今回はIPO企業の中から11月30日に東証グロースに上場するウェルプレイド・ライゼスト(9565)をご紹介します!
ウェルプレイド・ライゼストは、eスポーツイベントの企画と制作を行っている企業です。
面白法人カヤックの連結子会社で、「eスポーツの力を信じ、価値を創造し、世界を変えていく」をミッションとしています。
想定時価総額は28.8億円で、東証グロースに上場します。
IPO概要・初値予想
まず、 ウェルプレイド・ライゼストの初値予想、およびIPO概要について以下の4つを解説していきます。
同社を購入検討している方は、ご確認ください。
IPO評価・初値予想
eスポーツ関連の事業内容で注目度が高まっています。
eスポーツ市場の拡大に伴って、売上高は大幅な成長をしています。
また、昨期から黒字化を達成しており、今期は増益を達成する見込みとなっています。
一方で、想定価格を基にしたバリュエーションでは多少割高感がある点は懸念点として挙げられます。
これらの点から、IPO評価: B(予想レンジ1.3倍~1.5倍)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
初値予想の方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事をご覧ください。
株価算定に役立つバリュエーションの数値は以下のようになっています。
項目 | 倍率 |
---|---|
調整後BPS(円) | 117.1 |
調整後PER(倍) | 35.1 |
調整後PBR(倍) | 9.1 |
調整後PSR(倍) | 1.7 |
取り扱い証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は以下の通りです。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
SBI証券(主) | 91.37% | 453,400株 |
大和証券 | 4.33% | 21,500株 |
松井証券 | 0.87% | 4,300株 |
マネックス証券 | 0.87% | 4,300株 |
楽天証券 | 0.87% | 4,300株 |
岩井コスモ証券 | 0.42% | 2,100株 |
Jトラストグローバル証券 | 0.42% | 2,100株 |
極東証券 | 0.42% | 2,100株 |
東洋証券 | 0.42% | 2,100株 |
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どの証券会社が良いのか詳しく知りたい方は「IPO投資におすすめの証券会社ランキング」をご覧ください!
日程・価格
IPOの日程は以下のようになっています。
ブック・ビルディング期間 | 11月11日(金)~11月17日(木) |
当選発表日 | 11月18日(金) |
申込期間 | 11月21日(月)~11月25日(金) |
上場日 | 11月30日(水) |
続いて、価格は以下のようになります。
仮条件 | 1,070円〜1,170円 |
公開価格 | 1,170円 |
初値 | 6,200円 |
IPO企業の初値や騰落率に関しては、「IPO初値・騰落率結果【2022年】」をご覧ください。
大株主
株主の状況は以下のようになっています。
株主名 | 比率 |
---|---|
株式会社カヤック | 58.91% |
谷田 優也 | 9.06% |
髙尾 恭平 | 9.06% |
副島 雄一 | 9.06% |
古澤 明仁 | 2.83% |
原田 清士 | 2.27% |
浅野 洋将 | 1.89% |
鈴木 文雄 | 1.42% |
若山 史郎 | 1.32% |
坂田 潤 | 0.94% |
企業概要
事業内容
ウェルプレイド・ライゼストはeスポーツ専業の会社として3つのサービスを展開しています。
クライアントワーク
eスポーツイベントを企画・運営を行う、フロー型の受託事業となっています。
プロリーグからコミュニティイベントまで年間100件、30タイトル以上の案件を実施してきた業界最大手の制作実績があります。
また、eスポーツに特化した専用のスタジオ・施設があり、ワンストップでイベント開催ができる点が強みです。
社員が現役のゲーマーだからこそ、プレイヤーの視点で考えることができるんだ!
パートナーソリューション
eスポーツ選手・実況者・解説者等の「人」のサポートを軸としたサービスです。
スポンサー仲介やキャスティング、インフルエンサーマーケティングなどのサービスがあり、委託料による収益を得ています。
切り抜き動画に関してのガイドライン制定など、インフルエンサーが気になる問題を解決してくれるんだ!
eスポーツに関わるパートナー数を増やしていくと同時に、活躍の機会を提供してパートナーが生み出す価値を向上させ、事業成長していきます。
また、クライアントワーク事業と合わせてキャスティングと活躍の場の供給を行うことで、コンテンツのクオリティ向上や独自ノウハウ蓄積といったシナジーを生んでいます。
シナジーとポートフォリオを活かした経営で、アップサイドある収益成長が狙えるんだワン!
ビジネスデザイン
eスポーツの新たな価値を創造していくための新規事業をつくりあげるサービスです。
eスポーツを通じた事業開発、市場開拓を行います。
人気ゲーム「第五人格」を過去に採用したオリジナルeスポーツイベント「LIMITZ」の開催などがこの事業に含まれるよ。
この事業では、スポンサー収益や間接市場からの収益を得ています。
蓄積したノウハウを活かしてeスポーツ × 他領域での新規事業を展開することが期待されます。
決算情報
次に決算状況を見ていきましょう。
eスポーツ市場が堅調に拡大し、イベント受託の案件数や単価も大きくなったことで、売上高を飛躍的に伸ばしています。
2021年2月に株式会社ライゼストとの合併に伴う業界での影響力やサービス品質の向上等も好業績に寄与しています。
eスポーツ市場は年平均20%程度で成長していますが、同社はそれ以上の成長を達成しています。
市場を牽引していくことが期待されるね!
また、事業拡大に伴う売掛金の増加や株式会社ライゼストを吸収合併したことによるのれんの増加によって資産額が著しく増加しています。
それに伴って、自己資本比率が低下しましたが、前期・今期ともに改善されています。
eスポーツ市場の成長や株式会社ライゼストとの合併による事業規模と採用の拡大で販管費が増加しました。
しかし事業は好調で、増加した販管費を吸収して増益を達成しています。
パートナーソリューションサービスのストック型収益の構築による利益基盤の安定化が期待されます。
成長余地が大きいと、上場後の株価に期待ができるね!
企業からのメッセージ
上場後、企業様へインタビューを実施できた際に掲載致します。
いろはに投資のTwitterフォロー、LINE公式アカウントを登録しておいて欲しいワン!
経営陣
同社の役員は10名(うち女性1名)おり、その中から抜粋で役員の経歴を紹介します。
代表取締役 谷田 優也
2004年4月 株式会社マリノ 入社
2008年1月 株式会社ファーストビット 入社
2010年9月 株式会社角川コンテンツゲート 入社
2012年7月 株式会社エンターブレイン 転籍
2013年6月 株式会社マーベラス 入社
2015年11月 当社設立 代表取締役 就任(現任)
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は以下のページもご覧下さい。
IPO投資をするなら開いておきたい証券口座
- SBI証券
公式サイト:https://www.sbisec.co.jp/
2021年のIPO取扱数No.1。IPO投資をするなら必ず持っておきたい証券会社です。 - マネックス証券
公式サイト:https://www.monex.co.jp/
IPOが完全平等抽選制なので、初めてのIPO投資でも平等に抽選に参加できます。 - SMBC日興証券
公式サイト:https://www.smbcnikko.co.jp/
主幹事になることが多いので、IPOの割当率が高い証券会社です。
※本記事は2022年11月8日時点の情報を元に作成されています。
※本記事内で紹介されている意見は個人的なものであり、記事の作成者その他紹介企業等の意見を代表するものではありません。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の商品や手法を推奨するものではありません。投資に関する意志決定はご自身の判断にてお願い致します。