FXのおすすめ最大レバレッジは？現役トレーダーが解説

このような悩みを解決します。

---

この記事の結論

• 全ての国内FX会社は個人取引のレバレッジが最大25倍
• 最適なレバレッジは取引スタイルにより異なる
• 資金管理を考えるとレバレッジ25倍で十分

---

国内FX会社のレバレッジは個人取引の場合、最大25倍です。

実は1回の取引の損失額をコントロールする資金管理の観点では、25倍は十分な数字です。

とはいえ何も考えずに取引していると過度なレバレッジでの取引になる傾向があり、初心者を含めてレバレッジの知識を持つのは必須。

こちらの記事では、FXのレバレッジや適切なレバレッジについて解説しました。

レバレッジを含めた幅広い観点から評価の高いサービスを知りたい方は、「FXおすすめ口座ランキング」を要チェックです。

FXのおすすめ最大レバレッジを3パターンで計算

FX取引でのおすすめの最大レバレッジは、取引スタイルにより異なります。

1日に数pipsを狙い何度も取引を繰り返すスキャルピングの場合、損切り幅も狭いため高いレバレッジが可能です。

一方、1回の取引で数十pips以上を狙うスイングトレードの場合、損切り幅も広いため低いレバレッジで取引する必要があります。

上記の3パターンで、適切なレバレッジを計算してみました。

損切り10pipsを想定するスキャルピング

スキャルピングは、1回の取引で数pipsを獲得しようとする取引です。

1回の損切り幅10pipsは若干広いともいえますが、勝率重視で取引すれば最終的にプラスでの着地ができます。

投資資金10万円、損切り金額が投資資金の1%に設定する場合。

レバレッジの計算式【（現在のレート×取引数量）÷証拠金】からレバレッジを算出しました。

よって、スキャルピングの場合は14倍がおすすめできるレバレッジです。

損切り20pipsを想定するデイトレード

デイトレードは1日1～3回程度の取引で、15～20程度pipsを得ようとする取引です。

1回の損切りを20pipsとすると、利益と損失の比率が概ね1：1となるため勝率が50%を超えると利益が残ります。

投資資金10万円、 損切り金額を投資資金の1%に設定する場合。

レバレッジの計算式【（現在のレート×取引数量）÷証拠金】からレバレッジを算出しました。

よって、デイトレードの場合は7倍がおすすめできる最大のレバレッジです。

損切り40pipsを想定するスイングトレード

スイングトレードは1週間以上の単位でポジションを持ち、1回数十pips以上の獲得を狙う取引です。

損切り幅をデイトレードの2倍の40pipsとして、上記同様の計算を行いました。

投資資金10万円、 損切り金額を投資資金の1%に設定する場合。

レバレッジの計算式【（現在のレート×取引数量）÷証拠金】からレバレッジを算出しました。

よって、スイングトレードの場合は3.5倍がおすすめできるレバレッジです。

資金管理でリスクを抑えるならレバレッジを低くしよう

個人のFX取引のレバレッジは最大25倍です。

しかし、投資金額に対する取引1回当たりの最大の損失許容額を考えると、必然的にレバレッジは抑えられます。

資金管理の観点では、1回の取引当たりの損失許容額は投資資金の1～5%です。

上記は損失許容額を保守的に投資金額の1%としているため、中級者以上の場合、レバレッジを上げて取引することも可能です。

FXのレバレッジとは【基本情報】

FX取引の正式名称は「外国為替証拠金取引」であり、その名前の通り株式取引とは異なり証拠金取引となります。

証拠金取引は、投資資金でそのまま金融商品を取引する訳ではありません。

投資資金を証拠金として取引会社に預けて、その証拠金にレバレッジをかけて取引します。

例えばレバレッジ100倍に設定できるなら、投資資金＝証拠金1万円で100万円分の取引ができます。

投資資金よりも大きな金額で取引できるため、大きな利益獲得の可能性がある反面、大きな損失を被る恐れも。

FXをはじめとした証拠金取引はレバレッジの存在により、ハイリスク・ハイリターンの取引になりやすいといえます。

国内FX会社のレバレッジは最大どこまでかけられる？

FXのレバレッジは国内FXと海外FXのどちらか、また個人口座と法人口座のどちらを使うのかでも変わってきます。

まずは国内のFX会社について、個人口座、法人口座でかけられるレバレッジの違いを確認しましょう。

個人取引の国内FX会社のレバレッジは最大25倍

個人取引の場合、国内FX会社のレバレッジは最大25倍に規制されています。

そのため国内では、全てのFX会社で個人取引のレバレッジ上限は25倍です。

かつて日本のFX会社も、レバレッジに制限のない時代がありました。

しかし2010年8月に最大50倍、2011年に最大25倍に規制が導入され、現在に至ります。

法人取引の国内FX会社のレバレッジは最大50倍

国内FX会社の個人取引の場合、レバレッジは最大25倍ですが、法人口座のレバレッジは最大50倍です。

そのため、国内FX会社でレバレッジの高い取引を行いたいなら、法人口座で取引するという手段があります。

ただし法人口座という言葉の通り、開設には法人を作っているのが条件。

法人口座を作るにしても、毎年の確定申告が必要など維持の手間がかかるため、個人が法人口座を開設するのはハードルが高いです。

リスクを考えればレバレッジ25倍の国内FX会社で十分

海外FX会社の場合、レバレッジ100倍やレバレッジ1,000倍での取引も可能です。

海外FXの高いレバレッジに比べると、国内FX会社の個人取引は最大25倍のレバレッジしかかけられないため、魅力が低いように感じます。

しかし、海外FX口座を使った1回の取引で証拠金を全て失ってしまう可能性のあるハイレバレッジの取引はギャンブルと同等であり、投資とはいえません。

投資の観点でいえば、国内FX会社の最大レバレッジ25倍でも十分でしょう。

レバレッジ面でおすすめの国内FX会社はある？

国内のFX会社は、個人取引について全社レバレッジが最大25倍に制限されています。

よって、レバレッジはどの国内FX会社でも変わらず1倍〜25倍となり、違いはありません。

とはいえ取引通貨の単位を細かく設定できるFX会社ならば、ポジションサイズのコントロールをしやすいためレバレッジをかけた取引でも微調整しやすいです。

以下ではレバレッジ規制のあるなかで、取引通貨単位の観点から初心者におすすめのFX会社を3社紹介します。

いずれもFX会社で主流となる、1,000通貨単位よりも少額で調整しやすい人気の口座なので、それぞれ見てみましょう。

①SBI FXトレード【ネット証券大手グループで1通貨単位で取引可能】

人気度	★★★★★
口座数	30万口座を突破（2020年9月）
取引単位	1通貨
取り扱い通貨ペア	34種類
スプレッド	1～1,000,000通貨の場合の基準値 ・USD/JPY 0.18銭 ・EUR/JPY 0.48銭 ・GBP/JPY 0.88銭 ※2024年3月19日調査時点
スワップポイント	・USD/JPY 220円 ・EUR/JPY 208円 ・GBP/JPY 280円 ※2024年1月16日時点 、10,000通貨あたり
積立FX	○
スキャルピング	○
自動売買	×

SBI FXトレードは、ネット証券大手のSBIグループが展開するFX会社です。

ネット証券大手が手掛ける安心感に加えて、同社は1通貨単位での取引が可能です。

1通貨単位で取引数量をコントロールできるため、少額資金でも柔軟に資金管理を行い取引ができます。

初心者がFX取引を始めるなら、1通貨単位で取引できるSBI FXトレードがおすすめです。

詳しくは「【1通貨から】SBI FXトレードの評判・口コミは？SBI証券との違いも解説！」の記事をご覧ください。

②松井証券【ネット証券の口座で1通貨単位の取引可能】

口座数	137,207口座（2022年第3四半期時点）
取引単位	1通貨
取り扱い通貨ペア	20種類
スプレッド	・USD/JPY 0.2～1.6銭 ・EUR/JPY 0.5銭〜1.5銭 ※原則固定・例外あり
スワップポイント	・USD/JPY 165円 ・EUR/JPY 119円 ※2023年3月28日時点
公式サイト	https://fx.matsui.co.jp/

ネット証券の松井証券は、自らがFX取引サービスを提供しています。

2021年2月にFXサービスを全面リニューアルして、1通貨単位の取引が可能になりました。

SBI証券と同様に1通貨単位の取引ができる松井証券も、柔軟に資金管理を行いながらの取引が可能です。

株式投資も行いながらFX取引を行うなら、1通貨単位で取引できる松井証券がおすすめとなります。

詳しくは、「松井証券のFXの評判・口コミは？ネット証券が手掛ける1通貨単位のFXサービス」の記事をご覧ください。

③マネーパートナーズ（nano口座）【100通貨単位で緩やかな資金管理可能】

取引手数料	無料
口座開設費用	無料
口座維持費用	無料
クイック入金提携銀行	8行
最小取引単位	10,000通貨 ※パートナーズFXnanoは100通貨
スワップポイント（※1）	米ドル/円：106円 ユーロ/円：156円 メキシコペソ/円：2円
通貨ペア数	28通貨ペア
取引ツール	・クイック発注ボード ・FX取引アプリ ・HyperSpeed Touch ・HyperSpeedNext
提携ニュース・投資コンテンツ	・MarketWin24 ・FXi24 ・Fisco
デモ口座	なし
サポート体制	・電話 ・問い合わせフォーム ・チャット
スマホで本人確認	あり
最短即日取引	最短翌日
キャンペーン（※2）	【内容】最大150万円プレゼント 【条件】FX、まいにち金銀、毎日暗号資産口座の新規開設＋条件達成

SBI FXトレードと松井証券はいずれも1通貨単位で取引できますが、細かい資金管理は面倒、という方も少なくありません。

マネーパートナーズは10,000通貨単位の取引のFX会社ですが、nano口座を開設すると100通貨単位の取引ができます。

100通貨単位で緩やかな資金管理を行いながらFX取引を行うなら、マネーパートナーズのnano口座での取引がおすすめです。

詳しくは「マネーパートナーズFXの評判・口コミは？スワップ/外貨両替サービスも解説！【スプレッドが狭い】」をご覧ください。

FXのレバレッジについてよくある質問3選

FXのレバレッジについて、よく出る質問を以下に3点取り上げました。

FXのレバレッジについて、知識を深めましょう。

レバレッジ取引できるのはFXだけ？

金融商品ではレバレッジをかけて取引すること（証拠金取引）は珍しくありません。

例えば株投資の信用取引、CFD取引、先物取引などレバレッジをかけられる取引は多くあります。

FXに限れば、株式などに比べると為替の値動きは小さいです。

例えば個別株では1日に5%程度動くことは珍しくありませんが、ドル円が1日に5%（例えば100円が105円になる値動き）も変動したら、かなり大きな値動きでしょう。

小さい値動きから利益を得るためにレバレッジをかけて取引している、という面があります。

レバレッジ1倍で取引してもいいの？

レバレッジをかけずに、レバレッジ1倍で取引しても何ら問題はありません。

レバレッジ1倍なら、保有ポジションの損失額の拡大によるロスカットも発生しません。

またレバレッジ1倍で積立FXなど、スワップポイント狙いの低いリスクの投資もできます。

③国内FX会社でハイレバレッジの取引をしたい場合は？

IG証券などがサービス提供する、ノックアウト・オプション取引を利用する方法があります。

海外系FX会社のIG証券などは、ノックアウト・オプション取引サービスを提供中です。

ノックアウト・オプション取引は、オプション取引を活用した実質的なハイレバレッジ取引サービスといえます。

どうしても国内口座でハイレバレッジ取引に取り組みたい場合は、ノックアウト・オプション取引を検討しましょう。

ただし、リスク管理はしっかり行う必要があります。

【まとめ】FXの最大レバレッジは許容できるリスクや損失から計算可能

本記事ではFX取引におけるレバレッジの存在意義や、適切なレバレッジについての計算方法などを解説しました。

最後に、本記事のポイントを3つまとめます。

特に初心者は、気づくとレバレッジが高くなりハイリスクの取引をしてしまうケースが多くあります。

自らの取引に適切なレバレッジを知った上で、FX取引を行いましょう。