍) | 1.05倍 |
イタミアート | 4/8 | B(1.3~1.5倍) | 1.25倍 |
アズパートナーズ | 4/4 | C(1.0~1.3倍) | 1.52倍 |
4月中旬からの日経平均の下落によって、IPO市況も悪化しています。
初値予想が1.7倍以上と期待されていたコージンバイオも1.07倍となっているように、マイナスにはならないものの大きく上昇していない状況です。
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
IPO投資におすすめのネット証券3選
- SBI証券
公式サイト:https://www.sbisec.co.jp/
2023年のIPO取扱数No.1。IPO投資をするなら必ず持っておきたい証券会社です。 - マネックス証券
公式サイト:https://www.monex.co.jp/
IPOが完全平等抽選制なので、初めてのIPO投資でも平等に抽選に参加できます。 - SMBC日興証券
公式サイト:https://www.smbcnikko.co.jp/
主幹事になることが多いので、IPOの割当率が高い証券会社です。