話題のワールドコイン（仮想通貨WLD）とは？買い方や無料配布のもらい方を解説

ワールドコインはAI時代のデジタルIDを提供する仮想通貨プロジェクトです。
虹彩情報を提示してWLDトークンを無料でもらえる仕組みが話題になる一方、プライバシーに関する問題点も指摘されています。

今回は、ワールドコイン（仮想通貨WLD）の将来性や価格チャート、投資リスクや購入方法を分かりやすく解説します。

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ワールドコイン（Worldcoin／仮想通貨WLD）とは？

通貨名	Worldcoin（ワールドコイン）
シンボル	WLD
主な取引所	Binance・Bybit・Uniswap
現在の価格	約200円
発行枚数	発行上限：100億枚
時価総額	約260億円 時価総額ランキング：135位
ツイッター	https://twitter.com/worldcoin
公式HP	https://worldcoin.org/

ワールドコイン（Worldcoin／WLD）とは、OpenAI社CEOのサム・アルトマン氏が手掛ける仮想通貨のことです。

OpenAI社はAIチャットサービス「ChatGPT」を開発した企業であり、OpenAI社CEOによる次なるプロジェクトとして注目を集めています。

AI時代のデジタルIDを提供

ワールドコイン（Worldcoin）は高性能AIが普及する時代において、「本物の人間であることの証明」を可能にする仮想通貨プロジェクトです。

デジタルIDの「Wolrd ID」を利用し、Web3システムやSNSなどあらゆるプラットフォームで自分の人間証明ができるようになる見込みです。
プライバシーを守りつつ、どのような組織にもコントロールを受けない分散型の仕組みが目指されています。

オーブで生体認証を行う

ワールドコインのデジタルID「Wolrd ID」は、虹彩をスキャンして身分証明に利用する仕組みです。
バレーボールほどのサイズの生体認証装置「Orb（オーブ）」を使い、虹彩の特徴をデジタルコードに変換して個人を識別します。

オーブは各国での設置が進んでおり、日本でも東京の数か所で認証可能です。

Wolrd IDアプリの開発が進む

Wolrd IDを生体認証に活用できる独自アプリ「Wolrd App」の開発が進んでいます。

アプリを使ってサインインすれば、自分がAIではなく実在する人間だと証明できます。

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危険性あり？Worldcoin（ワールドコイン）の注意点

プライバシーのリスクが指摘されている

ワールドコインはプライバシー・セキュリティ面において、多くの専門家から指摘を受けています。

イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が懸念点をブログで公開するなど、様々な方面で議論を呼んでいます。

初期ユーザーの大半は開発途上国に住む人々

Worldcoinは初期ユーザーを獲得するための施策として、開発途上国の貧困層を対象とした不適切なマーケティングを実施したことが問題視されています。

2022年3月時点でワールドコインは24か国・45万人のスキャンを行っており、そのうち14か国は発展途上国、うち8か国はアフリカで実施されました。
MIT Technology Reviewのインタビューによって、「スキャンされたデータが何に使われるか」が分からないまま、虹彩スキャンを受けた人が多くいることが判明しています。

しかし、彼はすぐに疑念を抱いた。現地にいた会社の担当者も村の役人も、ワールドコインについての基本的な質問にさえ答えることができなかった。ネットでさらに調べても何も出てこなかったため、彼は詐欺だと結論づけるようになった。彼は、この謎めいたプレゼントは、ある種の秘密の、オフラインのエアドロップ（暗号通貨プロジェクトが採用を促すためにトークンを無料で公開する戦術）に見せかけた、大量のデータ収集の努力だと考えた。

引用：MIT Technology Review　（DeepL翻訳を使用）

イギリス・ケニア当局などに調査されている

ワールドコインの個人データの処理について、ケニア・イギリス・フランスなど複数の国で調査機関が設置されています。

ワールドコインへの規制強化が進んだ場合、見通しの不透明さから仮想通貨WLDの価格に影響が出る可能性があります。

ワールドコイン（仮想通貨WLD）の価格チャート

ワールドコインは2023年7月24日に取引を開始し、上場日には一時7.5ドル（約1,100円）を記録しています。

7月は300円台を推移し、8月下旬には一時200円台を割り込みました。
9月には再度200円台に上昇しており、今後の価格にも期待が寄せられています。

ワールドコイン（仮想通貨WLD）の今後の将来性

海外取引所に一斉に上場されている

ワールドコイン（仮想通貨WLD）は2023年7月のローンチ直後、バイナンスやOKXなどの大手海外取引所に上場されました。
7月24日にWLDのローンチが突然発表されたものの、注目度の高さから多くの取引所が一斉に取り扱いを開始しています。

ワールドコインの知名度が上がって取引量が増えていけば、WLDの価格にも良い影響を与える可能性があります。

大規模な資金調達に成功している

ワールドコインは多くの投資家から注目を集めており、有名なVCからの資金調達にも成功しています。

a16zやCoinbase Venturesが出資に参加しており、今後の将来性を期待する投資家も多くいます。

仮想通貨WLDの無料配布が話題に

day 3 of @worldcoin launch, crazy lines around the world. one person getting verified every 8 seconds now. pic.twitter.com/vHRu1sWMT3

— Sam Altman (@sama) July 26, 2023

ワールドコインの虹彩スキャンを行ったユーザーに対し、仮想通貨WLDが無料配布される仕組みが反響を呼んでいます。
早期特典として、Genesis Grant期間中にスキャンしたユーザーには25WLDが配布されました。

なお、ワールドコインは「ベーシックインカム」の実現を目指しており、オーブで虹彩をスキャンしたユーザーには定期的にWLDを配布しています。
※ベーシックインカム…年齢・性別・所得水準などに関係なく、一律の金額を定期的に配布する仕組み

ワールドコイン（仮想通貨WLD）の投資リスクを解説

無料配布分の売り圧に注意

WLDは虹彩スキャンを行った多くの人々に無料で配られており、即座に利益を確定しようとする売り圧の発生を懸念する人もいます。
初期ユーザーに配られた25WLDは1年間のロックがかけられていますが、定期的に配布されるWLDはすぐに換金可能です。

Wolrd Appのウォレット数はすでに100万を超えており、市場に大量のトークンが供給される可能性も考えられています。

WLDの使い道が少ない

現状のワールドコインにはユーティリティ（使い道）が十分に用意されておらず、「長期保有するメリットが薄い」という声も見られます。
WLDトークンの需要が少ないと、WLDの価格にも影響が出るかもしれません。

なお、WLDはガバナンストークンとして設計されており、ガバナンス投票に参加できる特徴があります。
Worldcoin財団はWLDのユースケース拡大を示唆しており、今後の使い道の増加に期待が寄せられています。

価格変動の大きさに伴う損失リスク

ワールドコインは主要銘柄に比べて時価総額や取引量が小さく、ボラティリティ（価格の値動き）が大きいアルトコインです。
取引量の小さい銘柄は大口投資家のトレードで価格が動きやすく、投資タイミングによっては大損につながる恐れがあります。

取引量や時価総額の小さい銘柄への集中投資はリスクが高いため、投資予算のすべてをWLDに回すのは控えるのが望ましいです。
仮想通貨投資に慣れていない方には、ビットコインやイーサリアムなど時価総額の大きい銘柄に分散投資をした上で、WLDへの投資の検討をおすすめします。

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ワールドコイン（仮想通貨WLD）の買い方【どこで買う？】

国内取引所では扱われていない

ワールドコイン（仮想通貨WLD）は国内取引所では購入できないため、海外取引所を利用して取引します。
海外取引所は日本円の入金に対応していないので、国内取引所で用意した仮想通貨を送って入金してください。

取引所に登録して口座が開設されたら、日本円を入金して送金用の仮想通貨を購入します。
送金用の仮想通貨は取引しやすいビットコインか、送金手数料が安いXRPなどを利用しましょう。

海外取引所での買い方

仮想通貨WLDは海外取引所のBinance・Bybit・Gato.ioなどで売買が可能です。

なお、海外取引所の利用は規制が増えており、日本在住者へのサービス提供を停止している海外取引所が増えています。
海外取引所でWLDを購入する際は、日本在住者が利用できる取引所かどうか、最新情報を確認した上で登録を行いましょう。

また、取引所間の送金はトラベルルールによる規制がかかるケースがあるため、各取引所の出庫対応についても最新ニュースを確かめてください。

分散型取引所での買い方

ワールドコイン（仮想通貨WLD）は分散型取引所（DEX）のUniswapでも売買できます。

なお、分散型取引所の利用にはメタマスクなどの仮想通貨ウォレットが必須です。
ハッキングによる資産の流出を防ぐためにも、セキュリティに関する知識をつけた上で仮想通貨ウォレットを利用しましょう。

ワールドコイン（仮想通貨WLD）に関するQ&A

日本でのワールドコインのもらい方は？

ワールドコインをもらうには、World Appでアカウントを作成し、東京に設置されたオーブで虹彩認証をする必要があります。

18歳未満の方・アメリカ在住の方は虹彩スキャンできません。
なお、コンタクトレンズはつけたままでスキャンできます。
※カラー・ハードのコンタクトレンズは非対応

ワールドコインの登録会場は日本のどこ？

2023年9月時点、ワールドコインのオーブが常設されているのは東京に限られます。

虹彩スキャンの予約が必要な会場もあるため、利用の際はWorld Appで確認しておきましょう。

ワールドコイン（仮想通貨WLD）の換金方法は？

ワールドコイン（WLD）は国内取引所での売買ができないため、海外取引所を経由して換金する必要があります。

ワールドコイン（仮想通貨WLD）の最新ニュースを確認する方法は？

ワールドコインに関する最新ニュースは、以下のサイトからチェックできます。

仮想通貨WLDの現在価格は日本円でいくら？

筆者のポイントまとめ

ワールドコインの初期ユーザーには数千円前後（当時レート）のWLDが配布されていますが、現段階では配布数量の調整が行われている可能性があります。
配布数量については公式の最新情報を確認し、「いくら配布されるのか」「ロック期間はあるのか」等の詳細をチェックしてください。

スキャンの利用については、SNSや各メディア・専門家の様々な意見を確認し、肯定的・批判的な意見の両方を把握した上で判断しましょう。

また、WLDは値動きが激しい仮想通貨です。
WLDなど時価総額の小さい銘柄に集中投資をするのは非常にリスクが高いため、ビットコインやイーサリアムなどの銘柄と合わせてポートフォリオを組むことを検討してください。