今回はIPO企業の中から、6月11日に東証グロースに上場したD&Mカンパニー(189A)をご紹介します。
D&Mカンパニーは、医療機関の資金やマネジメント、人材といった経営支援をワンストップで行う企業です。
想定時価総額は21.1億円で、サービス業のIPOとなっています。
💡IPOスケジュールがメールで届く!
IPO投資に関する最新情報を、いろはにマネーの「IPOメールマガジン」で受け取れます!
- IPOスケジュール
- 最新の初値予想
- 主要サイトの初値予想比較一覧
登録は無料・メールアドレスのみで登録できるので、IPO投資で成功したい方は以下より受取登録しましょう!
※登録後、配信解除も自由にできます。
D&MカンパニーのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはにマネー独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 6月11日(火) |
いろはにマネー独自の初値予想 | A(1.5倍以上1.7倍未満) ※想定価格1,000円から、1,500円~1,699円 |
企業Webサイト | https://www.dmcompany.co.jp/ |
取り扱い証券 | 大和証券(主幹事)、みずほ証券、SBI証券、松井証券、ひろぎん証券、岡三証券 |
IPO取り扱い数No.1のSBI証券も取り扱っているね!
D&MカンパニーのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 1,000円 |
仮条件 | 950~1,000円 |
ブックビルディング期間 | 5月27日(月)~5月31日(金) |
当選発表日 | 6月3日(月) |
公開価格 | 1,000円 |
申込期間 | 6月4日(火)~6月7日(金) |
上場日 | 6月11日(火) |
初値 | 1,308円 |
初値は公開価格の1.3倍になったよ!
D&MカンパニーのIPO初値予想【アマギフプレゼント】
公募比率が85.3%と高いことはプラスの影響を与えるでしょう。
また、吸収金額が7.8億円、想定時価総額が21.1億円と低いこともプラスと言えます。
「医療」に関連するIPOテーマも注目度が高くプラスですが、オファリングレシオが44.3%と高めなことには注意が必要です。
これらの点から、IPO評価: A(予想レンジ1.5倍以上1.7倍未満=1,500円~1,699円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
▼正解するとAmazonギフト券がもらえる!
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
💡IPOスケジュールがメールで届く!
IPO投資に関する最新情報を、いろはにマネーの「IPOメールマガジン」で受け取れます!
- IPOスケジュール
- 最新の初値予想
- 主要サイトの初値予想比較一覧
登録は無料・メールアドレスのみで登録できるので、IPO投資で成功したい方は以下より受取登録しましょう!
※登録後、配信解除も自由にできます。
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
D&Mカンパニーの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
大和証券(主幹事) | 78.9% | 457,600株 |
みずほ証券 | 11.7% | 68,000株 |
SBI証券 | 5.9% | 34,000株 |
松井証券 | 2.3% | 13,600株 |
ひろぎん証券 | 0.6% | 3,400株 |
岡三証券 | 0.6% | 3,400株 |
当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
SBI証券 | 89 | 13 |
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
|
必要 |
楽天証券 | 65 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
SMBC日興証券 | 47 | 24 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
松井証券 | 55 | 0 | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 不要 |
岡三証券 | 38 | 0 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
マネックス証券 | 60 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
※取扱数、主幹事数は2022年のデータ
松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、第1位は株式会社 YSYです。
また、この会社は第2位の松井 信博氏の親族の資産管理会社となっています。
そのため、株式会社 YSYの所有株式数と合わせると、松井氏及びその親族は67.1%の株式を所有していることに。
株主名 | 比率 |
---|---|
株式会社 YSY | 48.78% |
松井 信博 | 9.76% |
松下 明義 | 6.22% |
イノベーション・エンジン POC 第 2 投資事業有限責任組合 | 5.12% |
松井 太 | 4.88% |
大阪商工信用金庫 | 3.78% |
松井 雅子 | 3.66% |
ナカザワホールディングス株式会社 | 3.05% |
藤井 幹正 | 2.44% |
HVC2号投資事業有限責任組合 | 1.83% |
少ない人数が多くの株式を保有していることで、何か心配される影響はあるのかな?
D&Mカンパニーによると、上場後の松井信博氏及びその親族の保有率は50%を下回る見通しだそうです。
今後の動向をしっかり確認していきたいですね。
VC保有比率は約9%となっているよ!
D&Mカンパニーの業績情報
決算期 | 2019年5月 | 2020年5月 | 2021年5月 | 2022年5月 | 2023年5月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 369 | 561 | 742 | 930 | 1,111 |
成長率 | ー | 52.0% | 32.2% | 25.3% | 19.4% |
経常利益 | 97 | 122 | 368 | 234 | 250 |
成長率 | ー | 25.7% | 201.6% | -36.4% | 6.8% |
経常利益率 | ー | 21.7% | 49.6% | 25.1% | 22.5% |
当期純利益 | 65 | 98 | 319 | 145 | 171 |
成長率 | ー | 50.7% | 225.5% | -54.5% | 17.9% |
EPS | 54.2 | 79.6 | 241.4 | 94.9 | 111.9 |
BPS | 135.5 | 207.8 | 533.0 | 611.4 | 718.3 |
※2022年5月期より連結決算へ移行
※EPS, BPSは第4期(2019年5月)の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定(実際の株式分割は2023年10月に実施)
売上高をはじめ全体的にどの指標も安定した成長を見せており、取引先も増加しています。
1株当たり純資産(BPS)も着実に増加しているため、投資家の期待も高まりますね。
これからの事業成長に期待!
しかし、連結決算に移行した2022年度以降、成長性指標は向上しているものの収益性と安定性では低下が見られました。
例えば、安全性を測る自己資本比率は2023年度が13.6%と、前連結会計年度と比べて3%の低下となっています。
当社の事業は今まさに拡大局面を迎えているため、今後の経営指標の向上には安全性の確保が鍵になってくるでしょう。
収益性や安全性も高まってきたら最強だね!
D&Mカンパニーの事業内容
D&Mカンパニーは医療機関等に対する経営サポート事業を運営しています。
包括的なサービスにより、これまでは分野ごとに異なる会社が支援していたのを1社のみで可能にしたのが当社の強みです。
これを当社は「ワンストップ」の支援と呼んでいます。
常に大変な状況に置かれている医療現場にとって、革新的なビジネスモデルだワン!
事業を構成する3つのサービスについて見ていきましょう。
F&I(ファイナンス&インベストメント)
F&I(ファイナンス&インベストメント)サービスでは、医療機関や介護事業者における経営改善、持続的発展のための資金面でのサポートを行っています。
診療・介護報酬の債権買取を中心に、事業者の必要な資金を継続的に支援していることが特徴的です。
債権買取(ファクタリング)とは
債権買取とは、売掛債権を利用する資金調達方法のことです。
売掛金をファクタリング会社に売却して売掛金を支払期日前に受け取ることができるため、資金繰りの改善が期待できます。
同社の債権買取の特徴として、確定債権だけでなく将来債権の買取まで行うことが挙げられます。
将来債権って何?
将来債権とは、医療機関・介護施設が事業を継続することで将来発生する見込みの診療・介護報酬債権のことです。
この将来債権の買取により、コンサルティングで策定した再生計画をタイムリーに着手でき、継続的な計画の履行が可能になります。
このサービスでは、買取手数料が同社の収益となっています。
C&Br(コンサルティング&ビジネスリノベーション)
C&Br(コンサルティング&ビジネスリノベーション)サービスでは、医療機関や介護事業者の収益性や財務状態の改善に向けたサポートを行っています。
長年現場とともに歩んだ経営者が気付かない、気付いているがしがらみで行えない改革を同社のコンサルティングチームが行い、抜本的な改善を行っています。
また、M&A手法を用いたソリューションの提供を行っているのも特徴的です。
HR&OS(人材&アウトソーシング)
HR&OS(人材&アウトソーシング)サービスでは、顧客の様々な人的課題の解決をお手伝いするサービスを提供しています。
具体的なサービス内容は以下の通りです。
サービス | 内容 |
---|---|
人材紹介 | 厳しい経営環境下、経営者人材や事務長・施設長等の管理者人材を紹介し、経営改善・管理の高度化を支援 |
人材派遣 | 医療事務、受付スタッフや介護職員等、必要な時に必要なスキルを持つ人材を迅速に確保するとともに、給与支払や社会保険手続き等、労務管理の負担を軽減 |
アウトソーシング | 医療・福祉事業者の人材不足を解消、業務効率化をサポートするため、経理や労務管理、医療事務でのアウトソーシングを提供 |
外国人就労支援 | 日本での就労を希望する能力の高い外国籍の人材を紹介。D&M キャリアは登録支援機関として、その後の外国人就労支援業務も代行 |
医療・介護分野の様々なサービスをワンストップで提供しているワン!
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近の4月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
コージンバイオ | 4/25 | S(1.7倍~) | 1.07倍 |
レジル | 4/24 | C(1.0~1.3倍) | 1.00倍 |
Will Smart | 4/16 | C(1.0~1.3倍) | 0.95倍 |
ハンモック | 4/11 | C(1.0~1.3倍) | 1.05倍 |
イタミアート | 4/8 | B(1.3~1.5倍) | 1.25倍 |
アズパートナーズ | 4/4 | C(1.0~1.3倍) | 1.52倍 |
4月中旬からの日経平均の下落によって、IPO市況も悪化しています。
初値予想が1.7倍以上と期待されていたコージンバイオも1.07倍となっているように、マイナスにはならないものの大きく上昇していない状況です。
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
IPO投資におすすめのネット証券3選
- SBI証券
公式サイト:https://www.sbisec.co.jp/
2023年のIPO取扱数No.1。IPO投資をするなら必ず持っておきたい証券会社です。 - マネックス証券
公式サイト:https://www.monex.co.jp/
IPOが完全平等抽選制なので、初めてのIPO投資でも平等に抽選に参加できます。 - SMBC日興証券
公式サイト:https://www.smbcnikko.co.jp/
主幹事になることが多いので、IPOの割当率が高い証券会社です。