毎週火曜日に更新する『FX投資家向け注目ニュース』では、いろはにマネー会員様に向けて、先週の振り返りや今週の注目トピックを分かりやすくお伝えします。
今週は、現役トレーダーの山本がお届けします!
米国経済指標強弱入り混じる
22日に中古住宅販売件数の発表がありました。
結果は、以下の通りです。
結果は年率換算で379万件と5カ月連続で減少し、2010年以来の低水準となりました。
なぜこのような結果になったかというと、在庫不足と利上げによる高金利、価格上昇の影響です。
これだけの利上げスピードは金融史に残る利上げといえます。
在庫不足と高金利、価格上昇が重しとなり、購入を断念している状況が続いているようです。
しかし、その後に発表されたミシガン大消費者信頼感指数は予想を上回る結果となりました。
1年先の期待インフレ率は4.5%と予想の4.4%を上回り、4月依頼の高水準となりました。
米ミシガン大消費者信頼感指数とは
ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターがアンケート調査を実施し、毎月300人を対象とした速報値、500人を対象とした確報値を発表している。
1966年を100として指数化したもの。毎月第2または第3金曜日に速報値が、最終金曜日に確定値が出されます。
24日に発表された米PMIの結果は、以下の通り強弱入り混じる結果となりました。
製造業PMIは10月の50.0から49.4に低下。一方、サービス業PMIは前月の50.6から50.8に上昇となりました。
PMIとは
Purchasing Manager’s Index(購買担当者景気指数)の略称で、企業の購買担当者らの景況感を集計した景気指標の一つ。
先日発表のあった雇用統計やCPIの結果が鈍化していたため、景気後退かと思われたが根強い結果となりました。
このようなニュースの詳細は、楽天証券の口座を開設しておけば日経新聞が無料で読めます。
重要指標については以下の記事を参考にしてください。
ドル/円147円台で推移【1週間ぶり】
ドル/円が指標の結果を受けて円高方向に進んでいますね。
21日、ドル/円は147.24円まで下落し9月14日以来、2カ月ぶり安値を更新しました。
米10年債利回りが4.38%付近まで下落し、2ヶ月ぶりの低水準へ接近したことも売り圧力を強める一因になったと言えます。
また、日本の消費者物価指数が4カ月ぶりに伸び率が拡大したことも原因の一つです。
24日に発表された消費者物価指数の結果は、以下の通りです。
ポイント
- 総合指数は2020年を100として107.1
前年同月比は3.3%の上昇 - 生鮮食品を除く総合指数は106.4
前年同月比は2.9%の上昇 - 生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は105.8%
前年同月比は4.0%の上昇
【経済指標速報】
— みんなのFX|トレイダーズ証券【公式】 (@Min_FX) November 23, 2023
🇯🇵全国CPI(消費者物価指数・10月・前年比)
🇯🇵全国CPI
結果:+3.3%
予想:+3.4%
前回:+3.0%
🇯🇵全国CPI コア
結果:+2.9%
予想:+3.0%
前回:+2.8%
🇯🇵全国CPI コアコア
結果:+4.0%
予想:+4.1%
前回:+4.2%
🇺🇸🇯🇵ドル円は149.56円付近推移