・寄付金控除とふるさと納税は違うものなの?
・併用できるならやり方を知りたいな…
このようなお悩みを解決します。
この記事の結論
- 寄付金控除とふるさと納税の違いは「住民税の特例控除が適用できるか」
- 併用する場合は確定申告で両方申請する必要がある
- 併用しても控除額は増えないので注意する
ふるさと納税は、寄付して返礼品をもらいながら控除を受けられる制度です。
ただ「ふるさと納税を調べていると寄付金控除って出てくるけど何が違うのかな…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
結論、ふるさと納税は寄付金控除を受けられる寄付方法の一つです。
この記事では、寄付金控除とふるさと納税の違いや併用する場合の流れ、注意点を解説します。
寄付金控除とふるさと納税の関係を理解すれば、利用するときの不安がなくなるワン!
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寄付金控除とふるさと納税の違いは「住民税の特例控除が適用できるか」
寄付金控除とふるさと納税の違いってなんなの?
寄付金控除とふるさと納税の違いは「住民税の特例控除が適用できるか」です。
ここでは、それぞれの仕組みについて説明し、何が違うのかを解説します。
順番に見ていきましょう。
①寄付金控除は適用できない
そもそも寄付金控除ってどんな制度なの?
寄付金控除は、寄付金を支払った場合に受けられる控除のことで、以下の計算式で控除額を算出できます。
寄付金控除額の計算式
控除額 = 所得税の控除額 (所得控除 or 税額控除) + 住民税の控除額 (基本分)
上記の計算のうち住民税の控除には基本分と特例分の2種類がありますが、寄付金控除の場合は住民税の基本分しか適用されません。
例えば、年収500万円の人が税額控除を選択して8万円を認定NPO法人に寄付した場合の寄付金控除額は、以下のとおりです。
項目 | 計算式 | 合計額 |
所得税の控除 (税額控除) | (80,000円 – 2,000円) × 40% | 31,200円 |
住民税の控除 (基本分) | (80,000円 – 2,000円) × 10% | 7,800円 |
合計 | 31,200円 + 7,800円 | 39,000円 |
寄付金控除の場合は、寄付金額のだいたい半分ぐらいが控除される計算だワン!
②ふるさと納税は適用できる
ふるさと納税は寄付金控除と違うの?
ふるさと納税は寄付金控除の一種ですが、住民税の特例控除が適用されるので寄付金控除と計算式が違います。
ふるさと納税の控除額の計算式
控除額 = 所得税の控除額 (所得控除) + 住民税の控除額 (基本分) + 住民税の控除 (特例分)
寄付金控除の計算と同様に、年収500万円の人が8万円をふるさと納税で寄付した場合の控除額は、以下のとおりです。
項目 | 計算式 | 合計額 |
所得税の控除 (所得控除) | (80,000円 – 2,000円) × 20% | 15,600円 |
住民税の控除 (基本分) | (80,000円 – 2,000円) × 10% | 7,800円 |
住民税の控除 (特例分) | (80,000円 – 2,000円) × (100% – 10% – 20%) | 54,600円 |
合計 | 31,200円 + 7,800円 + 54,600円 | 78,000円 |
ふるさと納税の場合は、寄付した金額 – 2,000円が全額控除されるワン!
関連記事:ふるさと納税の住民税はいくら安くなる?
③ふるさと納税の方が控除額が多くなる
寄付金控除とふるさと納税だと、控除額が多いのはどっち?
寄付金控除とふるさと納税を比べた場合、ふるさと納税の方が通常の寄付金控除よりも控除額が多くなります。
この控除額の差が、住民税の特例控除が適用できるかどうか、によるものなのです。
ふるさと納税は生まれ育った自治体を応援しやすくするために、特別な控除を受けられるようにした制度なんだワン!
寄付金控除とふるさと納税のシミュレーションはどこでできる?
寄付金控除やふるさと納税のシミュレーションをしたいな…
寄付金控除やふるさと納税を利用するためには、自分がどのくらい控除されるかチェックする必要があります。
ここでは、それぞれの控除額をシミュレーションできるサイトを紹介します。
それぞれ別のサイトでシミュレーションする必要があるのでチェックしてみるワン!
寄付金控除は「総務省のサイト」でできる
寄付金控除の控除額はどこで計算できるの?
寄付金控除のシミュレーションは、総務省のサイトでできます。
「寄付金控除 総務省 計算」と検索して出てくる寄附金控除額の計算シミュレーションをクリックすると、 Excelを使った計算ツールが使えます。
寄付金額や年収などを入力すると、寄付金控除の控除額を計算可能です。
ただし、ここで計算できる控除額はあくまで目安なので、正確に計算したい方は住んでいる自治体の窓口に確認してみましょう。
ふるさと納税以外の寄付金控除をする方は、総務省のサイトをまずはチェックだワン!
ふるさと納税は「ふるさと納税サイト」でできる
ふるさと納税の場合は、寄付金控除の計算と別なの?
ふるさと納税のシミュレーションは、ふるさと納税サイトでできます。
こちらも年収や家族構成などを入力することで控除額を計算できますが、寄付金控除とは計算結果が異なります。
また、詳細なシミュレーションでは、ほかの控除の影響や家族構成ごとの限度額も計算可能です。
簡単シミュレーションであれば年収と家族構成だけで限度額が出せるので、試しにチェックしてみるワン!
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寄付金控除とふるさと納税を併用する流れを3ステップで解説
寄付金控除とふるさと納税を両方やりたいんだけど、どうすればいいの?
ここでは、寄付金控除とふるさと納税を併用する流れについて、3ステップで解説します。
順番に見ていきましょう。
STEP1. 寄付限度額をそれぞれ計算して寄付する
まずは何をすればいいの?
寄付金控除とふるさと納税にはそれぞれ控除限度額があるので、あなたがどれだけ寄付できるのか計算する必要があります。
寄付金控除とふるさと納税の計算方法を詳しく確認したい場合は、前章を参照してください。
自分で計算式をもとに計算しなくても、シミュレーションサイトを使えば簡単に控除額が分かるワン!
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STEP2. 申請に必要な書類を準備する
寄付したら次は何をすればいいの?
寄付限度額を計算して寄付したら、確定申告時の申請に必要な書類を準備します。
寄付金控除とふるさと納税を併用する場合は、以下の書類が必要です。
所得控除を選択する場合 | 税額控除を選択する場合 |
寄付金の受領証 | 寄附金特別控除額の計算明細書 |
寄付金控除のための書類 (特定公益増進法人、特定公益信託、政治活動に関する寄付の場合) | 寄付先から交付された一定の証明書 |
寄附金受領証明書 | ← |
源泉徴収票 | ← |
還付金受取用の口座番号 | ← |
マイナンバーカード | ← |
ワンストップ特例制度は使えないの?
併用する場合、ふるさと納税のワンストップ特例は使えません。
ワンストップ特例は確定申告が必要ない方が利用できるので、寄付金控除も申請する際は無効になってしまうのです。
寄付金控除とふるさと納税を併用するときは、確定申告が必要と覚えておくワン!
STEP3. 確定申告時に両方申請する
書類を準備したらあとはどうすればいいの?
寄付金控除とふるさと納税を併用する場合は、確定申告時に両方申請しましょう。
確定申告では、両方とも「寄付金控除」の枠で申請します。
いつまでに申請すればいいの?
確定申告の期間は、寄付した翌年の2月16日から3月15日までです。
上記の期間を過ぎると申請を受け取ってもらえないので、忘れずに申請するワン!
ふるさと納税をするときの確定申告のやり方を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
ふるさと納税の確定申告のやり方を確認
寄付金控除とふるさと納税を併用するときの注意点3つ
寄付金控除とふるさと納税を両方するときに何か気をつけることはあるの?
併用するときの注意点は、以下の3つです。
両方とも申請できるように、注意点を押さえておくワン!
①各種控除には上限がある
寄付金控除とふるさと納税には、それぞれ限度額があるので注意しましょう。
限度額を超えるとどうなるの?
限度額を超えて寄付した分は控除されず、寄付金が全額自己負担になってしまいます。
控除を利用するためにも、シミュレーションして限度額を超えないようにするワン!
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②併用しても控除額は増えない
寄付金控除とふるさと納税をすれば控除額は増えるの?
寄付金控除とふるさと納税を併用しても、控除額は増えません。
これは、ふるさと納税のみに適用される「住民税の控除(特例分)」が通常の寄付金控除にはないので、併用してもそれぞれの控除額には影響がないのです。
得するために両方やったとしても控除される額は変わらないので、注意するワン!
③ワンストップ特例を申請しても無効になる
ふるさと納税でワンストップ特例を使いたいけど、寄付金控除と併用できるの?
寄付金控除とふるさと納税を併用する場合は、ワンストップ特例を申請しても無効になります。
これは、ワンストップ特例の条件として、ふるさと納税以外の寄付金控除や各種控除を申請しないことが求められるためです。
間違ってワンストップ特例をした場合はどうなるの?
もしワンストップ特例を申請した後に、ほかの寄付金控除や各種控除を申請した場合は、ワンストップ特例が取り消されます。
「併用するには確定申告が必要」と覚えておくワン!
寄付した金額と寄付金控除額が合わない原因は?
寄付金控除した金額と寄付金控除額が合わないんだけど…
寄付金控除を使ったけど、寄付した金額が合わない場合もあります。
寄付した金額と寄付金控除が合わない場合は、以下の原因が考えられるでしょう。
気づかずにやっていないかチェックしておくワン!
①寄付限度額を超えて寄付した
寄付した金額がダメだったのかな?
寄付限度額を超えて寄付した場合、超えた分は控除されません。
寄付金控除とふるさと納税のどちらも限度額が決まっているので、超えないようにするには寄付する前にシミュレーションしておく必要があります。
控除を利用したい場合、シミュレーションで限度額を計算してから寄付するワン!
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②ワンストップ特例した後にほかの控除を申請した
ワンストップ特例した後にほかの控除の申請をしたんだけど…
ワンストップ特例した後にほかの寄付金控除や各種控除を申請した場合は、ワンストップ特例が無効になります。
その場合は、確定申告をする必要が出てきますが、確定申告をしなかった場合は、ふるさと納税分の控除が適用されません。
ワンストップ特例が無効になっても、確定申告で申請すれば控除を受けられるワン!
③確定申告時に寄付金控除の申請を忘れた
確定申告で寄付金控除の申請を忘れたかも…
確定申告時に寄付金控除の申請を忘れた場合は、寄付金控除が適用されません。
確定申告書の寄付金控除の欄を見て、金額が書いてない場合は申請ができていない可能性が高いです。
申請を忘れたら控除は受けられないの?
確定申告時に寄付金控除の申請を忘れた場合は、還付申告をすれば控除を受けられます。
還付申告は、所得税や住民税の控除を受けるために必要な申請です。
還付申告も確定申告と同様に自分でする必要があるので、気づいたときに申請しておくワン!
寄付金控除とふるさと納税の違いに関するよくある質問
寄付金控除とふるさと納税の違いについて、まだ知りたいことが残ってる…
寄付金控除とふるさと納税の違いについてよくある質問としては、以下のとおりです。
上記と同様の疑問を持っていた方は、ぜひ参考にしてください。
①ワンストップ特例は寄付金控除になるの?
ワンストップ特例は寄付金控除の扱いになるの?
ワンストップ特例は、ふるさと納税の控除を受けるための制度であり、寄付金控除の一部です。
ワンストップ特例を申請することで、寄付金額のうち2,000円を超える分が全額住民税から控除されます。
ただし、ワンストップ特例を申請する場合は、ふるさと納税以外の寄付金控除や各種控除を申請しないことが条件です。
ふるさと納税以外の寄付金控除や各種控除を申請したい場合は、ワンストップ特例ではなく確定申告を行うワン!
②寄付金控除とふるさと納税は併用できる?
寄付金控除とふるさと納税は併用できるの?
寄付金控除とふるさと納税は、併用可能です。
確定申告の寄付金控除として両方申請することで、控除を受けられます。
ただし、併用する場合は、以下の点に注意しましょう。
- 各種控除には上限がある
- 併用しても控除額は増えない
- ワンストップ特例を申請しても無効になる
注意点を押さえておかないと控除を受けられない可能性があるので、併用する場合は覚えておくワン!
③ふるさと納税のシミュレーションで寄付金控除の項目はある?
ふるさと納税のシミュレーションで寄付金控除もできるの?
ふるさと納税のシミュレーションに寄付金控除の項目はありません。
ふるさと納税のシミュレーションは、あくまでふるさと納税による寄附金控除のみを計算しているためです。
じゃあ、ふるさと納税以外の寄付金控除はどう計算するの?
ふるさと納税以外の寄付金控除も計算したい場合は、「寄付金控除 総務省 計算」と検索して出てくる寄附金控除額の計算シミュレーションをクリックすると、 Excelを使った計算ツールが使えます。
住民税の控除額などが違うので、ふるさと納税以外の寄付金控除を受ける場合は間違えないようにするワン!
【まとめ】寄付金控除とふるさと納税の違いを理解してお得に寄付しよう!
寄付金控除とふるさと納税にはちゃんとした違いがあるんだね!僕も両方してみようかな。
最後に、この記事の大事なポイントを3点まとめます。
- 寄付金控除とふるさと納税の違いは「住民税の特例控除が適用できるか」
- 併用する場合は確定申告で両方申請する必要がある
- 併用しても控除額は増えないので注意する
寄付金控除とふるさと納税は、内容を理解すればどちらもお得に利用できる制度です。
寄付金控除とふるさと納税の違いが理解できて「ふるさと納税の詳しい仕組みが知りたい!」と感じた方は、ふるさと納税の仕組みを確認してみましょう。
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