ブリッジレポート:(8275)フォーバル vol.28
(8275:JASDAQ) フォーバル |
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企業名 |
株式会社フォーバル |
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会長兼社長 |
大久保 秀夫 |
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所在地 |
東京都渋谷区神宮前 5-52-2 青山オーバルビル |
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決算期 |
3月 |
業種 |
卸売業(商業) |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2009年3月 | 34,358 | 112 | 17 | -1,879 |
2008年3月 | 34,323 | -933 | -1,264 | -532 |
2007年3月 | 26,216 | -1,878 | -2,012 | -1,390 |
2006年3月 | 27,500 | 3 | 14 | 1,063 |
2005年3月 | 40,089 | 1,962 | 1,962 | 1,174 |
2004年3月 | 32,981 | 1,446 | 1,360 | 660 |
2003年3月 | 37,402 | 1,522 | 1,334 | 443 |
2002年3月 | 44,411 | -860 | -1,027 | -4,756 |
2001年3月 | 52,045 | 1,026 | 699 | 86 |
2000年3月 | 54,668 | 1,278 | 1,281 | 1,122 |
株式情報(12/4現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
<事業セグメント>
事業セグメントは、電話機、複写機、パソコン等の販売を主とする機器関連事業と、FTフォン等の通信サービスや携帯電話の販売を中心とした通信ネットワークやセキュリティ関連等のネットワーク関連事業に分かれ、09/3期の売上構成比は、前者が28.5%、後者が71.5%。
<「総合ブロードバンドソリューションカンパニー集団」を目指して>
1980年に設立され電話機販売からスタートした同社だが、その後、ナローバンド、ブロードバンド、そしてモバイルと、時代のニーズに即した分野で様々なサービスを開発してきた。そして、今、フォーバルグループとして、中小・中堅企業に対するNo.1の「総合ブロードバンドソリューションカンパニー集団」を目指し、情報通信分野を核とした総合経営コンサルティングサービス「アイコン」を育成中である。
総合経営コンサルティングサービス「アイコン」
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2010年3月期上期決算 |
経費削減が進み前年同期比8.8%の減収ながら、同46.3%の経常増益
売上高は前期比8.8%減の16,050百万円。IT投資の落ち込み等による需要の減少や価格の下落、更には子会社の苦戦等で機器関連事業、ネットワーク事業共に売上が減少した。営業利益は同17.9%増の167百万円。減収により売上総利益が減少したものの、事務所や店舗の統廃合による地代家賃の削減、業務の効率化による残業の抑制、更には子会社の整理等による人件費の削減等で販管費の削減が進んだ。営業外損益の改善は、投資事業組合運用損や不正流用損失が無くなった事による。 販管費の減少要因(4,461百万円→4,074百万円)
一般管理費 1,378百万円→1,150百万円(△228百万円:事務所・店舗の統廃合、出張の抑制等) 人件費 2,908百万円→2,766百万円(△141百万円:子会社の整理、 残業の抑制等) 販売費 175百万円→ 157百万円(△ 17百万円:広告宣伝費等の削減) 機器関連事業
機器関連事業の売上高は前年同期比11.2%減の4,574百万円。このうち電話機の売上高は同8.6%減の1,874百万円。代理店への卸販売が好調で数量ベースでは前年同期を上回ったものの、単価の下落等の影響をカバーできなかった。ただ、第2四半期(7-9月)は第1四半期(4-6月)比15.8%の増収。パソコンの売上高は同16.9%減の561百万円。前期好調だったサーバーの販売が一服した事等が要因だが、四半期ベースでは第1四半期比11.5%の増収。複写機等の売上高は同11.1%減の2,105百万円。8月に価格競争力の高い新商品を投入しリプレースを含め需要喚起に努めたものの、厳しい事業環境下にあって苦戦した。ただ、電話機やパソコンと同様、四半期ベースでは11.3%増収。
ネットワーク関連事業
ネットワーク関連事業の売上高は前年同期比7.9%減の11,475百万円。このうち通信ネットワークは、(株)フォーバルテレコムの新通信サービス事業が伸び悩んだ事や(株)リンクアップが首都圏の携帯ショップを閉鎖した影響等で、売上高が8,489百万円と同8.1%減少した(四半期ベースでは1.8%の増収)。Web関連は、Webサポートサービスやリスティング広告等のストック型サービスが寄与した事や第2四半期以降にマーケットニーズに合わせて廉価版のホームページの取り扱いを開始した事で、売上高が519百万円と同0.8%の減少にとどまった(四半期ベースでは同4.2%の増収)。セキュリティ関連は、スパムメール対策を切り口とした中小企業向け統合型セキュリティアプライアンス商品の販売促進策を継続した事でリプレースを含めた需要の取り込みに成功。売上高は723百万円と同24.1%増加した(四半期ベースでは0.4%の増収)。印刷関連子会社や特注文具関連子会社及び人材関連子会社等のその他は、景気の悪化で売上高は1,743百万円と同17.4%減少した。
(3)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
上期末総資産は前期末比1,347百万円減の13,898百万円。減少要因は、売上の減少(売上債権、仕入債務の減少)、のれん償却、投資有価証券の時価下落等。また、運転資金の減少に伴い、短期借入金を一部返済したため有利子負債も減少した。一方、フリーCFは435百万円の黒字を確保。前年同期ほど現金支出を伴わない費用が少なかったため営業CFの黒字が減少したものの、M&A関連の支出がなくなり投資CFのマイナス幅も縮小。この結果、総資産が減少したものの、ほぼ期首と同水準のキャッシュポジションションを維持した。
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2010年3月期業績予想 |
前期比6.0%の減収、経常利益400百万円
景気の低迷による売上の伸び悩みに加え、予想以上に内部取引が多い事等から、売上予想を1,700百万円引き下げたものの、前期に実施した子会社のリストラ効果が予想以上に現れているため営業利益以下の各利益を据え置いた。配当は1株当たり12.5円の期末配当を予定している。
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成長戦略 |
総合経営コンサルティング事業の展開
総合経営コンサルティング事業の立ち上げに先立ち、大久保社長によるセミナーを1月から2月にかけて全国で開催し、実業での経験から蓄積された「実証済み」のノウハウを提供する新しいコンセプトの経営コンサルを訴求すると共にユーザーニーズの調査を行った(全国で約500名のユーザーが参加)。
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