20,000種類以上存在する仮想通貨の中でも、ビットコインとリップルは特に知名度の高い仮想通貨です。
どちらも日本での知名度が高く、多くの投資家が取引しています。
今回は、ビットコインとリップルの違いや将来性・選び方について分かりやすく解説します。
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【比較】ビットコインとリップルはどっちがいい?
ビットコイン(BTC) | リップル(XRP) | |
---|---|---|
主な役割 | 決済手段・価値の保存 | 国際送金 |
創設者 | サトシ・ナカモト | Ripple, Inc.(リップル社) |
発行年 | 2009年 | 2012年 |
発行上限枚数 | 2100万枚 | 1000億枚 |
循環供給量 | 約1900万枚 (発行上限の約93%) | 約530億枚 (発行上限の約53%) |
コンセンサスアルゴリズム | PoW | PoC |
ブロック生成時間 | 約10分 | 約5秒 |
時価総額ランキング | 1位 | 5位 |
ビットコインは中央機関を必要としないデジタルな通貨として誕生し、リップル(XRP)は国際送金に特化した仮想通貨として登場しました。
どちらを購入するかは目的やリスク許容度によって異なります。
安定性を求めるならビットコイン、ボラティリティ(価格変動率)の大きさを期待するならリップル(XRP)、リスクを分散するなら両方への投資を検討しましょう。
ビットコインとXRPは性質にかなりの違いがあるんだ。
仮想通貨に初めて投資するならビットコインをベースにしつつ、XRPをポートフォリオに加えるかどうかを検討するといいよ。
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ビットコインとリップルの違いを比較
ビットコインとリップルの違いを詳しく知りたいな。
ビットコインとリップルについて、以下の6点から違いを比較するワン!
役割の違い
ビットコインは価値貯蔵・決済手段目的に作られた分散型の通貨です。
※分散型…複数のコンピューターなどに分散して機能を持たせる仕組み。中央集権型の反対の意味で用いられる
1万を超えるノード※が世界中に存在し、全ての取引データの検証が運営元なしで完全に機能しています。
※ノード…ビットコインネットワークに参加しているコンピュータ
一方、リップル(XRP)は国際送金に特化した仮想通貨で、リップル社が提供する「RippleNet」で用いられるのが特徴です。
RippleNetは世界で300以上の金融機関が採用しており、銀行間ネットワークなどへの導入が期待されています。
ちなみに「リップル」というのは企業の名前で、仮想通貨の名前はXRPとされているよ。
ただ、仮想通貨の名前としても「リップル」という名前で広く呼ばれているんだ。
運営元と発行年の違い
ビットコインはサトシ・ナカモトという正体不明の開発者によって、2009年にローンチされました。
日本人のような名前ですが国籍は分かっておらず、個人かグループなのかどうかも不明です。
一方、XRPは米企業のリップル社が開発し、2012年に発行されました。
リップル社を中心に管理が行われており、ビットコインに比べて中央集権的な仕組みが用いられています。
リップル社が開発やトークン売却を行うXRPに対し、ビットコインは開発者不明・運営元なしで機能しているという違いがあるワン!
発行上限枚数の違い
ビットコインは発行上限が2,100万枚と決まっており、すべてのビットコインが発行されるのは2140年頃だと考えられています。
約4年ごとに「半減期」があり、時間が経つにつれて新しく発行されるビットコインの量が減少する仕組みです。
XRPの発行量は1000億枚で、最初から全てのコインが発行されています。
発行量の半分ほどはリップル社管理のアドレスに保管されており、ロックアップが解除されたXRPをリップル社が定期的に売却して市場に放出しています。
XRPにはビットコインのようなマイニングは無いよ。
過去には毎月1日に3億XRP前後がリップル社から売却されている時期もあるし、現在もリップル社によって管理されているんだ。
コンセンサスアルゴリズムの違い
コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーンの取引を承認・記録するための仕組みを指しています。
ビットコインが採用しているPoW(プルーフ・オブ・ワーク)は、マイナー(採掘者)が大量の計算処理を行ってブロックを生成する仕組みで、分散性と耐改ざん性に優れるのが特徴です。
一方、XRPは独自のコンセンサスアルゴリズム「PoC」を採用しており、リップル社が選出したバリデーター※が取引の処理を行っています。
ビットコインに比べ、XRPのコンセンサスアルゴリズムはコスト負担が少ない仕組みです。
※バリデーター…承認者。取引履歴を検証する役割を果たすと仮想通貨で報酬が与えられる
100万以上のマイナーが存在するビットコインに対し、XRPのバリデーターは150前後に留まっているよ。
XRPの主要なバリデーターノードは40前後で、リップル社が15%前後を占めているワン!
送金速度の違い
送金に10分以上を要するビットコインに対し、XRPの送金は数秒で完了します。
XRPはバリデーターが少ないため処理速度が速く、素早い送金が可能です。
送金手数料も安く、これまでの国際送金ネットワークに代わる仕組み作りが進められています。
なお、ビットコインもセカンドレイヤーの開発が進んでいて、数秒で決済できる「ライトニングネットワーク」決済が日本でも利用されているよ。
価格チャートを比較
価格が最高値をつけたのはビットコインが2021年、XRPが2018年です。
2021年の仮想通貨バブルの際、ビットコイン・イーサリアムなどの主要銘柄が最高値を更新したものの、XRPは2018年ほどの強い値動きは見せませんでした。
XRPは国際送金のための通貨(ブリッジ通貨)としての使用が想定されており、リップル社が保有中のXRPを売却することで価格安定が保たれていると考える投資家もいます。
ビットコインの方が市場が成熟していて、リップルに比べると価格変動が小さい傾向があるんだ。
XRPは短期的に急騰・暴落することがあり、急騰時にはリップルのコミュニティが盛り上がるワン!
ビットコインとリップルの将来性を比較
ビットコインとリップルの将来性はどうなんだろう?
ビットコインとリップルの将来性や、リップルの証券問題を解説するワン!
ビットコインの将来性
ビットコインは仮想通貨の中でも最も広く知られており、希少性の高い通貨です。
PoWの仕組みによって分散性が非常に高く、アメリカではゴールドのようなコモディティとして認識されています。
ビットコインの導入事例が増加するにつれて、価格にも良い影響があると考える投資家も多くいます。
ビットコインの将来性
- 発行上限が2,100万枚に制限されておりインフレしにくい
- 分散性・耐改ざん性が高い
- 国際送金や決済手段としての導入拡大
- ビットコインETFの承認期待
- ライトニングネットワークなどの技術革新
ビットコインの将来性については「ビットコイン(BTC)の今後の価格予想!今買うべき?将来性を解説」をチェックしよう。
リップルの将来性
リップルは世界中の金融機関との提携や協業を進めており、リップルネットワークが徐々に拡大しています。
ドイツのデジタル・ユーロ協会と提携してデジタル通貨(CBDC)の研究を共同で行うなど、様々な分野で存在感を高めています。
リップルのネットワークは徐々に拡大しており、これまでに多くの金融機関が参加しているのもポイントです。
リップルネットワークと関連のある金融機関(一例)
- SBIホールディングス
- りそな銀行
- みずほフィナンシャル・グループ
- MUFG(三菱UFJフィナンシャル・グループ)
- アメリカン・エキスプレス
- バンク・オブ・アメリカ
- インダスインド銀行
リップルの詳細は「リップル(XRP)とは?今後の価格予想や将来性など特徴を徹底解説」を参考にするワン!
リップルの証券問題
リップル社は米証券取引委員会(SEC)から「XRPが有価証券かどうか」を巡って訴訟を受けており、XRPの価格に影響を与えている側面があります。
XRPが有価証券と認定された場合は株式と同様の規制を受けることになり、XRPが下落する可能性があるため注意が必要です。
米証券取引委員会(SEC)は、XRPが単なるデジタル通貨ではなく、お金を出して何らかの利益を得ることを期待する「投資商品」に該当すると主張しています。
一方、リップル社は「XRPは独立した存在であり、リップル社がなくなっても存在し続ける」等の見解を示しており、XRPが有価証券ではないと主張しています。
最初に発行された1000億枚のXRPは、80%がリップル社、20%が創業者に分配されたんだ。
現在も半分近いXRPをリップル社が管理していて、運営元のいないビットコインの分散性とは性質が異なると言えるね。
「仮想通貨取引所における一般投資家向けの販売は有価証券に該当せず、機関投資家への販売方法は有価証券法に違反している」という判決が出たものの、裁判はまだ終結していないワン!
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【ビットコインvsリップル】 買うならどっち?
ビットコインとリップル、買うならどっちがいいのかな?
投資目的や、何を重視するかに合わせて投資先を決めると良いワン!
安定性を重視するならビットコイン
仮想通貨は爆上げが話題になりやすい一方で、暴落による大損もしやすい金融資産です。
しかし、ビットコインは仮想通貨市場において最も歴史が古く、取引量も多いため、他の銘柄に比べると価格が安定していると考えられています。
ビットコインには発行上限が定められており希少性が高く、長期保有している投資家も多くいます。
法定通貨化・決済手段としての活用拡大が進めば、ビットコインの需要がさらに広がるかもしれません。
中央管理者のいない新しい技術に関心を持つ投資家が、分散性に優れるビットコイン投資を行っているよ。
短期トレードで利益を狙うならリップル
仮想通貨のボラティリティの高さを生かした短期トレードをしたい方は、XRPへの投資を検討するのがおすすめです。
2023年には1日で70%の高騰をしたこともあり、時価総額ランキング上位の銘柄の中でも急騰・暴落の幅が大きい側面があります。
ビットコインに比べるとリスクが高いため、トレードに慣れた上級者向けの銘柄と言えます。
リップルに投資する場合は、リップル裁判の動向をしっかり追っておく必要があるワン!
両方に分散投資するのもおすすめ
ビットコインとリップルの両方に投資し、リスクを分散させるのも投資戦略の1つです。
どちらかの資産が暴落した場合でも、もう一方が価格を維持していれば全体の損失を抑えられます。
また、ビットコインは価値の保存手段として、リップルは国際送金ネットワークの役割を担っており、異なる要因で価格が動く可能性があります。
ポートフォリオについては「【仮想通貨】ポートフォリオの作り方とは?おすすめの管理アプリ5選や取引所も紹介」をチェックするワン!
XRPは急騰が話題になりやすい仮想通貨ですが、その陰で暴落していることも念頭に置く必要があります。
執筆者から一言
XRPはリップル社が大量保有しており、定期的に売却されている仮想通貨です。
運営による売りを懸念し、高騰直後に売却するトレーダーも多くいます。
「急騰後に全戻し」というケースも見られており、購入タイミング次第では大きな損をする恐れもあるため注意が必要です。
ツイッターやYouTubeでは特定の仮想通貨の買いを勧める発信者・コミュニティも存在しますが、全てを鵜呑みにすると損失リスクが上がります。
どの仮想通貨においても、投資判断は自分自身で冷静に行い、もし投資すると決めた場合は失っても生活に支障がない範囲の金額に留めることを徹底してください。
ビットコインとリップルの購入におすすめの仮想通貨取引所
ビットコインとリップルはどこで買うのが良いのかな?
初心者も簡単に仮想通貨を買える、おすすめの国内取引所を紹介するワン!
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取扱い仮想通貨(38銘柄)の詳細(クリックで開きます)
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ビットコインとリップルに関するQ&A
ビットコインとリップルについて、よくある質問集をチェックしておきたいな。
Q&Aを確認して、ビットコインとリップルへの疑問を解消するワン!
ビットコインをリップルに交換する方法は?
コインチェックやBitTrade(ビットトレード)などの一部の国内取引所では、ビットコインをリップルに交換できます。
ビットコイン建て購入に対応していない取引所の場合は、一旦ビットコインを日本円に換金してからリップルを購入しましょう。
なお、仮想通貨は日本円に換金した時だけでなく、仮想通貨同士を交換した時にも課税タイミングとなる点を覚えておこう。
イーサリアムとビットコイン・リップルの違いは?
イーサリアムは分散型プラットフォーム(Dapps)の開発が進んでいる仮想通貨プロジェクトです。
スマートコントラクト(契約の自動執行)を有しており、DeFiやNFTなど様々な分野で用いられています。
ビットコインは価値の保存手段、イーサリアムはプラットフォーム、リップルは国際送金の強みを持ち、それぞれ異なる特徴を持っています。
イーサリアムについては「イーサリアム(ETH)の今後の価格予想!ビットコインを超える?将来性の高い仮想通貨を解説」の記事をチェックするワン!
ビットコインとリップルの購入にかかる手数料は?
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仮想通貨を購入する際は入出金手数料や取引手数料が発生します。
また、販売所形式は広いスプレッドが設定されているため、コストを抑えたい方は取引所形式を利用しましょう。
仮想通貨の手数料
- 入金・出金手数料
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筆者のポイントまとめ
仮想通貨の購入経験がない方には、世界的に取引量の多いビットコインをメインに投資することをおすすめします。
リスク許容度に合わせて、リップルへの投資も検討してみましょう。
ビットコインは希少性や分散性の高さから世界的に注目を集めており、少額決済やマイニング事業など様々な分野で開発が進む他、法定通貨として採用する国もあります。
リップル(XRP)は世界の金融機関との提携・協業を実施しており、注目する投資家が多いものの、SECから有価証券との指摘を受けている点には注意が必要です。
ビットコインとリップル・ポイントまとめ
- 安定性を重視する人には希少性の高いビットコインがおすすめ
- リスクを取りたい人にはボラティリティの大きいリップルがおすすめ
- 両方に投資してリスクを分散するのも有効
BTCとXRPに投資するなら、入出金・送金手数料が無料のGMOコインを使うとコストを抑えられるよ。
20種類以上のアルトコインが板取引に対応しているから、自分好みの仮想通貨を見つけるきっかけにもなるんだ。
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