今回はIPO企業の中から、11月8日に東証グロースに上場予定のDAIWA CYCLE(5888)をご紹介します。
DAIWA CYCLEは、自転車及び自転車パーツ・アクセサリー等の商品販売、自転車の整備及び修理サービスを提供する企業です。
想定時価総額は41.9億円で、小売業のIPOとなっています。
DAIWA CYCLEのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはに投資独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 11月8日(水) |
いろはに投資独自の初値予想 | B(1.3倍以上1.5倍未満) ※想定価格1,610円から、2,093円~2,415円 |
企業Webサイト | https://www.daiwa-cycle.co.jp/ |
取り扱い証券 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事)、SBI証券 |
IPO取り扱い数No.1のSBI証券が取り扱っているね!
DAIWA CYCLEのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 1,610円 |
仮条件 | 1,530〜1,610円 |
ブックビルディング期間 | 10月23日(月)~10月26日(木) |
当選発表日 | 10月27日(金) |
公開価格 | 1,610円 |
申込期間 | 10月30日(月)~11月2日(木) |
上場日 | 11月8日(水) |
初値 | 1,800円 |
初値は1,800円(騰落率1.12倍)となりました!
DAIWA CYCLEのIPO初値予想
想定時価総額や吸収金額が小さく、需給面ではプラス評価です。
また業績は安定しており、純資産額も順調に積み上がっています。
しかし事業のトレンド性や成長性はあまり感じられません。
これらの点から、IPO評価: B(予想レンジ1.3倍~1.5倍=2,093円~2,415円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
DAIWA CYCLEの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事) | 86.96% | 800,000株 |
SBI証券 | 13.04% | 120,000株 |
当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
SBI証券 | 89 | 13 |
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
|
必要 |
楽天証券 | 65 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
SMBC日興証券 | 47 | 24 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
松井証券 | 55 | 0 | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 不要 |
岡三証券 | 38 | 0 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
マネックス証券 | 60 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
※取扱数、主幹事数は2022年のデータ
松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
証券会社を詳しく比較
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主は同社代表取締役社長の涌本宜央氏となっています。
同社は涌本宜央氏の父が創業した会社であり、創業家の株式保有比率が9割を超えています。
株主名 | 比率 |
---|---|
涌本 宜央 | 93.92% |
齋藤 勇治 | 0.47% |
金子 陽一 | 0.47% |
伊藤 亮太 | 0.26% |
原田 敬士 | 0.23% |
田中 英明 | 0.23% |
佐々木 尚子 | 0.23% |
金本 崇英 | 0.16% |
椿野 拓哉 | 0.16% |
上原 章嗣 | 0.07% |
第2位の齋藤勇治氏と金子陽一氏は同社の取締役を務めているよ!
DAIWA CYCLEの業績情報
決算期 | 2019年1月 | 2020年1月 | 2021年1月 | 2022年1月 | 2023年1月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 7,955 | 8,849 | 10,591 | 11,459 | 13,090 |
成長率 | ー | +11.2% | +19.7% | +8.2% | +14.2% |
経常利益 | 294 | 182 | 652 | 277 | 610 |
成長率 | ー | -38.1% | +258.2% | -57.5% | +120.2% |
経常利益率 | 3.7% | 2.1% | 6.2% | 2.4% | 4.7% |
当期純利益 | 178 | 109 | 452 | 139 | 413 |
成長率 | ー | -38.8% | +314.7% | -69.2% | +197.1% |
EPS | 89.0 | 54.8 | 226.5 | 69.5 | 207.0 |
BPS | 1,050.0 | 1,104.8 | 1,331.3 | 1,400.8 | 1,607.7 |
※2020年9月1日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を実施
※2023年4月27日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を実施
同社の売上は安定して推移しており、売上高は毎年10%前後の成長を続けています。
ここ数年で直営店の数を大きく増やしており、2024年1月期もここまで12店舗の出店を行いました。
また、4月の改正道路交通法の施行によるヘルメット着用の努力義務化によって、同社のヘルメット需要も大きく増加しました。
こうした点が売上高増加につながっています。
一方、利益についてはバラツキがあります。
同社は利益率向上を掲げており、販売価格の値上げ・PB商品数の増加・低コストオペレーションによって実現を目指しています。
実際に2023年1月期は、前年度と比べて大きく改善しました。
インフレや円安による原料高騰は懸念点だよ!
DAIWA CYCLEの事業内容
DAIWA CYCLEは直営店舗、フランチャイズ店舗、ECサイトでの自転車関連販売事業を行なっています。
自転車や自転車パーツ、アクセサリー等の商品販売、自転車の整備や修理サービスを提供しています。
販売商品
同社はPB(プライベートブランド)商品も取り扱っており、豊富な商品ラインナップが特徴です。
また同業他社と比較すると、電動アシスト車の売上が大きいのもポイントです。
PB電動アシスト車のモデルも拡充し、様々なニーズに対応できるよう注力しているようです。
電動アシスト車の市場は年々増加傾向にあるワン!
店舗
同社は立地や顧客のニーズに合わせて、以下3ブランドの店舗を展開しています。
また新規出店にも力を入れており、2023年1月期には11店舗、2024年1月期は10月現在で12店舗の出店を行いました。
特に創業の地である大阪府に積極的に出店しており、2021年1月期には同社シェアも23.0%まで拡大しています。
今後は首都圏郊外の大型ロードサイド店舗を中心に、出店を強化していくそうです。
中期的には200店舗を目標としているよ!
事業系統図
同社の事業系統図は、以下のようになっています。
直近IPOの初期予想と騰落結果
直近の9月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
オカムラ食品工業 | 9/27 | B(1.3~1.5倍) | 1.52倍 |
AVILEN | 9/27 | B(1.3~1.5倍) | 1.17倍 |
オートサーバー | 9/26 | D(1.0倍未満) | 0.85倍 |
ネットスターズ | 9/26 | B(1.3~1.5倍) | 0.92倍 |
ジェイ・イー・ティ | 9/25 | D(1.0倍未満) | 0.95倍 |
日経平均が足踏みしている中、初値が公開価格を下回ったIPO銘柄もありました。
ですが、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
IPO投資におすすめのネット証券3選
- SBI証券
公式サイト:https://www.sbisec.co.jp/
2021年のIPO取扱数No.1。IPO投資をするなら必ず持っておきたい証券会社です。 - マネックス証券
公式サイト:https://www.monex.co.jp/
IPOが完全平等抽選制なので、初めてのIPO投資でも平等に抽選に参加できます。 - SMBC日興証券
公式サイト:https://www.smbcnikko.co.jp/
主幹事になることが多いので、IPOの割当率が高い証券会社です。