読者のギモン
S&P500を購入しています。
まだ、分配金を受け取ったことがないのですが、S&P500には分配金はないのでしょうか。
もらえるのなら、時期・金額の目安を教えてください。
編集部が回答
S&P500に連動するファンドでは、分配金は出ません。
今まで支払われたこともありませんし、今後もないと思われます。
分配金の仕組み、メリット・デメリットを見ていこう!
分配金の仕組み
分配金は決算日に投資家に支払われるお金のことです。
分配金は投資に対する利益というよりは今まで投資した資産が戻ってくるというイメージです。
そのため、分配金が支払われると下の図のように、その分だけ投資信託の資産・価値が下がります。
投資した分が定期的に戻ってくるイメージだワン!
分配金のメリット・デメリット
ここからは、分配金のメリット・デメリットを見ていきます。
メリット
- 定期収入の確保
- 現金化の柔軟性
分配金は定期的に支払われるため、投資家に安定した投資収入をもたらします。
定期的に現金収入が得られるのは嬉しいよね!
デメリット
- 課税対象
- 元本の減少
- 運用効率が下がる
分配金は課税対象となるため、税金が発生します。
NISAでは分配金に課税されることはないから安心だワン!
また、分配金として受け取らずにそのまま運用していた方が、複利効果によりさらなる利益を得られる可能性があります。
分配金はそのたびに運用資産が目減りしてしまうため、複利効果を減らしてしまうのです。
分配金にはデメリットも結構あるんだね!
複利効果とは
元本と利子の合計に利息がつくこと。
長期的に投資をすることで複利効果の恩恵を受けることができる。
より詳しく複利効果について、知りたい方は以下の記事をご覧ください。
筆者の見解まとめ
S&P500では分配金を支払った実績はありません。
分配金はメリットばかりではなく、運用効率を下げたり、課税対象になることがあるため、S&P500は資産の成長を優先していると言えます。
定期的な分配金による現金収入が必要ない方は、複利効果を生かせる分配金なしの投資信託がよいでしょう。
一方、定期的な収入が欲しい方は、S&P500に連動するETF「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」がおすすめですよ。
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