・9月に新規上場する企業を知りたい!
・注目企業はどれだろう?
このようなお悩みを解決します。
本記事の結論
- セーフィーはクラウド録画型映像プラットフォームの開発・運営をしている。
- セーフィーは2014年の創業以降、大きく飛躍している
- 投資家からの高い期待に応えられるかが今後の注目点。
2021年9月には14社が新規上場予定となっています。
その中から、いろはに投資編集部が気になる企業を徹底分析していきます。
今回は、9月29日にマザーズ上場予定のセーフィー(4375)をご紹介。
セーフィーはどんな会社?
セーフィーってどんな会社なんだろう?
セーフィーは、「映像から未来をつくる」というビジョンのもと、2014年に設立されました。
カメラの映像をクラウド化することで、誰もが活用できる映像プラットフォームを提供しています。
あらゆる映像デバイスとインターネットを繋ぎ、データ化することでユーザーの意思決定をサポートする企業です。
事業内容
セーフィーは、クラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」の開発・運営および関連サービスの提供を行っています。
「Safie」はカメラで撮影した映像を安全性の高いクラウドプラットフォームで管理し、高画質で視聴ができるサービスです。
「Safie」は多数のカメラに対応していてます。
そして、インターネット環境があれば、PCやスマホからどこでも映像を視聴することができます。
また、AIを利用した分析や学習も可能です。
このサービスを使うとどんなことができるのかな?
以下の画像で「Safie」の活用事例が紹介されているので、見てみましょう。
病院、飲食店、コンビニ、工事現場…たくさんの業界で活用しているんだね!
現在、「Safie」を導入している企業は増えており、ユニクロ、GU、焼肉ライクなどの有名企業でも導入されています。
様々な業界で既に導入されており、これからも拡大していくと考えられます。
業績推移
続いて、セーフィーの業績推移を見てみましょう。
どんどん売上高は上昇しているね!
今年度も過去最高を更新しそうだね!
2014年の創業以降、大きく飛躍していることがわかります。
気になる利益については先行投資がかさんでおり、ずっと赤字でした。
しかし、今期は2Q時点で黒字を確保しています。
資産の状況も見てみよう!
売上高上昇に伴って資産も拡大しています。
純資産比率は60%を超えており、財務の健全性は高いといえます。
セーフィーの成長性は?
同社の成長性を考えるにあたって、市場のトレンドや同社の立ち位置を見ていきましょう。
市場の成長性
同社は、クラウドカメラサービス市場に属しています。
この市場の成長性について、Yano ICTでは以下のように記述(一部抜粋)されています。
2019年の監視カメラの世界市場規模は、メーカー出荷数量ベースで64,800千台(前年比120.0%)となった。
2017年以降、国内のクラウドカメラサービス市場は急成長している。現在はBtoBでの需要が拡大しており、とくにマンションや駐車場の管理、工事現場や河川の監視などでの利用が進んでいる。
加えて、イニシャルコストが抑えられることなどから、今まで監視カメラが導入されていなかった小規模店舗や飲食店、歯科医院や診療所、不動産・マンション、小規模オフィス、公益的活用(河川管理など)等への普及拡大が見込まれる。
今後はマーケティング用途での活用や画像解析/AI技術を用いたサービス/ソリューションの展開がさらに加速するだろう。
国内のクラウドカメラサービス市場は急成長している中、「Safie」は2020年のクラウドモニタリング・録画サービス市場の稼働台数ベースで約47.5%のシェアを獲得しています(同社目論見書より)。
同社はNTTグループやSECOMグループなど優良企業を販売パートナーに抱えており、効率的に営業網を獲得できている点も強みと言えますね。
他社比較
クラウドカメラサービス業界での上場企業とセーフィーを比較してみました。
神田通信機はJASDAQに、高千穂交易は東証1部に上場していますが、セーフィーは大幅に想定時価総額で上回っています。
セーフィーは東証マザーズに上場しますが、時価総額では今後プライム市場を目指せる規模と言えますね。
直近1年間の売上高成長率も目を見張るね!
セーフィーは売上高成長率がとても高いですが、他社を見るとこれは「クラウドカメラサービス業界が好調」という理由だけではなさそうですね。
むしろ、同社の成長率は業界でもトップクラスなので、同社独自の成長戦略を持っていると言えるでしょう。
PERも高くなっているね。
一般的に、PERが高いと「割高」だと判断されます。
PERが高いということは、投資家からの成長期待が高いということ。
投資家からの高い期待に応えられるかどうかが今後の注目点となりそうですね。
課題
上記のように、市場環境や売上高成長率から、同社は今後も大きな成長が期待されます。
ただし、今後の事業展開ではリスクとなる事項もあるので、こちらについても確認しましょう。
同社の目論見書では、以下のようなリスクについて言及されています。
- クラウドは、ソフトウェア販売における新しい方法・概念と認知され、浸透が進みつつあります。一方で、今後クラウドを扱う企業レベルの競争も激化する恐れがあります。
- エンジニアを積極的に採用し開発にあたっておりますが、現時点では収益貢献は少なく、先行投資の位置づけとなっております。今後も、収益化が上手く進まない場合や、当該分野に関係する法規制に新たに服することになる場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
激化が予想される業界で優位性を保てるかが課題だね!
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セーフィーのIPO概要
セーフィーのIPO概要について、以下の2つを解説していきます。
- 日程・価格
- 株主構成
同社を購入検討している方は、ぜひ確認してみてください。
日程・価格
日程・価格については以下の通りです。
抽選申込期間 | 9月10日(金)~9月16日(木) | |
当落発表日 | 9月17日(金) | |
購入申し込み期間 | 9月21日(火)~9月27日(月) | |
上場日 | 9月29日(水) | |
公募株数 | 3,297,700株 | |
売出株数 | 5,711,000株 | |
公募価格 | 未発表 |
公募価格については未発表なので、続報を待ちましょう。9/17(金)に発表予定です。
以下のIPOスケジュールページでは、他のIPO企業のスケジュールも確認できます。
大株主
株主構成については以下の通りです。
株主名 | 比率 |
---|---|
佐渡島隆平 (社長) | 29.27% |
下崎守朗 | 12.45% |
ソニーネットワ-クコミュニケーションズ(株) | 11.04% |
森本数馬 | 8.68% |
オリックス(株) | 6.19% |
キヤノンマーケティングジャパン(株) | 6.19% |
31VENTURES-グローバル・ブレインー(同) | 4.95% |
関西電力(株) | 4.57% |
古田哲晴 | 1.36% |
NTTインベストメント・パートナーズF3号投組 | 0.95% |
セーフィーの分析結果【まとめ】
セーフィーについて色々なことが知れたよ!
最後に、本記事で押さえておくべきポイントを3点にまとめます。
- セーフィーはクラウド録画型映像プラットフォームの開発・運営をしている。
- セーフィーは2014年の創業以降、大きく飛躍している
- 投資家からの高い期待に応えられるかが今後の注目点。
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※本記事は2021年9月9日時点の情報を元に作成されています。参考サイト:JPX(新規上場会社情報)、セーフィーHP。
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