毎週水曜日に更新する『仮想通貨の注目ニュース』では、いろはにマネー会員様に向けて、仮想通貨市場の出来事や筆者の投資体験談をお伝えします。
今週は、仮想通貨担当ライターの南茂がお届けします。
ビットコインの手数料高騰、投機的な動きに注意
ビットコインの価格チャート
ビットコインのネットワークは非常に混雑した状態が続いており、手数料の高騰が発生しています。
2023年初旬、ビットコインに「Ordinals(オーディナル)」という規格が登場し、ビットコインネットワーク上でトークンやNFTの発行が行われるようになりました。
※トークン…他のブロックチェーン上で動作する仮想通貨
※NFT…ブロックチェーンを活用して作られた「替えの効かないトークン」。デジタルアート等に利用される
しかし、これらの発行はビットコインネットワークの混雑に直結し、ビットコイン本来の送金にも悪影響を及ぼします。
ビットコイン支持者や開発者が多くの問題点を指摘する一方で、投機的な目的でビットコインNFTやトークンに資金が流入しています。
イーサリアムというブロックチェーンで行われていたトークン・NFTの発行が、ビットコインでも行われるようになりました。
しかし、ビットコインは本来そのような目的で設計されている訳ではなく、利用には適していないことから、「長期的な価値を持つ資産にはならない」という声も見られます。
今後、ビットコインネットワークで発行されたトークンやNFTが一時的に高騰する可能性はあるものの、非常に投機性が強い資産である点には注意が必要です。
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海外の仮想通貨関連企業の株価が好調
2023年はビットコインだけでなく、ナスダック上場の仮想通貨取引所「コインベース」や、ビジネスソフトウェア会社の「マイクロストラテジー」の株価も好調に推移しました。
コインベース(COIN)・マイクロストラテジー(MSTR)ともに、年初来300%前後の上昇を記録しています。
- コインベース
→ビットコインETF上場を希望する大半の企業からカストディ(管理・保管)を依頼されている - マイクロストラテジー
→2023年12月時点で17万4000BTCを保有。上場企業としてビットコイン最大の保有数を誇る
仮想通貨界隈では、2024年の新NISAに向けて仮想通貨関連企業の株に注目する投資家が多くいます。
コインベース・マイクロストラテジーやマイニング関連企業は、仮想通貨市場の代替投資先として選ばれることがあります。
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筆者の投資話:2023年に利益が出た2つの仮想通貨
最後に、筆者の投資話を記して締めようと思います。
今年のトレードで利益が出たのは主にビットコインで、もう1つ挙げるならライトコインです。
ビットコインは年初にあまり買えていませんでしたが、3月に下落したタイミングで仕込めたのは良かったと思います。
ライトコインは3年に一度の半減期前後のタイミングで上昇予測に乗れました。
とはいえ、他のアルトコインで損失を出しているので、トータルで見ると今年度の成績はあまり芳しくありません。
来年はもう少し堅実なトレードを心掛けたいです。
2024年にはビットコインの半減期前後の価格変動が予想されており、仮想通貨市場に再び資金が戻ってくると考える投資家も多くいるようです。
世界の金融政策の動きを注視しつつ、投資タイミングを考えていこうと思っています。