今回はIPO企業の中から、9月12日に東証グロースに上場予定のライズ・コンサルティング・グループ(9168)をご紹介します。
ライズ・コンサルティング・グループは、総合コンサルティング事業を運営する企業です。
想定時価総額は207.4億円で、サービス業のIPOとなっています。
ライズ・コンサルティング・グループのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはに投資独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 9月12日(火) |
いろはに投資独自の初値予想 | B(1.3倍以上1.5倍未満) ※想定価格850円から、1,105円~1,275円 |
企業Webサイト | https://www.rise-cg.co.jp/ |
取り扱い証券 | 野村證券(主幹事)、SBI証券、みずほ証券、大和証券、SMBC日興証券、など |
IPO取り扱い数No.1のSBI証券が取り扱っているね!
ライズ・コンサルティング・グループのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 850円 |
仮条件 | 800円~850円 |
ブックビルディング期間 | 8月28日(月)~8月31日(木) |
当選発表日 | 9月1日(金) |
公開価格 | 850円 |
申込期間 | 9月4日(月)~9月7日(木) |
上場日 | 9月12日(火) |
初値 | 850円 |
初値は公開価格と同じだね!
ライズ・コンサルティング・グループのIPO初値予想
ライズ・コンサルティング・グループの業績を見ると、2023年2月期は前年度比で売上成長率38.8%・利益成長率45.0%と高いです。
さらに営業利益率も28.9%と高いなど良い業績は初値上昇にプラスの要因となります。
またコンサルティング案件もDX関連を多く取り扱っており、魅力的なIPOテーマですので初値上昇にプラスの要因となります。
ただし、時価総額207.4億円・吸収金額123.9億円と大きく、VC比率も89.70%と高いことが初値上昇にマイナスの要因となります。
これらの点から、IPO評価:B(予想レンジ1.3倍~1.5倍=1,105円~1,275円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
ライズ・コンサルティング・グループの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
野村證券(主幹事) | 92.26% | 13,444,700株 |
SBI証券 | 4.35% | 633,500株 |
みずほ証券 | 1.09% | 158,300株 |
大和証券 | 1.09% | 158,300株 |
SMBC日興証券 | 0.87% | 126,700株 |
松井証券 | 0.17% | 25,300株 |
マネックス証券 | 0.17% | 25,300株 |
当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
SBI証券 | 89 | 13 |
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
|
必要 |
楽天証券 | 65 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
SMBC日興証券 | 47 | 24 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
松井証券 | 55 | 0 | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 不要 |
岡三証券 | 38 | 0 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
マネックス証券 | 60 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
※取扱数、主幹事数は2022年のデータ
松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
証券会社を詳しく比較
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、ベンチャーキャピタルであるSunrize Capitalが89.7%を所有しています。
なお、大株主には90日間のロックアップが設けられています。
株主名 | 比率 |
---|---|
Sunrise Capital Ⅲ,L.P. | 42.53% |
Sunrise Capital Ⅲ(JPY),L.P. | 24.02% |
Sunrise Capital Ⅲ(Non-US),L.P. | 19.05% |
朝日 竜樹 | 9.55% |
コタエル信託(株) | 1.73% |
和田 学 | 0.47% |
北村 俊樹 | 0.33% |
(株)エヌ・ティ・ティ・データ | 0.30% |
進藤 基浩 | 0.14% |
白井 亮 | 0.11% |
7位の北村 俊樹氏は同社の社長なんだよね!
ライズ・コンサルティング・グループの業績情報
決算期 | 2022年2月 | 2023年2月 |
---|---|---|
売上高 | 3,431 | 4,761 |
成長率 | ー | +38.8% |
営業利益 | 949 | 1,376 |
成長率 | ー | +45.0% |
営業利益率 | 27.7% | 28.9% |
当期純利益 | 682 | 965 |
成長率 | ー | +41.5% |
EPS | 28.1 | 39.8 |
BPS | 113.2 | 153.9 |
同社は創業3年目ですが、売上・利益ともに堅実に成長しています。
コンサルタントの人員数も平均単価も向上しており、今後も売上は拡大していくと思われます。
また、コンサルタントの稼働率も80%以上の水準を維持しているため、今後も高い収益性が期待できます。
また、同社は2024年2月期の業績予想を公開しています。
今年も2ケタ成長が続く予想だね!
ライズ・コンサルティング・グループの事業内容
ライズ・コンサルティング・グループは総合コンサルティング業を行っていて、以下のような案件を受注しています。
コンサルトの平均月単価は225万円/人月と決して安くはありませんが、外資コンサルが250~800万円/人月であるのに比べると安いと捉えることができるような金額です。
また、基本的に1案件につき1人しか請け負わないこと独自のシステムで顧客側のコストが抑えられています。
※同社の事業内容分析は近日中にアップデートいたします。
普通はプロジェクトでチームを組むのに、1案件につき1人しか請け負わないのは面白いワン!
直近IPOの初期予想と騰落結果
直近の6月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
クラダシ | 6/30 | B(1.3~1.5倍) | 1.53倍 |
ジーデップ・アドバンス | 6/30 | B(1.3~1.5倍) | 2.37倍 |
ノバレーゼ | 6/30 | D(1.0倍未満) | 0.98倍 |
W TOKYO | 6/29 | B(1.3~1.5倍) | 2.34倍 |
プロディライト | 6/28 | B(1.3~1.5倍) | 2.09倍 |
アイデミー | 6/22 | B(1.3~1.5倍) | 5.30倍 |
直近のIPOは堅調に推移しています。
6月は多くの企業で、公開価格の2倍を超える初値となりました。
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
IPO投資におすすめのネット証券3選
- SBI証券
公式サイト:https://www.sbisec.co.jp/
2021年のIPO取扱数No.1。IPO投資をするなら必ず持っておきたい証券会社です。 - マネックス証券
公式サイト:https://www.monex.co.jp/
IPOが完全平等抽選制なので、初めてのIPO投資でも平等に抽選に参加できます。 - SMBC日興証券
公式サイト:https://www.smbcnikko.co.jp/
主幹事になることが多いので、IPOの割当率が高い証券会社です。