業績予想に変更無し。増収・増益予想
業績予想に変更は無い。売上高は前期比3.8%増の1,315億円を、営業利益は同33.2%増の25億80百万円を計画。
第二次中期経営計画の柱となる重点課題(①既存店の活性化、②ヘルス&ビューティの強化、③作業システム改革、④調剤事業の拡大、⑤関西ドミナントの推進)に取り組み、国内営業基盤の拡大と営業利益率の改善を図る。
ROEに関しては、中計の目標である「10%以上」となる10.2%を目指す。
配当は、同5円増の35.00円/株の予定。予想配当性向は26.8%。
(2)2019年2月期の重点課題
3か年の第2次中期経営計画の2期目となる2019年2月期の重点課題と取り組みは以下の通り。
②重点課題と進捗
≪重点課題 ①既存店の活性化≫
◎粗利率を維持しながらの客数アップ
第1四半期(3-5月)はチラシの内容や部数を変更した結果、客数減となってしまった点を踏まえ、第2四半期は改善に取り組んだ結果、客数は回復傾向にある。
粗利率も改善効果が出てきており、下期も第2四半期の販促方針を継続し、粗利率の改善と客数増に努める。
粗利率維持のためにはヘルス部門構成比の拡大、客単価増のためには買い上げ点数増がポイントとなる。
客数に関しては、カード会員は回復しているが、カードを持たない非会員の客数増も必要と考えている。
◎利便性を高める売場改装
来店回数および買い上げ点数増やカウンセリング機会の増加につながる売場改装は、重要な既存店活性化策であると考えており、2019年2月期は前期の35店舗を上回る45店舗(上期21店舗実施済、下期24店舗実施予定)の改装を予定している。
◎高機能POSレジおよび自社電子マネー付プレミアムポイントカード導入
QRコードや各種電子マネーなどキャッシュレスを中心とした決済手段の多様化に対応した高機能POSレジの全店導入に伴い、自社電子マネー付プレミアムポイントカード「KiRiCa」を導入した。
キャッシュレスによる快適な買物体験とカードホルダーへの更なるポイント付与を通じた囲い込みを進め、来店回数・客単価・買い上げ点数増を図る。
また、従来のポイントカードと合わせてよりきめ細かなマーケティングを実施していく。
当面は全会員の8%が「KiRiCa」ホルダーとなることを目標としている。
≪重点課題 ②ヘルス&ビューティの強化≫
同社では1955年の創業以来テーマに掲げている「未病対策」を同業他社に対する差別化要因と位置付け、高付加価値商品のリニューアル、新素材を取り入れた商品の開発、健康志向食品の強化、機能性表示食品の拡大など戦略的PB商品の開発および育成に取り組んでいる。
前述のように、2019年2月期はHBCにおけるPB比率向上に注力し、PB比率11.2%を目標としている。
≪重点課題 ③作業システム改革≫
需要予測発注システムを導入し、発注作業自動化によるバックオフィス作業の軽減、新POSレジとの連携による欠品リスクや過剰在庫リスクの低減を見込んでいる。
今後は更に精度を向上させ、作業時間をより短縮して確保した時間で接客を充実させ、顧客満足度や店舗生産性の更なる向上を目指す。
≪重点課題 ④調剤事業の拡大≫
新規出店およびM&Aにより2019年2月期には処方せん取り扱い店舗を7店増の85店舗(単独37店舗、併設48店舗)とする計画だ。さらに、かかりつけ薬剤師の育成と在宅支援の取り組みを強化する。
≪重点課題 ⑤関西ドミナントの推進≫
2019年2月期の出店見込みを、期初計画の15店舗から17店舗に引き上げた。収益性を重視した出店戦略の下、上期10店舗の出店・取得に続き、下期は7店舗を予定している。このうち関西エリアは、上期実績9店舗、下期見込6店舗と、関西ドミナントを一層推進する。