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ドリーム・アーツ(4811)のIPO初値予想と上場概要紹介

今回はIPO企業の中から、10月27日に東証グロースに上場したドリーム・アーツ(4811)をご紹介します。

ドリーム・アーツは、業務デジタル化SaaSプロダクト及びコンサルサービスを提供する企業です。

想定時価総額は107.9億円で、情報・通信業のIPOとなっています。

監修者:曽根原 大介
監修者:曽根原 大介

上智大学 外国語学部卒業。在学中に米 San Diego State University ファイナンス学部に留学。FP3級保持。
2019年より株式会社インベストメントブリッジにて投資家向けWebサイトの運営や上場企業のIRコンサルティングを手掛け、現在は社長室 室長。
学生・新卒向けの金融教育活動も実施。日本株やアメリカ株、NISAの投信積立、仮想通貨などに7年以上投資している。

ドリーム・アーツのIPO基本情報

ここでは上場日や、いろはに投資独自の初値予想を見てみましょう。

上場日10月27日(金)
いろはに投資独自の初値予想B(1.3倍以上1.5倍未満)
※想定価格2,660円から、3,458円~3,990円
企業Webサイトhttps://www.dreamarts.co.jp/
取り扱い証券SBI証券SMBC日興証券三菱UFJモルガン・スタンレー証券 など

IPO取り扱い数No.1のSBI証券が取り扱っているね!

ドリーム・アーツのIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格2,660円
仮条件2,340円~2,660円
ブックビルディング期間10月12日(木)~10月18日(水)
当選発表日10月19日(木)
公開価格2,660円
申込期間10月20日(金)~10月25日(水)
上場日10月27日(金)
初値3,005円

初値は3,005円と公開価格の1.13倍になったよ!

ドリーム・アーツのIPO初値予想

企業評価 ドリーム・アーツ

市場の拡大余地のあるSaaSというIPOテーマやオファリングレシオが20.7%と低いことはプラス要因です。

一方で、同時期に上場予定企業が多いことは初値にマイナスの影響を及ぼします。

まとめると全体的に目立ったプラスの要因はありませんが、マイナスの要因もかなり少ない企業であると言えます。

これらの点から、IPO評価: B(予想レンジ1.3倍~1.5倍=3,458円~3,990円)と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

初値予想アンケート

想定価格:2,660円

投票は終了しました。ご回答ありがとうございます!

詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。

また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。

ドリーム・アーツの主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

みずほ証券91.86%1160,200株
三菱UFJモルガン・スタンレー証券3.14%39,600株
東海東京証券1.88%23,700株
SBI証券1.88%23,700株
SMBC日興証券1.25%15,800株

\IPO取扱数No.1/

当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…

この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。

IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。

以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。

証券会社名 取扱数 主幹事数 抽選方法 事前入金
SBI証券 89 13
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
必要
楽天証券 65 0 完全平等抽選 必要
SMBC日興証券 47 24 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て 必要
松井証券 55 0 配分予定数量の70%以上を抽選 不要
岡三証券 38 0 取引実績に応じて優遇抽選 不要
マネックス証券 60 0 完全平等抽選 必要

※取扱数、主幹事数は2022年のデータ

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!

大株主情報

大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の山本 孝昭氏は同社社長です。

第2位の芸夢YAMAMOTO株式会社と合わせると、山本氏が約40%を保有しています。

株主名比率
山本 孝昭22.45%
芸夢YAMAMOTO株式会社18.37%
前川 賢治9.06%
芸夢前川株式会社7.42%
牧山 公彦5.28%
金井 正義4.90%
コタエル信託株式会社4.77%
株式会社ブイ・シー・エヌ4.17%
NTTファイナンス株式会社3.65%
加賀電子株式会社2.40%
上位10名を記載

第3位の前川氏は同社取締役で資産管理会社と合わせると約16%を保有しているよ!

ドリーム・アーツの業績情報

ドリーム・アーツ業績
ドリーム・アーツ業績2
EPSは左軸、BPSは右軸
決算期2018年12月2019年12月2020年12月2021年12月2022年12月
売上高2,7822,7322,7142,9383,670
成長率-1.8%-0.7%+8.3%+24.9%
経常利益12059-24-24181
成長率-50.8%
経常利益率4.3%2.2%4.9%
当期純利益6941-1910127
成長率-40.6%
EPS19.0611.30-5.202.9734.81
BPS195.17206.48201.27194.45233.84
目論見書を元に、いろはに投資作成
※2021年12月期から連結決算へ移行。
※2023年5月31日付で普通株式1株につき200株の割合で株式分割を実施。

徐々にではありますが売上高は右肩上がりとなっており、2022年12月期は経常利益が黒字に転じました。

この要因の1つとしてクラウド事業が前年同期比35.9%増の2,319百万円となったことが挙げられます。

同社は主力製品の「SmartDB®」に積極的な開発投資を行っており、同製品を含むクラウド事業は売上高の約60%を占めています。

2023年12月期は第2四半期の時点で売上高2,202百万円となっており、このペースで推移すると売上高は過去最高を更新する見込みです

大企業のDX化の市場規模の拡大に期待だね!

ドリーム・アーツの事業内容

ドリーム・アーツは大企業向けSaaSプロダクトに加え特定顧客向け開発運用一体型クラウドサービスの提供を行っています。

同社は以下3つのセグメントで事業を展開しています。

クラウド事業

  • ホリゾンタルSaaS
  • バーティカルSaaS
  • 特定顧客向け開発運用一体型サービス

オンプレミス事業

  • パッケージソフトウェア
  • ソフトウェアメンテナンス

プロフェッショナルサービス事業

  • 各種SaaSの導入支援サービス
  • 各種SaaSの利活用コンサルティングサービス など
ドリーム・アーツ事業
目論見書より引用

クラウド事業

自社開発したアプリケーションソフトウェアをSaaSの形態で提供しており、以下のようなプロダクトがあります。

ドリーム・アーツ クラウド事業
目論見書より

ホリゾンタルSaaSとバーティカルSaaSは月額利用料形式で提供しているのに対し、DCRは内容に応じたサービス料を定めています。

①ホリゾンタルSaaS

(a)SmartDB®(スマート・デービー)

プログラミング不要の「ノーコード開発ツール」です。

非IT人財による現場主導の開発が可能となり、ビジネス環境に機動的な対応ができることが魅力です。

(b)InsuiteX®(インスイート・エックス)

従業員が社内情報にアクセスするために訪れる「社内ポータル」構築するためのツールです。

経営情報から現場情報に至るまで、企業内のあらゆる情報の共有を可能とし、企業内のコミュニケーションを円滑にします。

ドリーム・アーツ サービス2
目論見書より

②バーティカルSaaS

Shopらんはチェーンストアの店舗運営を支援するための情報共有ツールです。

本部からの支持を的確に伝えることで現場での業務効率を上げることを目指しています。

③特定顧客向け開発運用一体型サービス

DCR(DX Custom Resolution)は、企業の要件に基づいたシステムであり、機能拡張などを継続的に顧客に提供しています。

ドリーム・アーツ サービス1
目論見書より

オンプレミス事業

自社開発したアプリケーションソフトウェアを、オンプレミス環境(使用者が管理する施設内で運用する環境)で利用するパッケージソフトウェアとしてライセンスを提供しています。

①パッケージソフトウェア

「SmartDB®」および「INSUITE®」をパッケージソフトウェアとして提供しています。

②ソフトウェアメンテナンス

ソフトウェアに対する技術的な問い合わせ対応に加えてバージョンアップ版の提供に加え、拡張機能として開発したプラグインソフトウェアの保守サービスも提供しています。

オンプレミス事業は既存顧客を対象としたもので新規顧客にはSaaSを提供しているんだワン!

プロフェッショナルサービス事業

請負契約または準委任契約に基づくシステム開発や役務提供を行っています。

プロフェショナルサービスの提供により、各種SaaSの拡大、適用業務の拡大、高度な自動化要件への対応を促進しています。

数あるサービスの中でも SmartDB®は同社の成長の核となっているんだね !

直近IPOの初期予想と騰落結果

直近の9月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

企業名上場日初値予想初値騰落結果
オカムラ食品工業9/27B(1.3~1.5倍)1.52倍
AVILEN9/27B(1.3~1.5倍)1.17倍
オートサーバー9/26D(1.0倍未満)0.85倍
ネットスターズ9/26B(1.3~1.5倍) 0.92倍
ジェイ・イー・ティ9/25D(1.0倍未満)0.95倍

日経平均が足踏みしている中、初値が公開価格を下回ったIPO銘柄もありました。

ですが、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。

IPO投資におすすめのネット証券3選

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