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オプション取引とは?仕組みや種類を図解でわかりやすく解説

・オプション取引を始めてみたいけど仕組みが分からない…
・そもそもオプション取引って難しそう…

このようなお悩みをお持ちの方におすすめの記事です。


この記事の結論

  • オプションとは、ある金融商品をあらかじめ定められた期日に、事前に定めた価格で売買できる権利のこと。
  • オプション取引ではプレミアムを支払って権利を買うことができる
  • 商品を買う権利をコール・オプション、商品を売る権利をプット・オプションと呼ぶ。

今回の記事では、オプション取引の仕組みや種類、始め方を解説します。

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オプション取引とは

オプション取引とは

オプションとは、ある金融商品をあらかじめ定められた期日に事前に定めた価格で売買できる権利のことです。

その権利を売買する仕組みをオプション取引と呼びます。

オプションは先物などと同じく金融派生商品(デリバティブ)の一種だワン!

でも、オプション取引と先物取引の違いがよく分からないなぁ。

簡単に違いを説明すると、先物取引は「将来絶対に取引しなければならない」のに対し、オプション取引は「将来取引しても良いし、しなくても良い」という点が挙げられます。

先物取引については以下の「先物取引とは?差金決済の仕組み・先物の種類をわかりやすく解説!」の記事で詳しく解説しています。

オプション取引には4種類ある

オプション取引には4種類ある

オプションにはコール・オプションプット・オプションの2種類があります。

コール・オプションは商品を買う権利、プット・オプションは商品を売る権利のことだワン!

それぞれ売買することができるため、オプション取引は以下の4種類に分けることができます。

  • コールの買い
  • コールの売り
  • プットの買い
  • プットの売り

オプション取引の仕組み【図解】

オプション取引の仕組み【図解】

日経平均株価を商品とした例を用いて、オプション取引の仕組みを解説します。

※日経平均のオプション取引は取引単位が1,000倍になりますが、以下では簡略化するために全て1倍で計算しています。

コール・オプションの仕組み

コール・オプションの買いは、日経平均株価が上昇すると予想した人が使います。

逆に、コール・オプションの売りは、日経平均株価が一定の株価以上には上昇しないと予想した人が使います。

下図のように、日経平均株価を将来20,000円で買う権利を1,000円で取引したとします。

コール・オプションの取引

この時点でオプションの支払いは行われているので、買い手側には1,000円の損失、売り手側には1,000円の利益が出ています。

あらかじめ定めた価格(図の例では20,000円)を権利行使価格、オプションの購入料金(図の例では1,000円)をプレミアムと呼ぶワン!

このような取引を経て、満期日(実際に取引する日)を迎えた場合、以下の2パターンが考えられます

日経平均株価が上昇した場合

日経平均株価:22,000円

買い手はコール・オプションを権利行使価格の20,000円で行使する。

買い手の利益:22,000円-20,000円-1,000円=1,000円

売り手の損失:20,000円-22,000円+1,000円=-1,000円

日経平均株価が下落した場合

日経平均株価:18,000円

買い手はコール・オプションの権利を放棄する。(取引を行わない)

買い手の損失:プレミアムで支払った1,000円

売り手の利益:プレミアムで受け取った1,000円

以上のように、コール・オプションでは日経平均株価の価格によって買い手がオプションの行使/放棄を選択できます

逆に売り手はオプションの行使/放棄の選択は出来ず、買い手の判断に従うのみです。

コール・オプションの取引の結果

コールの買い手と売り手では、利益や損失の幅が違う点には要注意だワン!

利益損失
コールの買い日経平均株価の上昇に連動プレミアムに限定
コールの売りプレミアムに限定日経平均株価の上昇に連動

日経平均株価が上昇するほど、買い手の利益は増えるけど、売り手の損失も拡大しちゃうんだね…

プット・オプションの仕組み

プット・オプションの買いは、日経平均株価が下落すると予想した人が使います。

逆に、プット・オプションの売りは、日経平均株価が一定の株価以下には下落しないと予想した人が使います。

今度は日経平均株価を将来20,000円で売る権利を1,000円で取引したとします。

プット・オプションの取引

この時点でオプションの支払いは行われているので、買い手側には1,000円の損失、売り手側には1,000円の利益が出ています。

このような取引を経て、満期日(実際に取引する日)を迎えた場合、以下の2パターンが考えられます

日経平均株価が下落した場合

日経平均株価:18,000円

買い手はプット・オプションを権利行使価格の20,000円で行使する。

買い手の利益:20,000円-18,000円-1,000円=1,000円

売り手の損失:18,000円-20,000円+1,000円=-1,000円

日経平均株価が上昇した場合

日経平均株価:22,000円

買い手はプット・オプションの権利を放棄する。(取引を行わない)

買い手の損失:プレミアムで支払った1,000円

売り手の利益:プレミアムで受け取った1,000円

プット・オプションの取引の結果
利益損失
プットの買い日経平均株価の下落に連動プレミアムに限定
プットの売りプレミアムに限定日経平均株価の下落に連動

日経平均株価が下落するほど、買い手の利益は増えるけど、売り手の損失も拡大しちゃうんだね…

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オプション取引を用いた2024年の投資戦略

オプション取引を用いた2024年の投資戦略

それでは実際に、オプション取引の活用方法を紹介していきます。

2024年の戦略を解説するワン!

2024年の相場見通し

オプション取引の活用事例の前に、まず2024年の相場見通しをざっと解説します。

2024年の株式相場のポイントは、以下の2点です。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

日銀のマイナス金利解除

2024年1月現在、日銀がいつマイナス金利を解除するのかが日本株を巡る議論の争点となっています。

かつてのデフレから脱却し緩やかなインフレへと日本経済が動き始めている中、2016年から始まったマイナス金利政策がいよいよ解除されようとしています。

日銀が利上げを行うとなると、有利子負債を多く抱える企業にとって利払いの負担が大きくなります

また日本で利上げ、海外で利下げとなると為替は円高に傾き、多くの輸出企業に逆風となります

2024年はこのような金利正常化が企業業績に与える影響を精査し、投資する企業を見極めることが重要となるでしょう。

一方で、昨今日本企業の業績はおおむね向上しており、またコーポレートガバナンス改革も進んでいます。

昨年から東証が行なっている「PBR1倍割れ改革」や新NISAによる日本株への資金流入など、株価へのポジティブな出来事も多数起こっています。

これらを背景とした日本株のバリュエーションの拡大にも、要注目だね!

FRBの利下げ

利上げが予想されている日本銀行とは対象に、米国をはじめとした海外の中央銀行は2024年、利下げに転じるとの見方が強まっています。

FRB(連邦準備制度理事会)メンバーの多くは、2024年に複数回の利下げが行われるとの予想を示しています。

利下げは株式市場にとって非常にポジディブな材料であり、2024年の米国株式市場は成長が期待されています

利下げが行われると、相場サイクルで言うところの「金融相場」へ突入することになります。

金融相場では特に、グロース株が買われやすいと言われています。

ここ2年ほどは株価の低迷が見られたグロース株ですが、2024年は株価の上昇に期待してみても良いかもしれません。

オプション取引の活用方法

ここまでの相場予想を踏まえた上で、オプション取引を活用した投資戦略を2つ紹介します。

それぞれ解説していきます。

日経225プットオプションの買いでリスクヘッジ

日本株を買いたいけれど、日銀の利上げで相場全体が下がるかもしれない…

そんな時は、「プットオプションの買い」を利用して損失を限定させる手法が活用できます。

「プットオプションの買い」は、プレミアムを支払うことで原資産価格が値下がりした際に利益を得られるオプション取引です。

日本株を買うとともに日経225プットオプションを買うことで日本株が大きく上昇した際には利益を得られます。

また、日本株が大きく下落しても損失を限定させることができます

相場が下落するかもしれない時に有効だワン!

ターゲットバイイングで安く株式を買う

「ターゲットバイイング」とは、現在より安い価格で買いたい株式がある際に、その目標価格を行使価格とするプットオプションを売ることです。

プットオプションを売ることで、まずプレミアムを受け取ることができます。

そして株価が行使価格まで下落しなかった場合、そのオプションは行使されないためプレミアムの分だけ利益に。

対して株価が行使価格以下に下落した場合、オプションが行使されて行使価格で株式を購入することになります。

相場が上昇すると予想している際、長期的に保有したい株式を安く購入することができる点がターゲットバイイング戦略のおすすめポイントです。

プレミアムを受け取るとともに、当初から長期保有を考えていた銘柄をその時点より安く購入できる形となるため長期的に保有する場合は優れた戦略と言えるでしょう。

株価が大きく下落した場合、時価よりも高く買わなくてはいけない点に注意だワン!

オプション取引での注意点

オプション取引での注意点

オプション取引で絶対に忘れてはいけない注意点があります。

それは、オプション取引を行使するか、しないかを決められるのは買い手側のみという点です。

買い手側が権利を行使した場合は、必ず取引しなければならないので売り手側に選択の権利はありません。

コールかプットによらず、オプションの買い手にしか権利は与えられないワン!

それじゃあオプションの売り手側ってすごく不利じゃん!価格によって、損失も拡大していくし…

一見するとそのように見えますよね。

しかし、売り手側には確実にプレミアムを受け取れるというメリットもあります。

ここで、買い手側と売り手側のメリット・デメリットをまとめておきます。

メリットデメリット
買い手側権利行使を決められる。
プレミアム分以上の損失はない。
確実にプレミアム分の支払いがある。
売り手側確実にプレミアムを獲得できる。買い手が権利を行使したら応じなければならない。
相場の変動によって大損する可能性がある。
別途手数料がかかります
いろはにマネーの投資診断

オプション取引を始めるためには?

オプション取引を始めるためには?

まずオプション取引を始めるメリットは主に2つあります。

  • 日本経済の動きがわかる
  • 少額で大きな取引ができる

オプション取引は日経225種平均株価指数などを扱うため、今後の日本経済の動向などを自然と勉強するようになり、経済や投資の知識を身につけられます。

また楽天証券では、「日経225先物取引」は日経平均株価の1,000倍、「日経225ミニ取引」は日経平均株価の100倍の値段の取引を少額から始めることができます。

少額から始められるのはいいね!

100倍・1,000倍で取引できるため少額で大きな利益も狙えますが、同様に損失も 100倍・1,000倍に拡大するためリスクとリターンをしっかり意識しておきましょう。

次にオプション取引を始めるためには、以下の2ステップを行なう必要があります。

  • 証券口座を開設する
  • 先物・オプション取引口座を開設する

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オプション取引を今すぐ始めたい人は、大手ネット証券の楽天証券IG証券がおすすめです。

両者とも夜間取引ができるやネット証券であるため、先物・オプション取引の申込がすぐに完了するなど様々なメリットがあります。

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ただし先物・オプション取引口座の開設には、20歳以上であることや一定額の金融資産を保有していることなどの条件があります。

先物取引を始めてみたい方は、まずご自身が口座開設の基準を満たしているかどうかを確認してみましょう。

オプション取引とは?まとめ

オプション取引とは?まとめ

オプション取引の仕組みや種類、始め方などを説明してきました。

最後に、本記事の重要なポイントを3つにまとめます。

  • オプションとは、ある金融商品をあらかじめ定められた期日に、事前に定めた価格で売買できる権利のこと。
  • オプション取引ではプレミアムを支払って権利を買うことができる
  • 商品を買う権利をコール・オプション、商品を売る権利をプット・オプションと呼ぶ。

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