今回はIPO企業の中から、6月30日に東証スタンダードに上場予定のジーデップ・アドバンス(5885)をご紹介します。(同日は「クラダシ」、「ノバレーゼ」が上場予定です)
ジーデップ・アドバンスは、AI 学習など高度な処理を可能とするハードウェア等の販売事業を行う企業です。
想定時価総額は55.0億円で、卸売業のIPOとなっています。
※上場後、企業様へインタビューを実施できた際に、企業からのメッセージを掲載致します。
ジーデップ・アドバンスのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはに投資独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 6月30日(金) |
いろはに投資独自の初値予想 | B(1.3倍以上1.5倍未満) ※想定価格4,170円から、5,421円~6,255円 |
企業Webサイト | https://info.gdep.co.jp/ |
取り扱い証券 | SBI証券、岡三オンライン証券、松井証券、 マネックス証券 、 楽天証券 など |
IPO取り扱い数No.1のSBI証券が取り扱っているね!
ジーデップ・アドバンスのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 4,170円 |
仮条件 | 4,170〜4,510円 |
ブックビルディング期間 | 6月14日(水)~6月20日(火) |
当選発表日 | 6月21日(水) |
公開価格 | 4,510円 |
申込期間 | 6月22日(木)~6月27日(火) |
上場日 | 6月30日(金) |
初値 | 10,680円 |
初値は公開価格を大幅に上回ったね!
ジーデップ・アドバンスのIPO初値予想
想定時価総額、吸収金額の小さいIPO案件というのが初値にプラスになると考えられます。
また、国内初のエヌビディア社のエリートパートナー企業である点などが注目されています。
一方で、同日に2社にIPOなど、直近での上場が多いことが需給にマイナスの影響を与えそうです。
これらの点から、IPO評価: B(予想レンジ1.3倍~1.5倍=5,421円~6,255円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
ジーデップ・アドバンスの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
みずほ証券(主) | 82.61% | 380,000株 |
野村證券 | 8.70% | 40,000株 |
岡三証券 | 2.17% | 10,000株 |
マネックス証券 | 2.17% | 10,000株 |
松井証券 | 0.87% | 4,000株 |
楽天証券 | 0.87% | 4,000株 |
極東証券 | 0.87% | 4,000株 |
あかつき証券 | 0.87% | 4,000株 |
SBI証券 | 0.87% | 4,000株 |
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、代表取締役社長の飯野氏が第2位となっています。
また、筆頭株主の株式会社IAMは同氏の資産管理会社です。
株主名 | 比率 |
---|---|
株式会社IAM | 59.54% |
飯野 匡道 | 28.78% |
飯野 亜矢子 | 5.94% |
大橋 達夫 | 1.89% |
小島 広 | 0.94% |
堀籠 学 | 0.58% |
高橋 千晶 | 0.39% |
大宮 和子 | 0.38% |
永井 基一郎 | 0.28% |
藤波 雅人 | 0.27% |
ジーデップ・アドバンスの業績情報
決算期 | 2018年5月 | 2019年5月 | 2020年5月 | 2021年5月 | 2022年5月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 1,042 | 1,653 | 685 | 3,442 | 3,491 |
成長率 | ー | +58.6% | -58.6% | +402.5% | +1.4% |
経常利益 | 9 | 40 | 50 | 380 | 447 |
成長率 | ー | +344.4% | +25.0% | +660.0% | +17.6% |
経常利益率 | 0.9% | 2.4% | 7.3% | 11.0% | 12.8% |
当期純利益 | 7 | 24 | 34 | 233 | 283 |
成長率 | ー | +242.9% | +41.7% | +585.3% | +21.5% |
EPS | 11.8 | 41.7 | 48.9 | 194.2 | 236.0 |
BPS | 69.4 | 111.0 | 605.3 | 803.7 | 1,000.9 |
売上高は一時落ち込みましたが、利益は堅調に推移しています。
2018年から2022年までの売上高のCAGRは35.3%になっているよ!
急速な成長の裏には、テレワーク導入などによるDX関連市場の拡大があります。
また、会社側が公表している2023年5月期の業績は、第3四半期時点で増益を達成しているなど順調な様子が伺えます。
利益率の改善が進んでいることにも注目だワン!
2021年5月期からは配当を実施しています。
配当実績は、2021年5月期に38.84円/株、2022年5月期に47.20円/株となっており、いずれも期末配当の年1回となっています。
配当性向は20%を目安としているんだって!
ジーデップ・アドバンスの事業内容
ジーデップ・アドバンスは、研究者や開発者のシステム環境上の課題に対するオリジナルソリューションの提供により、研究や開発を支援することを目的とする「システムインキュベーション事業」を展開しています。
「システムインキュベーション事業」の単一セグメントの中で、「DXサービス」及び「Service&Support」の2つのサービスを提供しています。
※同社の事業内容分析は近日中にアップデートいたします。
直近IPOの初期予想と騰落結果
直近の4月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
Ridge-i | 4/26 | B(1.3~1.5倍) | 2.54倍 |
レオス・キャピタルワークス | 4/25 | B(1.3~1.5倍) | 1.33倍 |
楽天銀行 | 4/21 | C(1.0~1.3倍) | 1.33倍 |
南海化学 | 4/20 | C(1.0~1.3倍) | 1.46倍 |
エキサイトホールディングス | 4/19 | C(1.0~1.3倍) | 1.27倍 |
米国の金融不安などがありますが、日経平均は3万円台を維持するなど好調なこともあって直近のIPOは堅調に推移しています。
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
IPO投資におすすめのネット証券3選
- SBI証券
公式サイト:https://www.sbisec.co.jp/
2021年のIPO取扱数No.1。IPO投資をするなら必ず持っておきたい証券会社です。 - マネックス証券
公式サイト:https://www.monex.co.jp/
IPOが完全平等抽選制なので、初めてのIPO投資でも平等に抽選に参加できます。 - SMBC日興証券
公式サイト:https://www.smbcnikko.co.jp/
主幹事になることが多いので、IPOの割当率が高い証券会社です。