今回はIPO企業の中から、4月16日に東証グロースに上場予定のWill Smart(175A)をご紹介します。
Will Smartは、モビリティ業界に対してDX技術を駆使したソリューションの企画・提案を行う企業です。
想定時価総額は19.9億円で、情報・通信業のIPOとなっています。
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Will SmartのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはにマネー独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 4月16日(金) |
いろはにマネー独自の初値予想 | C(1.0倍以上1.3倍未満) ※想定価格1,380円から、1,380円~1,793円 |
企業Webサイト | https://willsmart.co.jp/ |
取り扱い証券 | 大和証券(主)、マネックス証券 、松井証券、 楽天証券 など |
大和証券が主幹事になっているね!
Will SmartのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 1,380円 |
仮条件 | 1,320〜1,380円 |
ブックビルディング期間 | 4月1日(月)~4月8日(月) |
当選発表日 | 4月8日(月) |
公開価格 | 1,656円 |
申込期間 | 4月9日(火)~4月12日(金) |
上場日 | 4月16日(火) |
初値 | 1,580円 |
初値騰落率は0.95倍と公開価格を割れてしまったよ。
Will SmartのIPO初値予想【アマギフプレゼント】
想定時価総額19.9億円、吸収金額10.7億円はやや小型の水準での上場です。
同社が取り扱う事業領域は、モビリティ業界におけるDX化ですが、直近の業績を見ると売上が伸び悩んでおり、初値の上昇にマイナスに働きそうです。
一方で、今後加速するであろうDX化の将来性に期待して買いが集まる可能性はあります。
これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍以上1.3倍未満=1,380円~1,793円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
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詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
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初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
Will Smartの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
SBI証券 | 89 | 13 |
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
|
必要 |
楽天証券 | 65 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
SMBC日興証券 | 47 | 24 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
松井証券 | 55 | 0 | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 不要 |
岡三証券 | 38 | 0 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
マネックス証券 | 60 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
※取扱数、主幹事数は2022年のデータ
松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の株式会社ゼンリンが親会社となっています。
また、第4位のENEOS株式会社は同社の大口顧客ですが、直近では受注量が減少しています。
株主名 | 比率 |
---|---|
株式会社ゼンリン | 55.81% |
九州旅客鉄道株式会社 | 14.66% |
石井 康弘 | 6.80% |
ENEOS株式会社 | 5.48% |
都築電気株式会社 | 3.30% |
金 秉都 | 2.84% |
岡谷鋼機株式会社 | 1.45% |
飛島建設株式会社 | 1.45% |
布目 章次 | 1.12% |
杉山 賢治 | 0.73% |
ロックアップは公開価格比1.5倍で解除されるよ。
Will Smartの業績情報
決算期 | 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 688 | 698 | 1,292 | 1,103 | 813 |
成長率 | ー | +1.5% | +85.1% | -14.6% | -26.3% |
経常利益 | 4 | -153 | 24 | -20 | -179 |
成長率 | ー | ー | ー | ー | ー |
経常利益率 | 0.6% | ー | 1.9% | ー | ー |
当期純利益 | 0 | -177 | 24 | -33 | -287 |
成長率 | ー | ー | ー | ー | ー |
EPS | -0.06 | -140.63 | 19.38 | -24.63 | -225.12 |
BPS | 594.17 | 453.55 | 517.89 | 493.26 | 228.78 |
※2021年12月2日付で1株につき100株の株式分割を実施。
2023年3月期は売上高813百万円、経常損失179百万円となりました。
2期連続で赤字かつ、売上高も減少傾向であることから業績にやや不安を感じます。
赤字の要因の一つに、同社のサービスがBtoBサービスであるため顧客の投資予算に左右される点があげられます。
特に、売上高の約25%を占めるENEOS株式会社の依存度が大きく、今後は他取引先への販売も強化していくことが求められるでしょう。
また、国内のDX市場の規模は、2030年には6兆5,195億円まで加速するとの予測もあり、DX化はますます加速すると考えられています。
これに対し同社は、事業基盤の強化や事業領域の拡大等を行い早期の黒字化を目指すようです。
ホットテーマであるDXの将来性に注視しよう!
Will Smartの事業内容
Will Smartは、モビリティ業界を中心とした事業課題解決に対してDX技術を用いたソリューションの企画・提案等をしています。
それでは、具体的なサービス内容を見てみましょう。
モビリティ事業
- モビリティ業界に属する企業が主要顧客
- 売上の9割を占める
- モビリティ業界特化のプラットフォームが特長
インポート事業
- モビリティ周辺機器を中心とした輸入品の小売販売を行う商社が主要顧客
- 売上の1割を占める
- 2025年3月期にインポート事業を撤退
モビリティ事業
モビリティ事業は、以下の4つのサービスに分けられます。
総合情報配信サービス
本サービスでは、電子的な表示機器を用いた公共空間や交通機関での情報配信を行っています。
異なる情報源から得られる情報を統合し、画像や音声等の複数の機能を利用した配信が可能です。
本サービスの事例として、バスターミナルの人員削減が挙げられます。
京王電鉄バス株式会社は、バスターミナル東京八重洲開業の際、少人数での運営ができる仕組み作りを望んでいました。
そこで、Will Smartはターミナル内の様々なシステムや機器を連携させることで、少人数でのターミナル運営を可能にしたのです。
クラウド化支援サービス
本サービスでは、企業が利用する販売・予約システムのクラウド化や販売系基幹システムの提供を行っています。
本サービスの事例の一つは、企業の販売製品に対応したクラウド型のコンテンツ配信管理システムの提供です。
実際に、ソニーマーケティング株式会社が本サービスを利用しました。
モビリティシステムサービス
本サービスでは、車両データ収集・管理と、車両やEV充電器等の予約システムの提供を行っています。
本サービスの事例の一つは、マンション住民特化型のカーシェアシステムの開発です。
空き駐車場に悩んでいた大和ライフネクスト株式会社は、居住者専用のカーシェアシステムの導入により駐車場の利用促進に成功しました。
AI・データサイエンスサービス
本サービスでは、地方行政や自治体を主要顧客とし、主に交通に関する課題解決のための支援を行っています。
本サービスの事例の一つは、バス会社の共同経営です。
バス会社5社の共同経営を開始した熊本県では、効率的なデータの分析を実現させるためにWill Smartの支援を受けました。
インポート事業
本サービスでは、海外商材の輸入・販売を行っています。
しかし、収益性や円安といった観点から、本サービスは2025年3月期に終了することとなりました。
直近IPOの初期予想と騰落結果
直近の2月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
光フードサービス | 2/28 | S(1.7倍以上) | 2.20倍 |
Cocolive | 2/28 | B(1.3~1.5倍) | 2.24倍 |
VRAIN Solution | 2/22 | B(1.3~1.5倍) | 1.74倍 |
Veritas In Silico | 2/8 | C(1.0~1.3倍) | 2.00倍 |
SOLIZE | 2/7 | B(1.3~1.5倍) | 1.30倍 |
初値騰落結果が2倍を上回る銘柄が複数ありました。
日経平均の最高値更新も、IPOにも追い風となっています。
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
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公式サイト:https://www.sbisec.co.jp/
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