2022年7月には4社が新規上場予定となっています。
今回は7月28日に上場予定のHOUSEI(5035)をご紹介します!
株式会社HOUSEIは、受託システム開発事業、越境EC事業を展開している企業です。
想定時価総額は27.0億円で、東証グロースに上場します。
IPO概要・初値予想
まず、HOUSEIの初値予想、およびIPO概要について以下の4つを解説していきます。
- IPO評価・初値予想
- 取り扱い証券
- 日程・価格
- 株主構成
同社を購入検討している方は、ご確認ください。
IPO評価・初値予想
IPO評価:B(予想レンジ1.3~1.5倍)
紙媒体のメディア業界へのITサービスを提供している企業の上場です。
業績は堅調に推移しています。
しかし紙媒体メディアが斜陽産業であり、将来性に欠けている点が懸念されます。
また同時期に複数のIPOが予定されていることから、資金の分散も予想されます。
これらの点から、IPO評価:B、予想初値レンジ: 1.3~1.5倍と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
初値予想の方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事をご覧ください。
取り扱い証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は以下の通りです。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
みずほ証券(主) | 88.71% | 1,849,500株 |
SBI証券 | 8.70% | 181,300株 |
楽天証券 | 0.87% | 18,100株 |
あかつき証券 | 0.43% | 9,000株 |
いちよし証券 | 0.43% | 9,000株 |
松井証券 | 0.43% | 9,000株 |
マネックス証券 | 0.43% | 9,000株 |
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どの証券会社が良いのか詳しく知りたい方は「IPO投資におすすめの証券会社ランキング」をご覧ください!
日程・価格
IPOの日程は以下のようになっています。
抽選申込期間 | 7月11日(月)~7月15日(金) |
当選発表日 | 7月19日(火) |
購入申込期間 | 7月20日(水)~7月25日(月) |
上場日 | 7月28日(木) |
続いて、価格は以下のようになります。
仮条件 | 380~400円 |
公募価格 | 400円 |
初値 | 580円 |
大株主
株主の状況は以下のようになっています。
株主名 | 比率 |
---|---|
佰瑞祥鴻(香港)有限公司 | 38.28% |
KSK合同会社 | 37.76% |
EPSホールディングス株式会社 | 14.68% |
メディカル・データ・ビジョン株式会社 | 3.06% |
篠崎弘美 | 1.94% |
石自力 | 0.50% |
芦野雄一 | 0.23% |
胡奎 | 0.16% |
古市健 | 0.12% |
羽入友則 | 0.11% |
企業概要
事業内容
HOUSEIは新聞社を中心とした企業顧客に対して、顧客ごとにカスタマイズされた情報システムの構築、運用及び保守を提供する業務を中心に行なってきました。
現在は事業内容の多角化を進めており、以下2つの事業を中心に展開しています。
- 情報システム事業
- 越境EC事業
では、それぞれの事業についてご紹介します。
情報システム事業
紙媒体メディア向けの受託システム開発を従来より行なっています。
しかし紙媒体メディアの需要減少に伴い、メディア領域で培った強みを活かして新規領域の顧客獲得や新規事業にも注力しています。
メディア業界で培った技術力を活かし、金融・製造・小売業等にもシステムを提供しているワン!
越境EC事業
同社グループの子会社が「越境ECプラットフォーム24ABC」を運営しています。
こちらは中国の消費者向けに日本製品を販売するECショップ向けプラットフォームです。
越境EC需要は拡大していて、更なる成長が期待できるね!
経済産業省「内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業」によると、世界の越境EC市場規模は2020年の9,123億ドルから、2027年には4兆8,561億ドルにまで成長すると予測されています。
7年間で5倍以上の成長が予想されているんだね!
決算情報
続いて、同社の決算情報を見ていきましょう。
同社は、売上高、資産額ともに堅調に推移しています。
毎年およそ10%ずつ売上高を伸ばしており、安定した成長が確認できます。
また、2021年12月期の自己資本比率は60.0%と高水準で、財務的に安定している企業と言えるでしょう。
決算期 | 自己資本比率 |
---|---|
2020年12月期 | 57.3% |
2021年12月期 | 60.0% |
2022年12月期 第1四半期 | 65.1% |
企業からのメッセージ
上場後、企業様へインタビューを実施できた際に掲載致します。
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経営陣
同社の役員は8名おり、その中から抜粋で役員の経歴を紹介します。
代表取締役 管 祥紅
1989年9月 日本プロセス㈱ 入社
1992年4月 住友金属工業㈱ 入社
1996年3月 当社設立 代表取締役社長(現任)
2017年9月 KSK合同会社設立 代表社員(現任)
2018年4月 方正株式(武)科技開発有限公司 董事(現任)
2018年6月 24ABC㈱ 設立 代表取締役社長(現任)
2018年10月 佰瑞祥鴻(香港)有限公司設立 総経理(現任)
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は以下のページもご覧下さい。
※本記事は2022年7月8日時点の情報を元に作成されています。
※本記事内で紹介されている意見は個人的なものであり、記事の作成者その他紹介企業等の意見を代表するものではありません。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の商品や手法を推奨するものではありません。投資に関する意志決定はご自身の判断にてお願い致します。