読者のギモン
ダブルインバースは株価が下落した時に利益を出るETFだと聞きましたが、具体的に一体どのような商品ですか?
通常のETFとは異なる気がするので、ダブルインバースを買うべきタイミングも知りたいです。
編集部が回答
「インバース型ETF」は、一般的なETFとは異なり株価下落時に利益が出るETFです。
インバース(inverse)とは「反対の」という意味で、インバース型ETFは日経平均株価などの原指数と逆の動きをする特徴があります。
特に指標のマイナス2倍の動きをするダブルインバース型は、保有株下落時のリスクを回避したい投資家の間で売買が増加中です。
>>【実体験レビュー】実際に編集部でダブルインバースを買ってみた結果は…?
タブルインバース型の特徴は、株価指数に対してマイナス2倍の動きをすることで、指数が1%下がると2%の利益が出る仕組みになります。
株価と逆に動くインバース型は、熊が前足を振り下ろして攻撃する姿と下落をなぞらえて、別名「ベア型」とも呼ばれています。
一方、株価と同じ変動をするETFは、雄牛が角を突き上げる姿と上昇をなぞらえて、「ブル型」と言われているワン!
ダブルインバース型ETFの商品や変動をチェック
インバース型ETFは、株と同じような感覚で注文できます。
ダブルインバース型ETFとして代表的なものを6銘柄紹介しますので、購入時の参考にしてみてください。
ETF名(上場投資信託) | 銘柄コード | 連動指数 |
---|---|---|
NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | 1357 | 日経平均 |
楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型 | 1459 | 日経平均 |
日経平均ベア2倍上場投信 | 1360 | 日経平均 |
iFreeETF 日経平均ダブルインバース・インデックス | 1366 | 日経平均 |
TOPIXベア2倍上場投信 | 1356 | TOPIX |
iFreeETF TOPIXダブルインバース(-2倍)指数 | 1368 | TOPIX |
ダブルインバース型ETFのメリット・デメリット
次のようなメリットもあり、ダブルインバース型ETFの売買は増えてきています。
- 信用口座を開く必要がない
- 市場で売買できる
いつもETFや投信を買っている口座内で取引できるのは便利だね!
しかし、こうしたメリットがある一方で、デメリットもあることを忘れてはいけません。
- 必ずしも個別株のヘッジになるとは限らない
- 長期保有するとどんどん価値が小さくなってしまう
詳しく解説していきます。
必ずしも個別株のヘッジになるとは限らないって、どういうこと?
個別株と日経平均が連動しているとは限らないので、個別株は下落しているけれど日経平均は上昇する場合も起こり得ます。
こうした場合、個別株でもインバース型ETFでも損失がでるので、インバース型ETFが必ずしも個別株のヘッジにはなりません。
じゃあ長期保有で価値が小さくなるのは、どうしてなのかな?
また、長期保有するとどんどん価値が小さくなってしまう理由は、次のチャートをご覧ください。
このチャートは、日経平均(青線)と日経Dインバ(1357)(赤線)の変動率を表したものです。
詳しい説明は省きますが、日々の株価変動で上昇と下落を繰り返していると、指数に対して負ける構造になるという特徴があります。
つまり、これらのダブルインバース型ETFはあくまで短期的な運用に向いている商品で、長期保有には向いていません。
このようなメリット・デメリットを正しく理解した上で、購入を検討するようにしましょう。
ダブルインバースを実際にいろはにマネー編集部メンバーが取引
私は株式投資の勉強の一環として、日経平均が4万円台となり一旦の調整局面に入るかもしれないと思い「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」を2024年3月14日に約46,000円ほどで取引しました。
ただし日経平均は引き続き上昇し、現在の収支はご覧の通りマイナスとなっています。
そのまま上昇が続いた場合は損切りも検討しなくてはならず、ダブルインバースの取引は慎重に検討するのがおすすめです。
この編集部メンバーは普段から仮想通貨投資も行っていて下落慣れしているから、メンタルは全然平気なようだよ。
投資自体が初めての方は、よく情報収集してから取引した方が良いワン!
※4/18追記
取引からおよそ1ヶ月が経過し、2024年4月17日に2か月ぶりの日経平均3万8000円割れとなったため、ついに+605円(+1.30%)とプラス転換しました。
ただダブルインバースは長期保有に向いていないため、2%~3%程度のプラスとなったタイミングで売却しようと考えています。
これからまだ伸びるんじゃないかな?
下落して売却タイミングを逃してしまうかもしれないから、マイルールをしっかり決めて運用した方がよいワン!
プラスとなった場合、欲が出てもう少し伸びるかもしれないという期待の気持ちが出てしまいますが、損切の際のルール決め同様にプラス収支となった際も売却ルールを決めておくことをおすすめします。
筆者の見解まとめ
最近、売買が増加しているダブルインバース型ETFですが、ハイリスクハイリターンという点は否めません。
しかしながら、インバース型ETFは、相場の下落局面でも利益を狙えるので上手に活用できれば、下げ相場にも対応できる投資力がつくでしょう。
ダブルインバース型では、通常の2倍の振れ幅で変動することから、短期で大きなリターンが得られることもあるでしょう。
特に、しばらく株式市場が開かない連休中に、下落の可能性がある際には、リスクヘッジとして買っておくと便利です。
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