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【21年4月の注目IPO】サイバートラストを分析!

・今月はどんな企業が新規上場したのかな?
・中でもサイバートラストが気になるな…。

このような疑問にお答えします。


本記事の結論

  • 日本初の電子認証サービスを展開
  • 最先端のIoTセキュリティ事業も手がける
  • 過去3年間の業績は右肩上がり

こんにちは、いろはに投資編集部です。

2021年4月には計11社の企業が新規上場をし、その中でも注目の3社を以下の記事でご紹介しました。

IPO銘柄に投資したい人にとって、事業内容や経営戦略を理解するのは大切です。

そこで今回は注目3社より、サイバートラスト(マザーズ:4498)を紹介します。

サイバートラストとは

サイバートラストとは

どんなことをやっている会社なんだろう?

サイバートラストは2000年6月に設立された、認証・セキュリティサービス等を提供している会社です。

CEOを務める眞柄泰利氏はソフトバンクの出身で、株式の約70%はソフトバンク系のSBテクノロジーが保有しています。

さらに注目すべきは、ITインフラ事業に関わる高い技術力を活かし、IoTなど先端分野でのサービスも推進していること。

今後ますます進展が期待される分野ということもあり、今後の動向を注視していく価値のある企業と言えるでしょう。

経営理念・ミッション

経営理念:信頼とともに

ミッション:ITインフラに関わる専門性・中立性の高い技術で、安心・安全な社会を実現します

ビジネスにおいて必須な「信頼性」を重視した経営方針からも、誠実な印象が見受けられますね。

事業内容

どうやって理念・ミッションを事業に落とし込んでいるの?

サイバートラストの事業内容は、大きく分けて以下の3つです。

  • 認証・セキュリティ事業
  • IoT事業
  • Linux/OSS事業

信頼される認証局の運営や、安心・安全なIoT社会の実現など幅広い事業に取り組んでいます。

順に詳しくチェックしていきましょう。

①認証・セキュリティ事業

IT化が進展していくにあたり、企業のセキュリティ対策は経営にも直結する重要課題です。

同社は国内20 年以上の運用実績を誇る商用電子認証局として、SSL/TLS サーバー証明書などのパブリック証明書サービスを提供しています。

さらに電子証明書の実績や経験を活用し、下記のような情報セキュリティサービスまで総合的に提供している点に注目です。

  • 電子認証局アウトソーシングサービス
  • iTrust 本人確認サービス
  • 電子契約サービス
  • 情報セキュリティコンサルティング
  • 脆弱性診断サービス

認証・セキュリティ事業は、サイバートラストの中でも特に注力している事業だと言えますね。

セキュリティ関連の需要はまだまだ高まりそう!

②IoT事業

離れた場所からネットワークを通じて機器を操作できるなど、モノがインターネット接続されるIoTは発展し続けています。

便利で豊かな暮らしが手に入る一方、IoT機器のセキュリティ管理はまだまだ整備しきれていないのが現実。

サイバートラストのEM+PLSは、下記の通りIoT製品を長期的に利用するためのサービスを提供しています。

  • EMLinux
    →IoT・組込み用のLinux OS
  • セキュア IoT プラットフォーム
    →IoTのライフサイクルをトラストチェーンで保護
  • Vdoo Vision
    →IoT・組込み機器に特化した脆弱性を可視化するサービス

企業のセキュリティ対策に取り組んできて培ったノウハウを、IoT時代に活かせるのは魅力的ですね。

IoTが普及すれば、もっと同社のサービスが使われるかも!

③Linux/OSS事業

サイバートラストはオープンソースのOSである、Linux関連の事業も展開しています。

LinuxはWindowsやMac OSと同じく、コンピュータの動作に必要なソフトウェアだワン!

本事業で提供している主要なサービスとしては、下記の通り。

  • MIRACLE LINUX
    →高い信頼性を追求した商用Linux OS
  • MIRACLE ZBX
    →「Zabbix」ベースの統合監視ツール
  • Linux アドバイザリ サポート
    →Linux関連トラブルのサポート

中でもMIRACLE LINUXは、日本企業に最適な信頼性・安全性・可用性・セキュリティ機能を兼ね備えている点からも注目です。

日本版Linuxを提供する企業は少数なため、同社は上手くポジションを確立していると言えるでしょう。

サイバートラストの知名度向上にも繋がりそうだね!

業績情報

サイバートラストの過去3年間の業績を、以下にまとめました。

19年3月期20年3月期21年3月期
売上高(百万円)4,1684,4214,895
営業利益(百万円)非開示537574
経常利益(百万円)440535715
当期純利益(百万円)207350408
1株あたり純利益(円)57.3495.82111.70
百万円以下切り捨て、同社有価証券報告書・決算短信より

売上も利益も順調に増えているみたい!

4月23日に発表した最新の決算(21年3月期)では、 テレワーク導入拡大により「デバイスID」が好調に推移、システム監視ソフト「MIRACLE ZBX」販売好調など、順調に業績を拡大しました。

経営戦略

サイバートラストは経営戦略として、「トラストサービスプロバイダーとしてのグローバル企業を目指す」を掲げています。

とはいえ新型コロナウイルスの影響により、内外経済に対する先行きの不透明な状況が続いているのが現状です。

このような経営環境でも、同社の方針である「ヒト」「モノ」「コト」の正しさを証明していく姿勢に変わりはありません。

デジタル社会における多彩なサービスの安心・安全な利用を支援する企業として、IoT関連などの施策を展開していきます。

世界のトレンドでもあるIoT事業で、どんな成長を遂げていくのか注目だワン!

課題

サイバートラストが課題として認識しているものは以下の通りです(抜粋)。

  • 新型コロナウイルスの感染拡大の影響に対する対策
  • 当社グループ事業を支える人材の獲得と育成
  • 合併会社と被合併会社の経営資源統合を通じたシナジー発揮
  • 事業機会をとらえた新規事業の立ち上げと育成

コロナ禍においても業績を伸ばす方法を模索したり、事業拡大に取り組んだりと積極的な姿勢が見られます。

IT業界は変化が激しいから、時代の流れに合った変化・成長は不可欠だね!

サイバートラストのIPO概要(日程・価格・株主構成等)

サイバートラストのIPO概要

サイバートラストのIPO概要について、以下の2つを解説していきます。

  • 日程・価格
  • 株主構成

同社の株を購入するか検討している方は、ぜひ確認してみてください。

日程・価格

既に上場済みですが、日程・価格については以下の通りでした。

申込期間3月31日(水)~4月5日(月)
当落発表日4月6日(火)
購入申し込み期間4月7日(水)~4月12日(月)
上場日4月15日(木)
公募株数25万株
売出株数38万2,500株
公募価格1,660円
参考情報のため、詳細日程は各証券会社にてご確認下さい

株主構成

株主構成については以下の通りです。

株主比率
(株)SBテクノロジー71.92%
(株)日本電気6.12%
(株)オービックビジネスコンサルタント6.12%
(株)ラック6.12%
(株)NTTデータ1.75%

IPO取扱証券会社
みずほ証券(主)、SBI証券大和証券楽天証券など

\IPO銘柄に強いのはSBI証券/

SBI証券

サイバートラストの分析結果:まとめ

サイバートラストの分析結果

サイバートラストに興味が湧いたよ!

サイバートラストの分析結果について解説してきました。

最後に、本記事で押さえておくべきポイントを3点にまとめます。

  • 日本初の電子認証サービスを展開
  • 最先端のIoTセキュリティ事業も手がける
  • 過去3年間の業績は右肩上がり

国内でも最長の運用実績を誇る商用電子認証局サービスをはじめ、新時代を担うIoT分野等でも成長が見受けられます。

サイバートラストの今後の展開から目が離せませんね。

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