今回はIPO企業の中から、4月24日に東証グロースに上場したレジル(176A)をご紹介します。
レジルは、電力供給や分散型電源の開発、DX支援を行う企業です。
想定時価総額は198.1億円で、電気・ガス業のIPOとなっています。
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レジルのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはにマネー独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 4月24日(水) |
いろはにマネー独自の初値予想 | C(1.0倍以上1.3倍未満) ※想定価格1,080円から、1,080円~1,403円 |
企業Webサイト | https://rezil.co.jp/ |
取り扱い証券 | 大和証券(主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー証券 、SMBC日興証券、SBI証券、 楽天証券 、岡三オンライン証券など |
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レジルのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 1,080円 |
仮条件 | 1,100円 ~ 1,200円 |
ブックビルディング期間 | 4月9日(火)~4月16日(火) |
当選発表日 | 4月16日(火) |
公開価格 | 1,200円 |
申込期間 | 4月17日(水)~4月22日(月) |
上場日 | 4月24日(水) |
初値 | 1,205円 |
初値は5円のプラスだったよ。
レジルのIPO初値予想【アマギフプレゼント】
2019年3月期より順調に売上高が増加し、業績が良い点はプラスに働きそうです。
また、新型コロナウイルス以降、DX促進の重要性はさらに高まっているため、同社が提供するサービスの需要は高いと言えるでしょう。
しかし、IPOテーマとしては人気のない電気・ガス事業であり、公募比率が2.9%と低い点はマイナスに働きそうです。
これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍以上1.3倍未満=1,080円~1,403円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
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詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
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初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
レジルの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
大和証券(主) | 82.61% | 4,897,500株 |
野村證券 | 8.70% | 515,500株 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 1.74% | 103,100株 |
SMBC日興証券 | 1.74% | 103,100株 |
みずほ証券 | 1.74% | 103,100株 |
SBI証券 | 1.30% | 77,300株 |
楽天証券 | 1.30% | 77,300株 |
岡三証券 | 0.43% | 25,700株 |
極東証券 | 0.43% | 25,700株 |
当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
SBI証券 | 89 | 13 |
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
|
必要 |
楽天証券 | 65 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
SMBC日興証券 | 47 | 24 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
松井証券 | 55 | 0 | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 不要 |
岡三証券 | 38 | 0 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
マネックス証券 | 60 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
※取扱数、主幹事数は2022年のデータ
松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主のTeam Energy GI株式会社は共経営を行う会社です。
また、第2位の中村 誠司氏はTeam Energy GI株式会社のグループ代表です。
株主名 | 比率 |
---|---|
Team Energy GI株式会社 | 56.78% |
中村 誠司 | 19.29% |
関西電力株式会社 | 9.10% |
丹治 保積 | 2.66% |
EEIスマートエナジー投資事業有限責任組合 | 1.83% |
EEIクリーンテック投資事業有限責任組合 | 1.40% |
みずほグロースパートナーズ1号投資事業有限責任組合 | 1.40% |
山本 直隆 | 0.94% |
下平 福子 | 0.58% |
北川 竜太 | 0.37% |
EEIクリーンテック投資事業有限責任組合の保有株式はすべて売り出されるよ!
レジルの業績情報
決算期 | 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2023年6月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 24,117 | 28,413 | 29,154 | 30,050 | 45,548 |
成長率 | ー | +17.8% | +2.6% | +3.1% | +51.6% |
経常利益 | 1,304 | 1,749 | 2,510 | 1,632 | 1,614 |
成長率 | ー | +34.0% | +43.6% | -35.0% | -1.1% |
経常利益率 | 5.4% | 6.2% | 8.6% | 5.4% | 3.5% |
当期純利益 | 980 | 1,577 | 1,752 | 1,550 | 1,055 |
成長率 | ー | +60.9% | +11.2% | -11.6% | -31.9% |
EPS | 53.9 | 86.7 | 96.3 | 85.2 | 58.0 |
BPS | 137.2 | 163.8 | 211.2 | 250.3 | 285.3 |
2023年6月期は売上高45,548百万円、経常利益1,614百万円となりました。
2019年3月期より売上高は順調に増加していて、特に2023年6月期は前期比+51.6%と大幅に増加しています。
BPSも順調に増加しているため、今後の業績にも期待が高まります。
今後は、再生可能エネルギーの調達を推進し、集合住宅・法人・自治体を中心とした脱炭素に貢献するとのことです。
環境にも配慮した事業を行っているんだね!
レジルの事業内容
レジルは電力サプライチェーン全体で売り手・買い手双方の立場で事業を展開しており、以下のような事業を展開しています。
提供サービス
- 分散型エネルギー事業
- グリーンエネルギー事業
- エネルギーDX事業 など
それぞれ詳しく見て行きましょう。
分散型エネルギー事業
同社は主にマンションやビルを対象にして分散型電源の供給サービスを初期費用無料で行っています。
分散型電源には受変電設備、太陽光発電、蓄電池、EV充電設備などが含まれ、従来の技術を駆使すると同時に、同社が掲げる脱炭素というテーマにもコミットしています。
同社はマンションの一括受電領域においてシェアを拡大中であり、20年間の営業で蓄えたマンションやビルの電力使用量のデータベースとAI有効に活用。
分散型電源をコントロールし、一括受電で得た電力から顧客ごとに電力を調達、また、電力消費量に合わせて蓄電、放電も最適化しています。
電気の無駄を減らすことで環境の負担と経済的負担を同時に軽減しているんだね!
グリーンエネルギー事業
分散型電源サービスの他に、同社は持続可能エネルギーの拡大に向けて電力マッチング事業や脱酸素コンサルティング事業を行っています。
現在も顧客は増加中で、中小企業のみならず、大企業を相手にビジネスを拡大。
顧客の中には、供給電力のうち再生可能エネルギーが占める割合が約30%に達した企業もあるとのことです。
同社の電源構成は以下の通り。
また、グリーンエネルギー事業の一環で、同社は太陽光発電所の開発や運用も受託し、顧客を増やしています。
太陽光発電所からのJクレジット発行も請け負っており、時代のニーズにマッチした事業を展開中です。
エネルギーDX事業
同社はエネルギーの供給だけでなく、それに携わるシステム面の補助も事業として行っています。
具体的には業務プロセス分析・改善や必要なソフトウエアの提供などを成果シェアリング型のBPOで提供。
現在では地域電力会社、大手新電力会社など10社を超える企業を支援中です。
分散型エネルギー事業やグリーンエネルギー事業を行なっている同社だからこそ、専門的に行える事業だと言えるでしょう。
また、今後はAIを用いたさらなる事業効率化やカスタマーサポートFAQの設置なども図るとのことです。
エネルギー事業を幅広く展開しているんだワン!
直近IPOの初期予想と騰落結果
直近の2月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
光フードサービス | 2/28 | S(1.7倍以上) | 2.20倍 |
Cocolive | 2/28 | B(1.3~1.5倍) | 2.24倍 |
VRAIN Solution | 2/22 | B(1.3~1.5倍) | 1.74倍 |
Veritas In Silico | 2/8 | C(1.0~1.3倍) | 2.00倍 |
SOLIZE | 2/7 | B(1.3~1.5倍) | 1.30倍 |
初値騰落結果が2倍を上回る銘柄が複数ありました。
日経平均の最高値更新も、IPOにも追い風となっています。
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
IPO投資におすすめのネット証券3選
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