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コージンバイオ(177A)のIPO初値予想と上場概要紹介

今回はIPO企業の中から、4月25日(木)に東証グロースに上場したコージンバイオ(177A)をご紹介します。

コージンバイオは、「組織培養事業」「微生物事業」「細胞加工事業」の3つの事業を展開する企業です。

想定時価総額は92.3億円で、化学業のIPOとなっています。

監修者:曽根原 大介
監修者:曽根原 大介

上智大学 外国語学部卒業。在学中に米 San Diego State University ファイナンス学部に留学。FP3級保持。
2019年より株式会社インベストメントブリッジにて投資家向けWebサイトの運営や上場企業のIRコンサルティングを手掛け、現在は社長室 室長。
学生・新卒向けの金融教育活動も実施。日本株やアメリカ株、NISAの投信積立、仮想通貨などに7年以上投資している。

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コージンバイオのIPO基本情報

ここでは上場日や、いろはにマネー独自の初値予想を見てみましょう。

上場日4月25日(木)
いろはにマネー独自の初値予想S(1.7倍以上)
※想定価格1,840円から、3,128円~
企業Webサイトhttps://kohjin-bio.jp/
取り扱い証券SMBC日興証券SBI証券など

IPO取り扱い数No.1のSBI証券が取り扱っているね!

コージンバイオのIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格1,840円
仮条件1,840~1,900円
ブックビルディング期間4月9日(火)~4月15日(月)まで
当選発表日4月16日(火)
公開価格1,900円
申込期間4月17日(水)~4月22日(月)まで
上場日4月25日(木)
初値2,030円

初値は公開価格の1.07倍になったよ!

コージンバイオのIPO初値予想【アマギフプレゼント】

コージンバイオIPO評価

想定時価総額が92.3億円と東証グロース市場では比較的小さい水準で、公募比率が100%と高いことが魅力です。

加えて、順調に伸びている業績も初値にとって好影響を及ぼすでしょう。

一方で、一見するとバイオ系IPOの印象を受けてしまうテーマの懐疑性や、VC保有株のロックアップが公開価格比1.5倍で外れてしまうことによる一定の売り圧力は懸念点だと言えるでしょう。

これらの点から、IPO評価: S(予想レンジ1.7倍以上=3,128円~)と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

初値予想アンケート
想定価格
1,840円
初値予想アンケート
初値予想アンケートに答えてください
25%
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投票は締め切りました。ご協力ありがとうございました!
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

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初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。

また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。

コージンバイオの主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名割当率割当株数
野村證券(主幹事)91.30%892,500株
みずほ証券2.61%25,500株
SMBC日興証券2.61%25,500株
むさし証券2.61%25,500株
SBI証券0.87%8,500株

\IPO取扱数No.1/

当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…

この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。

IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。

以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。

証券会社名 取扱数 主幹事数 抽選方法 事前入金
SBI証券 89 13
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
必要
楽天証券 65 0 完全平等抽選 必要
SMBC日興証券 47 24 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て 必要
松井証券 55 0 配分予定数量の70%以上を抽選 不要
岡三証券 38 0 取引実績に応じて優遇抽選 不要
マネックス証券 60 0 完全平等抽選 必要

※取扱数、主幹事数は2022年のデータ

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!

大株主情報

大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の中村 孝人氏は同社代表取締役社長です

また、第2位のTAKAコーポレーション(株)は、役員等によって総株主の議決権の過半数が所有されている会社です。

株主名比率
中村 孝人53.05%
TAKAコーポレーション株式会社10.00%
オリエンタル酵母工業株式会社6.48%
コージンバイオ従業員持株会4.23%
富士フイルム和光純薬株式会社3.36%
渡辺 恒美2.88%
SMBC事業開発1号投資事業有限責任組合2.40%
埼玉りそな銀2号投資事業組合2.40%
コスモ・バイオ株式会社2.40%
ニプロ株式会社1.92%
上位10名を記載

第7位と第8位にそれぞれVCがランクインしていて、各10万株ずつ計20万株をVCが保有しているよ!

コージンバイオの業績情報

コージンバイオ業績データ
コージンバイオ業績データ
EPSは左軸、BPSは右軸
決算期2019年3月2020年3月2021年3月2022年3月2023年3月
売上高2,2752,8253,2513,9474,742
成長率+24.2%+15.1%+21.4%+20.1%
経常利益754566659171,244
成長率+508.0%+45.8%+37.9%+35.7%
経常利益率3.3%16.1%20.5%23.2%26.2%
当期純利益-102303685587829
成長率+126.1%-14.3%+41.2%
EPS-30.289.6202.3173.5199.2
BPS113.9210.5412.2532.2724.5
目論見書を元に、いろはにマネー作成
※2023年3月9日付で普通株式1株につき10株の割合で株式分割を実施。
※2022年より連結決算へ移行。

2023年3月期は売上高4,742百万円、経常利益1,244百万円となりました。

2019年3月期より売上高と経常利益は順調に伸びており、2023年3月期には売上高は前期比+20.1%、経常利益は前期比+35.7%と大幅に増加しています。

BPSも順調に増加しているため、今後の業績にも期待が高まります。

今後は、組織培養事業と微生物事業で海外展開を目指すほか、細胞加工事業では再生医療等製品の製造受託へ新規参入することを目指します。

アジアNo.1の培地製造販売会社を目指しているよ!

コージンバイオの事業内容

コージンバイオは「考える人」の組織集団として、「顧客第一主義・品質第一主義」をモットーにバイオテクノロジーの発展に貢献していくことを経営理念に掲げています。

コージンバイオのコージンは「考える人」の「考人」に由来しているんだワン!

それでは、コージンバイオの具体的な事業内容を見ていきましょう。

組織培養事業

ヒト、動物、昆虫などの細胞を増殖させることを目的とした細胞培養用培地の開発・製造・販売をしています。

微生物事業

感染症や食品汚染の原因となる微生物を特定するための製品を開発・製造・販売しています。

細胞加工事業

再生医療の健全な普及に向け、特定細胞加工物製造受託および再生医療等法規対応サポートを行っています。

目論見書より引用

組織培養事業

再生医療や免疫療法の研究用途で使用される無血清培地をはじめとする組織培養用培地を開発・製造・販売をしています。

長年にわたり多くの大学や研究機関、企業と共同研究を重ね、技術の研鑽に努めてきたため、安定した高品質の製品を提供しています。

2018年には味の素との合弁会社「味の素コージンバイオ社」を設立するなど、常に品質の向上に努めているよ!

コージンバイオ細胞培養事業
目論見書より引用

これまでは研究用途が中心でしたが、再生医療分野や抗体医薬品の製造など臨床用途への移行が進んでいます。

国内外問わず再生医療や細胞治療の市場が拡大している中で、より高性能で高品質な製品の需要が高まっている中で、日本製の高い製品品質を武器に海外市場への開拓も強化していきます。

目指せ、培地製造販売会社アジアNo.1!

微生物事業

臨床・食品分野の病原菌検査や、様々な分野の品質検査に使われる微生物検査用培地をはじめとする、微生物検査に関わる製品の開発・製造・販売を行っています。

創業から40年以上にわたって培ってきた微生物そのものを増殖させる細菌検査用培地の製造ノウハウを有しています。

新型コロナウイルスの感染拡大防止に貢献した抗原検査キットなども提供しているよ!

コージンバイオ微生物事業
目論見書より引用

今後の成長戦略としては、海外展開による新たな市場の開拓を目指しています。

近年東南アジアを中心に猛威を振るっているNDM型カルバペネマーゼ産生菌(薬剤耐性菌)の検査キット開発に成功するなど、発展途上国の抱える課題の解決に取り組んでいます。

抗原検査キットは簡便かつ迅速な手法だから、電源事情の悪い地域でも活用が期待できるよ!

細胞加工事業

再生医療等安全性確保法に基づき特定細胞加工物製造の許可を得た施設で、医療機関からの細胞加工受託の事業を行います。

主に免疫療法や幹細胞治療を行う医療機関の依頼を受け、臨床培養士の管理監督の元、特定細胞加工物の製造を行っています。

コージンバイオ細胞加工事業
目論見書より引用

今後の成長戦略としては、再生医療等製品の製造受託への新規参入を目指します。

同社の組織培養事業と連携し、培養技術のさらなる向上や、新規加工受託への対応などの技術開発に努めていきます。

世界での再生医療の市場規模は、2021年から2030年にかけて年平均成長率(CAGR)23.4%で成長することが予測されているんだワン!

直近IPOの初値予想と騰落結果

直近の3月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

企業名上場日初値予想初値騰落結果
グリーンモンスター3/29B(1.3~1.5倍) 1.73倍
マテリアルグループ3/29D(1.0倍未満) 0.92倍
カウリス3/28 C(1.0~1.3倍)1.88倍
情報戦略テクノロジー3/28S(1.7倍以上)2.22倍
シンカ3/27S(1.7倍以上)1.27倍

初値騰落結果が2倍を上回る銘柄もありました。

日経平均の最高値更新も、IPOにも追い風となっています。

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。

IPO投資におすすめのネット証券3選

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