ブリッジレポート:(5162)朝日ラバー vol.27
(5162:JASDAQ) 朝日ラバー |
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企業名 |
株式会社朝日ラバー |
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社長 |
伊藤 潤 |
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所在地 |
埼玉県さいたま市大宮区土手町2-7-2 |
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決算期 |
3月 末日 |
業種 |
ゴム製品(製造業) |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2014年3月 | 5,677 | 286 | 296 | 160 |
2013年3月 | 4,789 | 135 | 139 | 76 |
2012年3月 | 5,010 | 243 | 211 | 72 |
2011年3月 | 4,806 | 161 | 117 | 21 |
2010年3月 | 4,667 | 125 | 91 | 41 |
2009年3月 | 4,904 | 46 | 14 | -80 |
2008年3月 | 6,284 | 414 | 325 | 211 |
2007年3月 | 5,314 | 399 | 375 | 176 |
2006年3月 | 4,578 | 366 | 353 | 209 |
2005年3月 | 4,057 | 251 | 251 | 147 |
2004年3月 | 3,449 | 233 | 211 | 112 |
2003年3月 | 3,154 | 172 | 159 | 75 |
2002年3月 | 2,907 | 98 | 85 | 10 |
2001年3月 | 3,582 | 315 | 336 | 189 |
2000年3月 | 3,140 | 313 | 300 | 141 |
株式情報(5/30現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
グループは、同社の他、ゴム・プラスチック等の研究開発を行う(株)朝日FR研究所、米国の販売会社ARI INTERNATIONAL CORP.、及び工業用ゴム製品の販売を手掛ける朝日橡膠(香港)有限公司、10年7月に設立した工業用ゴム製品の製造・販売を手掛ける東莞朝日精密橡膠制品有限公司、及び12年1月に設立した工業用ゴム製品の開発・設計・販売を手掛ける朝日科技(上海)有限公司の連結子会社5社からなる。 【事業内容と主要製品】
事業は、自動車のスピードメーターや内装照明の光源向けの「ASA COLOR LED」や各種センサ向けのレンズ製品「ASA COLOR LENS」、或いは弱電製品に使われる応用製品、更にはスポーツ用ゴム製品(反発弾性、高摩擦抵抗等を追及した高品質の卓球ラケット用ラバー)等の工業用ゴム事業、点滴輸液バッグ用ゴム栓や真空採血管用ゴム栓、プレフィルドシリンジ(薬液充填済み注射器)向けガスケット等、使い捨てのディスポーザブル用ゴム製品の医療・衛生用ゴム事業に分かれ、14/3期の売上構成比は、それぞれ79.5%、20.5%。 今後は、白色レジスト材、RFIDタグ向け新製品、マイクロ流体デバイス製品などの新製品の販売拡大が期待される。 ・ASA COLOR LED
ASA COLOR LEDとは、LEDの光と色のばらつきを解消する商品。ASACOLOR LED は青色LEDに蛍光体を配合したキャップを被せたもの。各青色LEDに合わせて、キャップに配合する蛍光体の種類、量を調整することで、色調を均一にコントロールすることが可能。シリコーンゴムキャップ内の蛍光体を調合する事で多彩な色度を創りだす事ができ、カラーバリエーションは10,000色以上。
・卓球ラケット用ラバー
球を高速で弾く反発弾性、強烈なスピンをかける高摩擦抵抗などを追及した高性能、高品質の製品。
・医療用ゴム製品
点滴輸液バッグ用ゴム栓、真空採血管ゴム栓、薬液混注ゴム栓など、医療現場で用いられるディスポーザブル商品に使用さる。 医療機器及び医療用具に用いられることから、各種法規に準拠し、素材の安全性や医療事故を防止する機能など、厳しい品質基準を満たした製品。
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新中期経営計画 |
AR-2020VISION
・技術革新を基盤に、新しい価値を創造し続ける企業になる。
・現在の仕事に慢心せず、常に変革を求め、経営環境の変化に応じ継続的に磨きをかける。
・人財こそが、事業運営の要とし、人材の育成を行う。
このビジョンの実現に向けて、最初のステージである15/3期~17/3期の新中期経営計画(V-1計画)を作成。中期経営方針として、①既存事業の質・量の持続的成長、②新市場・新分野への事業展開、③2020年に向けた事業基盤の強化と整備と定め、最終年度である17/3期に数値目標である、売上高80億円、営業利益8億円の達成を目指す。 (1)今後の事業戦略
自動車分野
主力ASA COLOR LEDは、数量は増加するものの単価の下落が続き、現状規模の売上の前提。こうした環境下、新タイプによる材料費削減で利益率を改善させる。また、接点ラバー、Oリングなどの売上拡大を目指す。設備投資計画は、15/3~17/3期の3ヵ年累計で約10億円。
医療分野
プレフィルドシリンジ(薬液充填済み注射器)用ガスケットが主な製品。前期までに設備投資を行った分野であり、V-1計画では新製品の開発期間と位置付け、今後の成長に向けた要素技術の深堀を進める。設備投資計画は、15/3~17/3期の3ヵ年累計で約6億円。
ライフサイエンス分野
卓球ラケット用ラバーは、顧客の要求に着実に応えていく。マイクロ流体デバイスは同社の柱と位置付け拡大目指す。NEC向けは、14年秋から量産を予定。その他企業の複数案件も現在進行中であり、V-1計画内で量産スタートの予定。設備投資計画は、15/3~17/3期の3ヵ年累計で約8.5億円。
その他分野
主力RFIDタグ用ゴムは、コア技術の深堀りと新しい製品、新しい分野に挑戦する。
(2)海外展開
V-1計画内では、海外における新規の工場建設や販売会社の設立を考えていない。現地での採用、教育、朝日ラバーとの交流などにより、現地拠点の人材面の充実を図る。また、顧客にニーズに応え、子会社間の連携を強化して受注獲得を目指す。
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2014年3月期決算 |
前期比18.5%の増収、同112.3%の経常増益
売上高は、前期比18.5%増の56億77百万円。売上面では、北米や欧州市場向けに日系自動車メーカーの販売・生産台数が増加したことから、「ASA COLOR LED」を始めとする自動車関連製品の販売が好調であったことに加え、スポーツ用ゴム製品やRFIDタグ用ゴム製品の販売も堅調に推移し、工業用ゴム事業が同19.0%増加した。また、医療・衛生用ゴム事業も新製品効果と顧客の在庫調整完了などにより販売が回復し同16.8%増加した。営業利益は、前期比111.2%増の2億86百万円。セグメント利益は、売上増加による量産効果などにより工業用ゴム事業が同50.4%の増益となったもの新製品立上げに伴う費用増加などにより医療・衛生用ゴム事業は同2.0%の減益となった。売上総利益率は、26.6%と前期並みとなる中、コストダウンの取り組みにより売上高対販管費率が同2.2ポイント低下した。1株当たり配当は、期初計画通り8円(上期末実績3円、期末5円)の予定。 14/3期の設備投資は5億75百万円、減価償却費は3億83百万円であった。 |
2015年3月期業績予想 |
前期比0.4%の増収、同25.7%の経常減益予想
15/3期の会社予想は、売上高が前期比0.4%増収の57億円、経常利益が同25.7%減益の2億20百万円。売上面では、開発製品の販売増を見込んでいるものの、自動車関連製品の販売単価の下落を織り込んでいる。セグメント別では、工業用ゴム事業が同0.6%の増収、医療・衛生用ゴム事業が同0.6%減収の会社計画。利益面では、新製品の先行投資による減価償却費の負担増(前期比約80百万円増)を織り込んでいる。売上総利益率は、1.5ポイント悪化の25.1%、売上高対販管費率は、1.1ポイント改善の20.5%の会社前提。この結果、営業利益は、前期比9.1%減益の2億60百万円となる見込み。 設備投資の計画は、自動車分野(2億30百万円)、医療分野(80百万円)、ライフサイエンス分野(2億50百万円)の約5億60百万円(14/3期5億75百万円)、減価償却費は4億60百万円(同3億83百万円)を計画。設備投資は、ASA COLOR LEDの利益率改善に伴う投資ややマイクロ流体チップの量産ラインの導入などが主なもの。 1株当たりの配当は、14/3期と同額の年間8円(上期末3円、期末5円)の計画。 |
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