・FX取引におすすめの通貨ペアは?
・FX取引を行う際はどのように通貨ペアを選べばいいの?
このような疑問を解決します。
この記事の結論
- FX初心者におすすめの通貨ペア1位はユーロ/ドル(取引量重視)
- 取引量の多いドルストレート通貨は投機筋の影響を受けにくい
- FX取引は米ドルと他通貨の組み合わせ(ドルストレート)がおすすめ
FX取引を始めたくても、どの通貨ペアを選べば失敗しないのか悩んでいる方は多いでしょう。
数ある通貨ペアごとに特徴が異なるため、FXで成功するには通貨の組み合わせごとに戦略を変える必要があります。
結論として、米ドルが組み込まれた通貨ペアは取引量が大きく、投機筋の資金力に翻弄されづらいため初心者にも最適です。
本記事では米ドルを含む通貨ペアの中でもおすすめの組み合わせから、初心者の取引に適したFX会社まで詳しく解説します。
まずは国内FX業者の全体から人気のある口座を知りたい方は、「FXおすすめ口座比較ランキング」も併せてご覧ください。
FXは通貨ペアを選択して取引する
FXの通貨ペアって、どうして大事なの?
FX取引は「各国の通貨の交換したときの差額で利益を狙う取引」で、必ず通貨ペアの組み合わせで取引されます。
例えば米ドルは単独で取引される訳ではなく、以下のように別の通貨との組み合わせて取引されるのです。
- 米ドル/円(USD/JPY)
- 米ドル/ユーロ(EUR/USD)
- 米ドル/カナダドル(USD/CAD)
本格的に通貨ペアの値動きを探るには、2カ国分の通貨のファンダメンタル情報などを把握する必要があります。
例えば同時期に米国経済が好調で、米ドルが買われたことによる日本経済の悪化で円が売られれば、米ドルの円に対するレートは上昇しやすいです。
じゃあ、米国経済も日本経済も悪化していたら…?
米国と日本両方の経済が悪化しても、米国が日本より相対的に強いと判断されれば米ドルの円に対するレートは高まる傾向があります。
このように「FX取引では2つの通貨から構成される通貨ペアで取引する」と意識するのが、利益を出す重要なポイントです。
ペアとなる2通貨の動向と力関係を考え、取引するんだワン!
FXの通貨ペアは2種類に分類される
通貨ペアの特徴がよく分からない…。
通貨ペアは大きく分けて2種類に分類されます。
ドルストレートとクロス通貨の違いの違いこそ、重要なポイントだワン!
①ドルストレート
世界の基軸通貨は米国のドル(USD)であり、通貨の取引はドルを中心に行われるのが一般的です。
そして基軸通貨である米ドルで構成される通貨ペアは、「ドルストレート」と呼ばれています。
代表的なドルストレートは以下の通り。
- EUR/USD
- USD/JPY
- GBP/USD
- USD/CAD
- AUD/USD
- USD/CHF
ドルストレートは為替市場で直接取引されるため、後述すのクロス円などに比べて取引量が大きくなっています。
またトレンドが長く続くなど素直な値動きを見せる傾向なので、「世界の基軸通貨はドル」という認識は必須ですよ。
為替の世界では戦後から現在に至るまで、米ドル中心に動いているのか!
②クロス通貨(クロス円、クロスユーロなど)
米ドルが入らない通貨ペアは、円の場合は「クロス円(通貨)」、ユーロの場合は「クロスユーロ(通貨)」と呼ばれます。
日本で多く取引されるユーロ/円、豪ドル/円はクロス円(通貨)なんだ!
ドルストレートの通貨ペアは直接取引されますが、クロスの通貨ペアは一旦ドルストレートの通貨ペアを介して取引されます。
具体的にユーロ/円の買い取引だと、ユーロ/米ドルの買いとドル/円の買いが同時に行われ、その結果ユーロ/円の買い取引が擬似的に行われます。
FXでは、米ドルが入ってない通貨ペアに見えても、実は米ドルが関係しているんだね!
注意点として、クロス通貨は不自然な値動きを見せるケースが少なくありません。
これは「2種類のドルストレート通貨ペアの組み合わせで取引される」という部分が、少なからず影響しています。
初心者のFX投資家は、クロス円中心の取引になりがちだから注意だワン!
世界的なFXの通貨ペア取引量
取引量が多くて有名な通貨ペアはどれ?
為替は世界中で取引されているものの、銀行間の取引などが中心なので特定の取引所を経由して取引されていません。
それゆえ取引実態が見えにくい一面があるのは事実です。
株式取引の場合、東京証券取引所などで取引されるから実態も見やすいワン!
「2019年の国際決済銀行(BIS)の調べ」では、各通貨ペアの為替取引全体取引におけるシェアは以下の通り。
ランキング | 通貨ペア | シェア |
1位 | ユーロ/米ドル(EUR/USD) | 24.0% |
2位 | 米ドル/円(USD/JPY) | 13.2% |
3位 | ポンド/米ドル(GBP/USD) | 9.6% |
4位 | 豪ドル/米ドル(AUD/USD) | 5.4% |
5位 | 米ドル/カナダドル(USD/CAD) | 4.4% |
為替市場で取引される通貨ペアの上位5通貨ペアは、全てドルストレートだね!
クロス通貨ペアでは、以下が上位3通貨ペアとなっています。
ランキング | 通貨ペア | シェア |
1位 | ユーロ/英ポンド(EUR/GBP) | 2.0% |
2位 | ユーロ/円(EUR/JPY) | 1.7% |
3位 | ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF) | 1.1% |
ドルストレート以外では、最も取引が多いEUR/GBPでも全体2%のシェアに過ぎません。
そのため為替取引において、ドルストレートの通貨ペアの取引がほとんどを占めていることが数字として明らかです。
FX取引におすすめの通貨ペアランキング3選
結局、初心者はどの通貨ペアで取引すべき?
FX取引を行う際に、おすすめな通貨ペアのランキングは下記の通りです。
先ほどの2019年の為替取引全体取引における割合ランキングと、同様のランク順になりました。
取引量が多い通貨ペアは、投機筋などの影響による突発的な値動きが生じにくいことが挙げられます。
それゆえ一時的な値動きに右往左往することも少なくなるので、各通貨ペアについて詳しく確認しましょう。
1位:ユーロ/米ドル(EUR/USD)
- 世界第一位の取引量。為替取引全体の24%の取引シェア
- 緩やかな値動きになることが多い
- テクニカル指標が効きやすい
EUR/USDは2019年の為替取引全体取引において24%の取引シェアがあるため、為替取引全体の約1/4がEUR/USDの取引となります。
2位の米ドル/円(USD/JPY)が13.2%だから、圧倒的なシェアだね!
圧倒的な取引量を背景にEUR/USDは緩やかな値動きを見せる傾向にあり、テクニカル指標も効きやすいのが特徴。
テクニカル指標とは?
過去の値動きや出来高などから未来の値動きを予測するための指標。
市場参加者の多くが同じテクニカル指標をもとに同じ判断で取引をすると、多くの人が予測した方向に相場が動く傾向があります。
代表的なテクニカル指標は「移動平均線、RSI、ボリンジャーバンド、一目均衡表」など。
また米ドル及びユーロともにファンダメンタル情報も多く(ほとんどが英語)、テクニカル重視及びファンダメンタル重視いずれの取引にも対応する通貨ペアです。
取引量が多く流動性が高いため各FX会社のスプレッドが狭く、取引のヒントも得やすいことから、最も始めやすい通貨ペアだと言えます。
値動きが生じるのは、基本的に日本の夕方以降となるロンドン時間からだワン!
2位:米ドル/円(USD/JPY)
- 世界第2位の約10%の取引量
- 日本語で情報を得やすい
- テクニカル指標が効きやすい
USD/JPYは日本国内で最も取引されており、世界第2位の約10%の取引量を誇る通貨ペアです。
充分な取引量があるためテクニカル指標も効きやすく、日本語でのファンダメンタル情報の得やすさも評価されています。
2022年は大きな値動きが出ており、売買差益も取りやすい通貨ペアだワン!
しかし年によってはほとんど値動きがなく、売買差益を取りにくい通貨ペアとなりえる点は注意が必要です。
USD/JPYはスプレッドも低いことから、日本人FX投資家が最初に取引を行うのに適した通貨ペアだと言えます。
世界第2位の取引量だけど、日本国内に限れば圧倒的に取引量No.1の通貨ペアなんだ!
3位:ポンド/米ドル(GBP/USD)
- ハイリスク・ハイリターンの傾向がある値動きの激しい通貨ペア
- 世界的に取引量が大きく人気の通貨ペア
- イギリスのポンド、アメリカの米ドルのペアなので英語の情報が豊富
日本ではポンド/米ドルよりもポンド/円の人気が高いものの、世界的に人気の通貨ペアはポンド/米ドルです。
激しい値動きが特徴のハイリスク・ハイリターンな通貨ペアですが、ポンド/円よりも流通量が多く、値動きは多少落ち着いています。
また英語なら米国に加えてイギリスのファンダメンタル情報も得やすく、ファンダメンタルに基づいた取引に最適です。
リスクを抑えた取引を希望する方は、ポンド/米ドルを避けて4位の豪ドル/米ドル(AUD/USD)の取引が良いでしょう。
ポンドは値動きの激しい通貨だから、初心者のうちは慎重に取引するんだワン!
当メディアで200人に「主に取引している通貨ペア」を調査したのでこちらも参考にしてみてください。
アンケート調査の詳細データを見る
通貨ペア | 得票数 |
---|---|
米ドル/円 | 170 |
ユーロ/米ドル | 9 |
豪ドル/円 | 5 |
ポンド/円 | 4 |
メキシコペソ/円 | 4 |
ユーロ/円 | 3 |
豪ドル/NZドル | 3 |
トルコリラ/円 | 3 |
南アフリカランド/円 | 3 |
その他 | 2 |
FXのおすすめ通貨ペア取引に適したFX会社4選
初心者にも使いやすいFX会社で口座を開きたいな!
FXのおすすめ通貨ペア取引をする際に、使い勝手の良いFX会社としては下記4社です。
どれも投資家から支持されているFX会社なので、それぞれ詳しく解説していきます。
①SBI FXトレード【安心のSBIグループ】
ネット証券最大手のSBIグループは、FX取引専門のSBI FXトレードにてFXサービスを展開しています。
多くのFX会社は10,000通貨や1,000通貨ペアが取引単位ですが、SBI FXトレードは1通貨単位での取引が可能。
また取引可能通貨ペアも34種類と多く、更に各通貨ペアのスプレッドも業界内で低い水準に抑えられています。
EUR/USDやUSD/JPYに限らず幅広い通貨ペアを、狭いスプレッドで取引したい方は必見のFX会社です。
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取引高に応じて最大100万5,000円までキャッシュバック。
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SBI FXトレードについては、「【1通貨から】SBI FXトレードの評判・口コミは?SBI証券との違いも解説!」の記事も参考にしてください。
②松井証券のFX【サポート体制が充実】
松井証券のFXは、ネット証券の松井証券が松井証券本体で手掛けるFXサービスです。
松井証券本体がFXサービスを手掛けることで、投資家は株式とFXの取引資金を別々に預けず、効率よく投資資金を活用できます。
また1通貨単位での取引に対応しているため、細かく資金管理を行いながらの取引が可能。
コールセンターによるサポートは7時から24時まで対応しているので、夜間トレードを考えている初心者も安心ですよ。
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松井証券のFXでは、FXデビュー応援キャンペーンを実施中!
1通貨単位で少額資金から取引でき、初心者でも安心。
松井証券のFXについては「松井証券のFXの評判・口コミは?ネット証券が手掛ける1通貨単位のFXサービス」の記事も参考にしてください。
③マネーパートナーズnano口座【滑らずスムーズな約定】
マネーパートナーズは発注時の滑り(表示の為替レートに比べ広めのスプレッドで約定が行われること)が少なく、大口でもサクサクと注文が入ることで知られるFX会社です。
また、同社が提供するnano口座は100通貨単位での取引が可能であり、nano口座でも同社特徴のスムーズな約定は健在。
ポンド円/米ドルなど、急な値動きが発生する通貨ペアを中心に取引したい方には見逃せません。
100通貨単位での取引でリスク管理も比較的細かくできることから、マネーパートナーズnano口座の利用はおすすめです。
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※期間2024年7/1~7/31
マネーパートナーズFXについては「マネーパートナーズFXの評判・口コミは?スワップ/外貨両替サービスも解説!【スプレッドが狭い】」の記事も参考にしてください。
④アヴァトレード【55種類の豊富な通貨ペア】
アヴァトレードはイスラエルのAvaグループが運営する、グローバルなFXサービスです。
世界的な企業のサービスということで、国内他社の通貨ペアは30種類が平均なところ、アヴァトレードは55種類で取引できます。
通貨ペア数が多いということは、その国の情勢に合わせて柔軟に取引できるため、利益を出すチャンスを増やすことが可能に。
さらに専門スタッフによる遠隔サポートなども充実しており、取引に慣れていない初心者も安心してFXを始められます。
\トレーダーに選ばれる外資系FX/
アヴァトレードは55種類もの通貨ペアを取引可能。
操作性に優れたアプリでMT4・MT5が利用できるなど、機能面や使い勝手も抜群です。
⑤ThinkMarkets【最大77通貨ペアまで取引可能】
ThinkMarketsはドル円とユーロドルのスプレッドが原則ゼロの 「サブスクFX®」を提供する、外資系のFX会社です。
国内子会社を通じ2022年2月から国内でFXサービスを開始しており、国内大手のFX会社と同様に安心して取引できます。
外資系FX会社のため、提供している通貨ペア数は驚異の最大77通貨ペアという圧倒的な充実さが魅力。
なかなか取り扱いのないマニアックな通貨ペアまで取引したいという方は、ぜひThinkMarketsを使ってみましょう。
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10万通貨までなら原則ドル円・ユーロドルのスプレッドがゼロ!
定額制でお得に取引ができます。
【まとめ】FX初心者におすすめの通貨ペア
取引量の大きいドルストレートの通貨ペアが、初心者にはおすすめだね!
この記事では、FX取引を行う際のおすすめの通貨ペアの選び方について、基本的な部分から解説しました。
最後に、この記事で重要となる3つのポイントを確認しましょう。
- FX初心者におすすめの通貨ペア1位はユーロ/ドル(取引量重視)
- 取引量の多いドルストレート通貨は投機筋の影響を受けにくい
- FX取引は米ドルと他通貨の組み合わせ(ドルストレート)がおすすめ
米ドルが絡むドルストレートの通貨ペアは取引量が多く、突発的な値動きに翻弄されるケースは少なくなります。
まずはドルストレートでトレンドが出ている、またはファンダメンタル情報などから値動きの理由付けができる通貨ペアを見つけて取引しましょう。
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