今回はIPO企業の中から、3月30日に東証スタンダードに上場予定のノバシステム(5257)をご紹介します。(同日は「ヒズメイツ」が上場予定です)
ノバシステムは、金融・保険業界を中心にシステムインテグレーション及びクラウドサービスを提供する企業です。
想定時価総額は22.4億円で、情報・通信業のIPOとなっています。
※上場後、企業様へインタビューを実施できた際に、企業からのメッセージを掲載致します。
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IPO概要・初値予想
まず、ノバシステムの初値予想やIPO概要など、次の4つについて解説していきます。
同社を購入検討している方は、ご確認ください。
IPO評価・初値予想
業績はやや上昇傾向にはありますが、伸び悩んでいる状況です。
また、前後1週間はIPO予定企業が多く、買いが集まりにくいと予想されます。
一方で、時価総額は約20億円と小型のIPOであり、吸収金額が小さいことはプラスの要因となります。
これらの点から、IPO評価: D(予想レンジ1.0倍以下)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
初値予想の方法についはコチラ
取り扱い証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
みずほ証券 | 90.43% | 364,000株 |
野村證券 | 5.22% | 21,000株 |
岡三証券 | 1.74% | 7,000株 |
SBI証券 | 0.87% | 3,500株 |
マネックス証券 | 0.87% | 3,500株 |
松井証券 | 0.87% | 3,500株 |
IPOに投資におすすめの証券会社はコチラ
日程・価格
IPOの日程は次のようになっています。
ブックビルディング期間 | 3月13日(月)~3月17日(金) |
当選発表日 | 3月20日(月) |
申込期間 | 3月22日(水)~3月27日(月) |
上場日 | 3月30日(木) |
続いて、価格は以下のようになります。
仮条件 | 1,660~1,700円 |
公開価格 | 1,700円 |
初値 | 2,565円 |
過去IPO企業の初値や騰落率についてはコチラ
大株主
株主名 | 比率 |
---|---|
芳山 政安 | 41.67% |
㈱シリウス | 14.33% |
ノバシステム従業員持株会 | 9.79% |
内原 昌彦 | 4.00% |
河 鳳基 | 3.33% |
㈱インテック | 3.33% |
林 潤 | 2.00% |
川上 秀樹 | 1.67% |
平山 貞美 | 1.67% |
成田 由奈 | 1.67% |
西山 仁徳 | 1.67% |
企業概要
次に、同社の事業内容や直近の業績推移を確認していきましょう。
事業内容
ノバシステムは、 「スマートに働き、よく学び、よく遊び、夢や理想に近づく」という考えを基に、「システムインテグレーション」と「クラウドサービス」の2つの事業を展開しています。
それぞれ見ていきましょう。
システムインテグレーション
同事業では、生命保険会社や銀行などの金融法人に対して業務用情報処理システムの開発を行っています。
特に保険業界向けのシステム開発は売上高構成比54.9%の主要事業領域となっているんだワン!
上流工程からプログラム製造・テストまで一貫したシステム開発を実現する業務知識を持つ人材がおり、顧客に応じた開発体制の提供を行っています。
また、同事業の契約は特徴的であり、ユーザーの直接契約に比べて元請企業またはユーザー企業系列の企業からの契約が多く、売上高の90%を占めています。
同業の協力会社との協業体制を推進しているんだね!
クラウドサービス
同事業では、飲食店向け店舗運営システム「Order Revolution」と受付業務支援システム「アイウェルコ」、いずれもSaaS型のサービスを提供しています。
決算情報
続いて同社の決算情報を見てみましょう。
売上高はやや上昇傾向にはありますがほぼ横ばいに推移しています。
一方で、2023年12月期の予想売上高は前年同期比13.6%増の約52億円を見込んでいます。
飲食店の営業制限緩和や来客数の回復が進んだことで、ソフトウェアの受注高は11.8%増、受注残高は22.3%増となっているワン!
2022年9月期は前期と比べて当期純利益が大幅に改善しています。
一因として、費用を抑えた販売促進策や、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた活動量の減少により販管費が計画を下回って推移したことがあげられます。
また、2023年12月期の業績予想では、営業利益は前年同期比27.4%増の4.2億円、当期純利益は22.5%増の2.6億円です。
上場で獲得する資金を使って、どこまで事業が拡大できるかに注目だね!
同社は経営戦略として、次の4つを掲げてます。
- 既存開発領域における取引の拡大
継続的案件の受注、業務知識を基とした新規案件の受注・業界特化型戦略の推進 - DX技術及び提案活動を基とした開発領域の新規拡大
DXを用いた業務効率化や事業多様化の提案 - クラウドサービスの推進
サブスクリプション型サービスの契約維持・拡大 - 新製品の開発
顔認証技術を活用した「入退室管理システム」の開発
既存事業の強化だけでなく、新規案件や新製品にも力を入れていくみたいだね!
経営陣
同社の役員は9名(うち0名女性)おり、その中から抜粋で役員の経歴を紹介します。
代表取締役社長 芳山 政安
1976年4月 株式会社内田洋行 入社
1979年1月 株式会社IGS 入社
1981年1月 西日本システム株式会社 入社
1982年6月 当社設立 代表取締役社長就任(現)
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
IPO投資をするなら開いておきたい証券口座
- SBI証券
公式サイト:https://www.sbisec.co.jp/
2021年のIPO取扱数No.1。IPO投資をするなら必ず持っておきたい証券会社です。 - マネックス証券
公式サイト:https://www.monex.co.jp/
IPOが完全平等抽選制なので、初めてのIPO投資でも平等に抽選に参加できます。 - SMBC日興証券
公式サイト:https://www.smbcnikko.co.jp/
主幹事になることが多いので、IPOの割当率が高い証券会社です。
※本記事は2023年3月13日時点の情報を元に作成されています。
※本記事内で紹介されている意見は個人的なものであり、記事の作成者その他紹介企業等の意見を代表するものではありません。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の商品や手法を推奨するものではありません。投資に関する意志決定はご自身の判断にてお願い致します。