毎週火曜日に更新する『FX投資家向け注目ニュース』では、いろはにマネー会員様に向けて、先週の振り返りや今週の注目トピックを分かりやすくお伝えします。
今週も、現役トレーダーの山本がお届けします。
今週の米ドル/円の値動き予想!テクニカル分析
今週も米ドル/円は大きく動きました。
今週の値動きを踏まえ、テクニカル分析を行なってみたので参考にしてください。
まずは日足の移動平均線を確認していきましょう。
一時、短期線である5日線が200日移動平均線を割り込み、下落トレンド突入かと思われましたが、再び200日線を上抜け上昇トレンドになろうとしています。
次に一目均衡表を確認してみましょう。
一目均衡表は、1936年に細田悟一が考案したとされる、日本を代表するチャート分析手法です。
強い買いシグナルである「三役好転」になっています。
三役好転とは、一目均衡表において最も強い買いシグナルを示したもので、条件は以下の3つを満たしている状態です。
- 転換線が基準線を上抜く
- ろうそく足が雲を上抜く
- 遅行線がろうそく足を上抜く
2つのテクニカル指標から、上昇トレンドに突入しているのではないのかと予想されます。
しかし、月足でみると151円を超えたあたりでダブルトップを形成しています。
また、日銀によるマイナス金利解除時期やアメリカの利下げ時期によっては、トレンド転換もあるでしょう。
みんなのFXの口座開設をすれば、TradingViewの有料機能を無料で使えるので、分析にはもってこいです。
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2024年16ペア予想レンジ【マネースクエア】
マネースクエアの2024年大予想で公開されていた、2024年6月までの予想レンジを紹介します。
上記の画像は、2024年6月までの予想レンジです。
円が絡む通貨ペアは、米ドル円を除いてレンジと予想されています。
下記はマネースクエアのチーフマーケットアドバイザー、津田隆光さんによる2024年の16通貨ペア予想レンジです。
2024年の注目は、なんといっても「これまで最弱通貨だった円が反発するか」です。
マイナス金利の解除やYCC(イールドカーブ・コントロール)を縮小・撤廃するかにより、円高になる可能性もあります。
2024年の6月までとなると、FRBやECB、BOEの利下げも視野に入りますね。
イールドカーブコントロールとは、長短金利操作と言われているワン!
長期金利と短期金利の誘導目標を操作し、イールドカーブを適正化させる目的があるワン!
イールドカーブとは、債権の利回りと償還期間との相関性を示したグラフのことです。
2024年は選挙イヤーに伴う相場変動に注意
2024年はアメリカや台湾、EU、ロシアをはじめとする各国で選挙が実施予定という、世界的な選挙イヤーです。
選挙前の時期には結果への警戒感から、市場が不安定な動きになる可能性もあるので注意しましょう。
2024年選挙予定
- 2024年1月7日:バングラデシュ総選挙(終了)
- 2024年1月14日:台湾総統選(終了)
- 2024年2月8日:パキスタン総選挙
- 2024年2月14日:インドネシア大統領選
- 2024年3月17日:ロシア大統領選
- 2024年4月10日:韓国総選挙
- 2024年4-5月:インド総選挙
- 2024年6月2日:メキシコ大統領・議会選挙
- 2024年6月6-9日:欧州議会選挙
- 2024年6月9日:ベルギー総選挙
- 2024年5-8月予定:南アフリカ議会選挙
- 2024年11月5日:米大統領・連邦議会選挙
- 2024年12月7日:ガーナ大統領・議会選挙
- 2024年後半予定:モルドバ大統領選挙
- 2024年後半予定:ベネズエラ大統領選挙
- 2025年1月までに実施:英国総選挙
結果次第でロシア・ウクライナ戦争になんらかの影響を与えるかもしれません。
詳しく調べる必要はありませんが、普段から経済ニュースを確認しておく癖をつけておくと良いでしょう。