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米国債のリスク4選!やめとけと言われる理由と買うタイミングを徹底解説

近年、米国の度重なる利上げによる債券利回りの高さから、「米国債投資に興味がある」という方もいるでしょう。

しかし、米国債にリスクはないのか、銀行預金と何が違うのか心配な方も多いはずです。

そこで今回は、米国債が抱えるリスク、やめとけと言われる理由や買う際のタイミングを徹底解説します。


🔰いろはに結論

  • 米国債のリスクは価格変動、為替、信用、流動性の4つ
  • 米国債は信用度が高く、安定してリターンが見込める
  • 米国債を買うタイミングは日々のニュースを見て総合的に判断しよう

米国債投資は日本の証券会社で簡単に始められるので、ぜひ本記事を最後までご覧ください。

執筆:いろはにマネー編集部
執筆:いろはにマネー編集部

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米国債のリスク4選

米国債 リスク1

リスクも大事だけど、そもそも債券ってどんなものだっけ?

債権とは国や企業が資金を調達するために発行する借用証書のようなものです。

発行者は、債券を購入した投資家に利子を払い、償還日に元本を返却します。

満期日を迎えるとお金が戻ってくることから、株や投資信託と比べて安全性の高い金融商品です

債券投資のイメージとしては「発行体である企業や国にお金を貸すこと」と考えればいいでしょう。

債券の仕組み

話を聞いている限り、あまりリスクがないように見えるな。

しかし、債券投資は必ずしも安全な金融資産とは言えません。

米国債が抱えるリスク、買うのをやめとけと言われる理由としては主に以下の4つがあります。

それぞれ見ていきましょう!

価格変動リスク

価格変動リスクとは、債券を途中で売却する場合に、その時点での売却可能金額が購入金額を下回るリスクのことです。

価格変動の要因は債権自体の需給関係や信用力の変化もありますが、市場金利の変化によっても価格変動は引き起こされます。

金利の変化が何で債権価格に関係するの?

債券価格と金利には、以下のような関係性があります。

  • 市場金利が上昇すると債券価格は下がる
  • 市場金利が下落すると債券価格は上がる

例えば、金利が上昇すると新たに発行される債権の利回りが高くなるため、相対的に保持している債権の魅力が低下するわけです。

米国債においても例外はなく、債券の価格は日々変動しており、金利が縮小傾向にある日米の債権は元本割れのリスクも伴うため注意が必要です

金利に直接関係する、日米の金融政策は要チェックだね!

為替リスク

米国債のような外国債券に投資する場合、為替の乱高下も債権リスクの1つです。

外貨建て債権の場合、為替変動により円建てで計算した際に元本を割ってしまうことも起こり得ます。

円安とか円高が影響しているってことかな?

実は利回りだけを見るのであれば、米国債と同等、またはより高い利回りの国債は多く存在します

国名(全て10年債)利回り
ニュージーランド4.11%
イタリア3.60%
インド6.86%
ブラジル11.42%
アメリカ3.90%
Bloombergより作成(2024/8/16)

米国債よりこっちに投資した方がいいんじゃないの?

しかし、これら高利回りの国債を発行している国は為替リスクが高い傾向が強いのです

例えば、利回りが20%を超えることもあるトルコの10年物国債を考えてみましょう。

そんなに利回りがあるの!?すぐ買わなくちゃ!

額面の利回りに惑わされちゃいけません!

このトルコ・リラ債券は為替状況を考慮し実際に入ってくるお金を考えてみると額面の半分以下、または逆に損をしてしまう可能性もあるのです。

トルコ/
リラ 円 為替
Tradingviewより

受け取るトルコ通貨の価値が毎年下がっていってるね!

債券を買うときは、額面の利回りに気をとられず慎重に選ぶのがいいでしょう!

過去の為替の流れを確認して購入することをおすすめするワン!

信用リスク

国や企業の信用度も債権が抱える重大なリスクの一つです。

発行体である国や企業に何かしらの問題が生じた場合、利子や元本の償還が受け取れなくなるリスクです。

だけど、国や企業の信用度はどうやって調べればいいの?

信用度を見る指標としては、債券の安全性を評価している格付け機関の評価を見ると良いでしょう!

米国債に関しては、2大格付け機関であるS&Pとムーディーズの格付けを参考にするのがオススメです。

格付け機関 まとめ
UP SETより

米国債は信用度が高く、債務不履行のリスクが小さいというメリットがあります。

S&Pによる格付けでは、米国債は日本国債のA+を上回るAA+を維持しており、信用が非常に高いです。

米国債を超える信用を持つ国債は少なく、米国債の信用度の高さが伺えます。

信用力が高い国はカントリーリスクも低い傾向にあるワン!

流動性リスク

流動性リスクは債権を満期前に売却したくても、買い手が少なく希望価格で売却できないリスクです。

債権の買い手がいなかったら、そもそも売買は成立しないもんね!

しかし、米国債市場は世界最大級の市場であり、毎日多くの市場参加者が取引を行なっています。

いつでも売買でき、流動性リスクが小さいため、他の債権と比べても比較的安全な資産といえるでしょう。

世界一安全な金融商品と言われるのも納得だワン!

米国債の買うべきタイミングはいつ?

結論から言うと、米国債を買うタイミングというのは人それぞれの資金状況やリスク許容度によって違います。

しかし、出来るだけ利益を出したいという方は先程紹介したリスク面とは別に、以下の2つの要素を考慮すると良いでしょう。

インフレ動向

米国債を買うタイミングを図る際は、日米のインフレ動向をチェックするのも重要です。

インフレが進行すれば、債権の実質的なリターンは下がります。

また、インフレ率が高い国は物価の安定を守るために、中央銀行が利上げを行う確率が高くなるため注意が必要です。

なんで利上げが、、、。あ!持っている債権の価格が相対的に下がるのか!

インフレ度合いを見る指標としてはCPI(消費者物価指数)を使うことが多いです。

消費者物価指数(CPI)とは、家計が購入する商品やサービスの価格の平均的な変動を測定するものです。

インフレの度合いを測るための景気動向指数にも使われます。

一般的には経済活動が活発になり需要がひっ迫すると上昇率が高まり、逆に経済活動が停滞し需要が緩むと上昇率が低下する傾向があります。

物価は「経済の体温計」とも呼ばれているワン!

他にも失業率や賃金の上昇率も重要な指標ではありますが、初心者の方はCPIをメインで見るのがいいでしょう。

日々、日米の経済ニュースをチェックだね!

経済・政治状況

経済・政治状況も、米国債を買うタイミングを図る際には重要です。

近年、世界的に紛争や国家間の争いが高まり、安全資産である米国債への需要が高まっています。

政治や経済が不安定になれば、その分米国債の価値が上昇する可能性があるため、債券を購入する際考は慮してみると良いでしょう。

こちらに関しても、日々のニュースを見て総合的に判断することが大切です。

債権と同じく金や銀などのコモディティ投資も人気が高まるワン!

【まとめ】米国債はリスクはあるが、利回りの高い安全資産

米国債のリスクについて解説してきました。

債券投資にもリスクはあるけど、その中でも米国債は安全で魅力的な債権だったね!

最後に、本記事の重要なポイントを3つにまとめます。


🔰 いろはに結論

  • 米国債のリスクは価格変動、為替、信用、流動性の4つ
  • 米国債は信用度が高く、安定してリターンが見込める
  • 米国債を買うタイミングは日々のニュースを見て総合的に判断しよう

安定して利息を受け取ることができる米国債、あなたの資産形成の選択肢に入ったでしょうか。

リスクを考慮したうえで、ぜひ検討してみてくださいね。


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