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ナルネットコミュニケーションズ(5870)のIPO初値予想と上場概要紹介

今回はIPO企業の中から、12月25日に東証グロースに上場したナルネットコミュニケーションズ(5870)をご紹介します。

ナルネットコミュニケーションズは、オートリース会社への車両管理・メンテナンスサービスなどを運営する企業です。

想定時価総額は62.9億円で、サービス業のIPOとなっています。

監修者:曽根原 大介
監修者:曽根原 大介

上智大学 外国語学部卒業。在学中に米 San Diego State University ファイナンス学部に留学。FP3級保持。
2019年より株式会社インベストメントブリッジにて投資家向けWebサイトの運営や上場企業のIRコンサルティングを手掛け、現在は社長室 室長。
学生・新卒向けの金融教育活動も実施。日本株やアメリカ株、NISAの投信積立、仮想通貨などに7年以上投資している。

ナルネットコミュニケーションズのIPO基本情報

ここでは上場日や、いろはに投資独自の初値予想を見てみましょう。

上場日12月25日(月)
いろはに投資独自の初値予想C(1.0倍以上1.3倍未満)
※想定価格1,180円から、1,180円~1,534円
企業Webサイトhttps://www.nal-mt.co.jp/
取り扱い証券 岡三オンライン証券岩井コスモ証券SBI証券三菱UFJモルガン・スタンレー証券など

IPO取り扱い数No.1のSBI証券が取り扱っているね!

ナルネットコミュニケーションズのIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格1,180円
仮条件870円~1,040円
ブックビルディング期間12月7日(木)~12月13日(水)
当選発表日12月14日(木)
公開価格1,040円
申込期間12月15日(金)~12月20日(水)
上場日12月25日(月)
初値956円

初値は956円と公開価格の0.91倍となったよ!

ナルネットコミュニケーションズのIPO初値予想

ナルネットコミュニケーションズの評価

ナルネットコミュニケーションズの時価総額は62.9億円と小さく、初値上昇にプラスの要因です。

また業績も過去5年間で強い上昇基調にあり、初値上昇にプラスの要因となります。

しかしVC比率が61%、オファリングレシオは43.6%と高いことは初値上昇にマイナスの要因です。

さらに、年末で上場予定企業が多いことも初値上昇にマイナスの要因となります。

これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍~1.3倍=1,180円~1,534円)と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

初値予想アンケート

想定価格:1,180

投票は終了しました。ご回答ありがとうございます!

詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。

また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。

ナルネットコミュニケーションズの主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名割当率割当株数
みずほ証券87.84%2,321,200株
安藤証券1.74%45,900株
岩井コスモ証券1.74%45,900株
岡三証券1.74%45,900株
SBI証券1.74%45,900株
東京東海証券1.74%45,900株
野村證券1.74%45,900株
三菱UFJモルガン・スタンレー証券1.74%45,900株

\IPO取扱数No.1/

当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…

この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。

IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。

以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。

証券会社名 取扱数 主幹事数 抽選方法 事前入金
SBI証券 89 13
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
必要
楽天証券 65 0 完全平等抽選 必要
SMBC日興証券 47 24 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て 必要
松井証券 55 0 配分予定数量の70%以上を抽選 不要
岡三証券 38 0 取引実績に応じて優遇抽選 不要
マネックス証券 60 0 完全平等抽選 必要

※取扱数、主幹事数は2022年のデータ

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!

大株主情報

大株主の状況は以下の通りで、ジャフコのファンドによる投資が6割近くになっています。

株主名比率
ジャフコSV6投資事業有限責任組合無限責任組合員 ジャフコ グループ(株)47.35%
Mobility & Maintenance Japan (株)代表取締役 合六 渉34.56%
ジャフコSV6-S投資事業有限責任組合無限責任組合員 ジャフコ グループ(株)11.83%
JIA1号投資事業有限責任組合無限責任組合員 JPE第2号(株)1.13%
あいぎんベンチャーファンド2号投資事業有限責任組合無限責任組合員 愛知キャピタル(株)1.12%
鈴木 隆志0.72%
東村 大介0.72%
服部 正次0.72%
永冶 健0.72%
大賀 正寛0.27%
上位10名を記載

また、第2位のMobility & Maintenance Japanは伊藤忠商事の子会社で、2023年8月31日付で以下画像の通りジャフコから株式を取得することで同意したことを発表し現在の保有状況に至ります。

IPOナルネットコミュニケーションの株主状況について
伊藤忠エネクス(株)のNew Releaseより
※MMJとはMobility & Maintenance Japanの略

伊藤忠商事・伊藤忠エネクスは11月17日に中古車買取・販売や自動車修理を行うビッグモーターの再建にむけての基本合意書を締結しており、ナルネットコミュニケーションとのシナジーが発生しうることが考えられます。

今後の伊藤忠とBMの関係性にも要注目だね!

ナルネットコミュニケーションズの業績情報

ナルネットコミュニケーションズ業績1
ナルネットコミュニケーションズの業績3
EPSは左軸、BPSは右軸
決算期2022年3月2023年3月
売上高6,4187,027
成長率+9.5%
経常利益389492
成長率+26.5%
経常利益率6.1%7.0%
当期純利益199622
成長率+212.6%
EPS37.8117.9
BPS470.0551.8
目論見書を元に、いろはに投資作成
※2022年3月期より連結決算へ移行。
2023年3月期より子会社の旧ナルネットコミュニケーションズを吸収合併したため連結決算を廃止。
2023年8月27日付で普通株式1株につき100株の株式分割を実施。
表では2022年3月期期首に株式分割が行われたものとして算定した値を記載。

決算の移行が続いており業績について単純に比較することはできませんが、2023年3月期の売上高成長率は9.5%、経常利益成長率は26.5%と高くなっています。

参考値にはなりますが、当時唯一の子会社であった旧ナルネットコミュニケーションズの2019年3月期の売上高は5,207百万円で、2023年3月期の売上高とで年平均成長率(CAGR)を算定すると、売上高のCAGRは7.8%と堅調な成長を見せています。

2023年3月期の当期純利益が経常利益を大きく上回っていますが、これは子会社の合併による抱合せ株式消滅差益によるものです。

ジャフコからの投資を受けた2019年から継続的に成長しているみたいだね!

ナルネットコミュニケーションズの事業内容

ナルネットコミュニケーションズはオートリース企業をはじめとする法人(自動車関連企業)・個人ユーザーに対する車両管理やメンテナンス管理事業を行っていて、以下のようなサービスを展開しています。

オートリースとは?

契約者の選んだ新車をカーリース会社、レンタカー会社が購入し契約者は月々決められた使用料金をカーリース会社、レンタカー会社に支払ってその車を利用するシステム。

メンテナンス受託事業

  • メンテナンス管理
  • 車両管理

MLS(マイカーリースサポート)受託事業

BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業

その他

ナルネットコミュニケーションズの事業内容1
目論見書より引用

上記の図にある通り、同社の自動車関連BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業の売上を大きく占めるのがメンテナンス受託事業であり、リースサービス業者と整備工場を仲介する役割を担っています。

ナルネット事業内容2
目論見書より引用

全国の工場とのネットワークは大きな強みだワン!

直近IPOの初期予想と騰落結果

直近の10月、11月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

企業名上場日初値予想初値騰落結果
バリュークリエーション11/22B(1.3~1.5倍)1.73倍
Japan Eyewear Holdings11/16D(1.0倍未満)0.93倍
DAIWA CYCLE11/8B(1.3~1.5倍)1.12倍
ドリーム・アーツ10/27B(1.3~1.5倍)1.13倍
笑美面10/26C(1.0~1.3倍)1.45倍

日経平均が足踏みした中、初値が公開価格を下回ったIPO銘柄もありました。

ですが、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。

IPO投資におすすめのネット証券3選

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