毎週水曜日に更新する『仮想通貨の注目ニュース』では、いろはにマネー会員様に向けて、仮想通貨市場の出来事や筆者の投資体験談をお伝えします。
今週は、仮想通貨担当ライターの南茂がお届けします。
マウントゴックス、債権者への返済を開始する見込み
ビットコインの価格チャート
2014年に経営破綻した日本の仮想通貨取引所「マウントゴックス(Mt.GOX)」が、年内にも債権者への返済を開始する可能性が出てきました。
マウントゴックスはかつてビットコイン取引量の70%以上を占めていた取引所ですが、ビットコインの管理体制の甘さにより470億円相当(当時レート)のハッキング被害を受け、その後破綻しました。
マウントゴックスの返済が始まった場合、資金を取り戻した債権者によるビットコイン売却が開始し、大きな売り圧力になると懸念する声が見られます。
2019年時点でマウントゴックスは14万BTC以上(現在レート7,700億円相当)を保有していると報告しており、相当量のビットコインが市場で動く可能性があります。
10~11月にかけて上昇傾向が見られるビットコインですが、年末に向けての価格変動は注意深く追っておくのが良さそうです。
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仮想通貨取引所BinanceのCEO退任
BNBの価格チャート
海外の仮想通貨取引所で最大手のBinance(バイナンス)において、CEOのCZ(Changpeng Zhao)氏が退任しました。
バイナンスはマネーロンダリング規制違反などの疑いで米証券取引委員会(SEC)と米商品先物取引委員会(CFTC)から提訴されており、43億ドル(約6400億円)の罰金支払いに合意しています。
CZ氏は規制違反を認め、5000万ドル(約74億円)の罰金を支払うことにも同意しました。
長らく仮想通貨業界を牽引してきたCZ氏の退任によって、「バイナンスショックが起こるか?」という声もありましたが、現時点ではFTX破綻のような大暴落は発生していません。
なお、バイナンスが手掛ける仮想通貨のBNBは、一連の事件を受けて価格を下げています。
11月22日には前日比11.3%安に急落しました。
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筆者の投資失敗談:欲に負けて草コインで大損
最後に、筆者の投資話を記して締めようと思います。
私の失敗を反面教師にしていただければ幸いです。
仮想通貨投資に興味を持ちだした初期の頃、草コインを買って大損した苦い経験があります。
草コイン…時価総額が小さく、知名度も低い仮想通貨
様々な仮想通貨を調べていたら「ビットコインよりも送金スピードが速い」という謳い文句の草コインが多く、「ビットコインは時代遅れ?」という認識を持ってしまったことがあります。
結果、著名人とのコラボを行っていた仮想通貨に熱を上げてしまい、大きな損失を出してしまいました。
今から仮想通貨を買う人に伝えるなら、「まずはビットコイン、どうしても他に手を出したいならイーサリアムまで、それ以外の仮想通貨は慣れてから」と言いたいですね。
著名人とのコラボや、大企業との提携をアピールする仮想通貨は要警戒です。
おすすめの仮想通貨取引所
- bitbank(ビットバンク)
→筆者のメイン取引所。全銘柄が板取引に対応、アプリでの板取引もしやすい。 - GMOコイン
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→イーサリアムのステーキングに対応、長期保有に活用できる。出庫手数料無料だが出庫できない仮想通貨がある点に注意