2022年3月には10社が新規上場予定となっています。
今回は、3月17日に東証2部に上場予定の守谷輸送機工業(6226)をご紹介。
守谷輸送機工業株式会社は1950年に設立された、エレベーターの営業、設計、製造、修理、改修工事等を行う会社です。
想定時価総額は約134億円で、東証2部に上場します。
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IPO概要・初値予想
まず、守谷輸送機工業の初値予想、およびIPO概要について以下の4つを解説していきます。
- IPO評価・初値予想
- 取り扱い証券
- 日程・価格
- 株主構成
同社を購入検討している方は、ご確認ください。
IPO評価・初値予想
IPO評価:D(予想レンジ ~1.0倍)
業績が緩やかに伸びており安定感もありますが、オファリングレシオが高めです。
創業70年以上の老舗企業ということもあり、急激な変化は起きにくいでしょう。
ウクライナ問題等の影響で相場が不安定になっており、慎重な判断が必要です。
これらの点から、IPO評価:D、予想初値レンジ:~1.0倍と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
取り扱い証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は以下の通りです。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
SMBC日興証券(主) | 90.43% | 4,430,400株 |
東海東京証券 | 2.61% | 127,800株 |
三菱UFJ モルガン・ スタンレー証券 | 2.61% | 127,800株 |
みずほ証券 | 2.61% | 127,800株 |
マネックス証券 | 0.87% | 42,600株 |
SBI証券 | 0.87% | 42,600株 |
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日程・価格
IPOの日程は以下のようになっています。
抽選申込期間 | 3月2日(水)~3月8日(火) |
当選発表日 | 3月9日(水) |
購入申込期間 | 3月10日(木)~3月15日(火) |
上場日 | 3月17日(木) |
続いて、価格は以下のようになります。
仮条件 | 730~810円 |
公募価格 | 810円 |
初値 | 820円 |
大株主
株主の状況は以下のようになっています。
株主名 | 比率 |
---|---|
(株)M2W | 35.28% |
守谷 貞夫(社長) | 19.05% |
守谷 順子 | 14.95% |
濵 芽久実 | 7.70% |
戸塚 昌代 | 7.38% |
守谷 和香子 | 7.38% |
(株)横浜銀行 | 1.86% |
日本生命保険相互会社 | 1.40% |
MTE従業員持株会 | 1.31% |
朝日生命保険相互会社 | 0.93% |
企業概要
事業内容
守谷輸送機工業はメーカーとサービサーの両方の顔を持つ総合エレベーター企業です。
製品供給にとどまらず、メンテナンスや入れ替え更新も行う、循環的なビジネススキームを展開しています。
エレベーターのプロフェッショナルだね!
荷物用エレベーター
同社はエレベーターの中でも、特に国内向けの荷物用エレベーターを中心に事業を展開してきました。
冷凍・冷蔵庫向けエレベーターや自動車用エレベーターなど、顧客の様々なニーズに対応します。
船舶用エレベーター
船舶用エレベーターは造船会社から受注し、大型の外航船やフェリーなどに設置されます。
船舶用は建物用と異なり、船の揺れに耐える構造や防錆性能などが求められます。
現在、国内だけでなくアジア市場でも事業展開しています。
保守・修理
同社では、エレベータートラブルに対して365日24時間対応の拠点の全国設備やコールセンターの整備をしています。
このような高度なネットワークの整備は後発企業にとって参入障壁となり、同社に優位性があると言えます。
この他にも、契約を締結して、定期点検やメンテナンスを行うサービスもしているんだワン!
決算情報
続いて、同社の業績を見てみます。
売上高は緩やかですが、上昇傾向にあります。
これはコロナ禍でも、主力の国内荷物用エレベーター事業が好調だったためです。
総資産額は緩やかに伸びていますが、それに比べ純資産額は急激に増加しています。
そのため、自己資本比率は53.7%に上昇し、財務健全性が高まりました。
利益率はほぼ一定で、売上高の伸びに合わせて経常利益や当期純利益の額は伸びています。
eコマース市場の拡大や物流施設の大型化、生産拠点の国内回帰など、同社にとっては追い風が吹いており、さらなる成長も見込まれます。
サプライチェーンの維持やDX推進の施策に注目だワン!
経営陣
同社の役員は12名おり、その中から抜粋で役員の経歴を紹介します。
守谷 貞夫 代表取締役社長
1964年4月 株式会社神戸製鉄所 入社
1969年12月 守谷輸送機工業株式会社 入社 社長室長
1970年4月 同社 常務取締役
1974年9月 同社 専務取締役
1983年6月 同社 代表取締役社長(現任)
2003年5月 一般社団法人神奈川経済同友会幹事(現任)
2012年5月 東京エレベータ工業協同組合理事長(現任)
宮本 公夫 常務取締役営業本部長兼業務部長
1987年12月 日本ベルハウエル株式会社 入社
1989年11月 守谷輸送機工業株式会社 入社
2004年7月 同社 同社取締役東京支店長
2010年6月 同社 常務取締役
2020年4月 同社 常務取締役営業本部長兼業務部長 (現任)
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は以下のページもご覧下さい。
※本記事は2022年3月1日時点の情報を元に作成されています。
※本記事内で紹介されている意見は個人的なものであり、記事の作成者その他紹介企業等の意見を代表するものではありません。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の商品や手法を推奨するものではありません。投資に関する意志決定はご自身の判断にてお願い致します。